2009年7月〜9月 パソコン自作関係の最近の情報

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9/27版 Windows7 DSP版の予約販売開始

10月22日に発売されるWindows7は、9月25日からパッケージ製品(計8種類)の予約受付が始まっており、これと同時にDSP版のWindows7 Ultimateをベースとする「Windows7パーツバンドル限定プレミアムセット」キャンペーンの予約受付がパーツショップで一斉に始まっています。

 このキャンペーンは先着で総計7777名のため既に完売している店が続出していますが、同時にプレミアムセット以外のDSP版のWindows7もUltimate、Professional、Home Premiumの3種類のEditionともに予約販売が始まっています。

 いずれも商品の引渡しは発売日の10月22日以降となるため、各ショップともに発売価格を決めにくいのでしょうが、Windows7 DSP版の各Editionともに随分店によって価格に差があります。

 かつてWindows Vistaの発売日には、ほとんどの店がFDDバンドルのDSP版のUltimateは23,980円、Businessは17,980円、Home Premiumは14,480円としていたため、今回のWindows7の価格設定に関しては、店によってバラツキが大きいことと、Vistaより安く提供されると報道されてきただけにVistaの相当Editionより高い価格を設定している店があることには違和感を感じます。

 TWOTOPやFaithなど一部の店舗では、現在の表示価格は上限価格で設定して予約金を受け取り、残金は発売日の価格が下がればその差額で良いというように価格保証をしている店もありますが、これから1ヶ月で円相場は販売価格に影響するほど大きく動くこともないとすれば、各店舗のWindows7の予約受付ページの中でもクレバリーのWindows7予約ページドスパラの予約販売ページの販売価格が今の時点では安くてリーズナブルな方でしょう。

 つまり、VistaのDSP版より安いとするならば、Professionalで16000円台、Home Premiumで13000円台までで、送料無料サービスなら少し価格が高くても止むを得ないというところでしょう。

 今のところ発売日の深夜販売の告知についての情報はありませんが、バンドルパーツやサービス品、特典に魅力があれば別としても予約購入した方が価格が高くては納得しにくいでしょうし、発売日になって価格が高ければ元々品薄になるような商品ではないため少し待つつもりでも良いかもしれません。

http://www.windows7-mania.jp/ultimateorder_start.html
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3757
http://shopinfo.twotop.co.jp/windows7/
http://www.clevery.co.jp/parts/windows_oem/win7rp.html
http://www.dospara.co.jp/info/share.php?contents=090925_win7_yoyaku
http://shop.tsukumo.co.jp/special/090925a/
http://www.sofmap.com/topics/exec/_/id=windows7/-/sid=3
http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows7/products/windows-7?os=nonwin7




9/20版 AthlonIIブランドのクアッドコアCPU登場

AMDは9月16日に、AthlonIIブランドの廉価モデルのSocketAM3対応クアッドコアプロセッサを発表しており、この発表と前後してAthlon II X4 620(動作クロック2.6GHz、L2 512KB×4)、X4 630(2.8GHz、L2 512KB×4)と、TDP45Wの低消費電力版のX4 605e(2.3GHz、L2 512KB×4)が順に発売されています。

 AthlonIIブランドは、L3キャシュを省くことで価格を抑えたプロセッサであり、このクアッドコアAthlon II X4 620/630/605eは、L2キャッシュ512KB×4(TOTAL2MB)、HT Linkクロック2.0GHz、 DDR3-1333メモリーのサポートや機能的にはPhenomII X4と同等となっています。

 AMDのクアッドコアプロセッサは、2007年11月に発売された初代Phenomプロセッサから各コア共有の3次キャッシュを搭載していますが、Intelは2008年11月に発売されたLGA1366ソケット対応Core i7プロセッサでは3次キャッシュを搭載しているものの、Core2 Quadプロセッサは大容量の2次キャッシュまでとなっています。

 このCore2 Quadプロセッサも廉価モデルは、2次キャッシュの容量が減らされており、プロセッサの価格を抑えるためにはキャッシュ容量の削減が常道ですが、3次キャッシュを搭載しているPhenomII X4では、いっそのこと3次キャッシュを非搭載として、1000個ロット単位の出荷価格をX4 630が122ドル、X4 620が99ドルとクアッドコアとしては破格値で発売されました。

 CPUにメモリーコントローラを内蔵することでは先行しているAMDのクアッドコアプロセッサは、メインメモリへのアクセス速度が速いこともあって、パソコン誌サイトのAthlon II X4のテストレポートでは、L3キャシュを省いても性能の低下は意外と少なく、むしろ同じTDP95WのPhenomII X4と比べて実際の消費電力が少なくなっていることから概ね好評です。

 クアッドコアの低消費電力版としては、TDP65WのモデルはPhenom II X4 905e (2.5GHz、L2 512KB×4、L3 6MB)やIntelのCore 2 Quadの低消費電力版がありますが、Athlon II X4 605eはTDP45Wとさらに低いことで注目度が高く、Core 2 Quad Q8400S (2.66GHz、L2 2MB×2)やPhenom II X4 905eより価格が安いうえに消費電力も低く、静音パソコンやコンパクトなパソコンでも使い易いクアッドコアプロセッサとして魅力的でしょう。

 また、デュアルコアのAthlon II X2シリーズの低消費電力版として、Athlon II X2 240e(動作クロック2.8GHz)、X2 235e(2.6GHz)も7〜8000円台と安い価格で発売されており、AMDの意欲的な低価格戦略は、パソコンに限らず多くの商品で、ボリュームゾーンの価格帯が低下しているトレンドに合致しています。

http://www.amd.com/jp/press-releases/Pages/industrys-first-sub-2009sept16.aspx
http://www.amd.com/jp/products/desktop/processors/athlon-ii-x2/Pages/AMD-athlon-ii-x2-processor-model-numbers-feature-comparison.aspx




9/13版 LGA1156対応Core i7/i5プロセッサ発売

Intelは9月8日に、LGA1156ソケット対応のCore i7プロセッサとCore i5プロセッサを発表し、同日の深夜販売でCore i7 870、860とCore i5 750の3モデルのCPUと、このLGA1156対応Core i7/i5プロセッサをサポートするために用意されたP55チップセットを搭載するLGA1156マザーボードが一斉に発売されました。

 このLGA1156対応Core i7/i5はメインストリーム向けのプロセッサであり、既にハイエンド向けのLGA1366対応Core i7が2008年11月に発売されているので、紛らわしいことにCore i7の名前でソケットの異なる2種類のプロセッサがあることになり、さらにLGA775対応のCore2 Quadも含めて、Intelでは現在3種類のソケットのクアッドコアプロセッサが販売されていることになります。

ソケット LGA775 LGA1156 LGA1366
CPU Core2 QUAD Q9650
3.00GHz L2 6MB×2
FSB 1333MHz
Core i7-870
2.93GHz L3 8MB
2.5 GT/s DMI
4コア/8スレッドHT対応
Core i7-975EE
3.33GHz L3 8MB
6.4 GT/s QPI
4コア/8スレッドHT対応
Core2 QUAD Q9550
2.83GHz L2 6MB×2
FSB 1333MHz
Core i7-860
2.80GHz L3 8MB
2.5 GT/s DMI
4コア/8スレッドHT対応
Core i7-950
3.06GHz L3 8MB
4.8 GT/s QPI
4コア/8スレッドHT対応
Core2 QUAD Q9400
2.66GHz L2 3MB×2
FSB 1333MHz
Core i5-750
2.66GHz L3 8MB
2.5 GT/s DMI
4コア/4スレッド
Core i7-920
2.66GHz L3 8MB
4.8 GT/s QPI
4コア/8スレッドHT対応
Core2 QUAD Q8400
2.66GHz L2 2MB×2
FSB 1333MHz
チップセット Intel P45 or G45 Intel P55 Intel X58
対応メモリー デュアルチャネルDDR2
デュアルチャネルDDR3
デュアルチャネルDDR3 トリプルチャネルDDR3
その他 TDP 95W TDP 95W
Turbo Boost 4or5段階
TDP 130W
Turbo Boost 2段階

Intelは長年使用してきたLGA775プラットフォームから、ハイエンド向けにはLGA1366プラットフォームへ、メインストリーム向けにはLGA1156プラットフォームへと移行を進めていますが、このLGA1156対応の開発コード名「Lynnfield」と呼ばれてきたプロセッサは、Core i7とCore i5という2つの名前で発売されました。

 インテルのサイトで確認すると、ブランド名は「Core」と説明されていますが、「i7」、「i5」はグレードであるとしても、ソケットが異なるCPUが同じCore i7という名前であることは解りにくいでしょう。

 Core i7としての共通点は、CPUにメモリーコントローラを内蔵していること、1つのコアで2つのスレッドが処理できるHT(Hyper-Threading)をサポートしていること、Turbo Boost Technologyをサポートしていることですが、この内蔵メモリーコントローラがLGA1366ではトリプルチャネルであるのに対してLGA1156ではデュアルチャネルとなり、Turbo Boost TechnologyがLGA1156Core i7では133MHz単位で最大5段階(LGA1366Core i7は最大2段階)へと強化されています。

 またLGA1156Core i7では、CPU側にグラフィックス用のPCI Express 2.0インターフェイスも内蔵しており、x16モードを1基またはx8モードを2基サポートしています。

 LGA1156対応のCore i7とCore i5の相違は、Core i5がHTに対応していないことですが、デュアルチャネルDDR3メモリーのサポートとTurbo Boost Technology(最大4段階)が利用可能なこと、PCI Express 2.0インターフェイスの内蔵は同じようにサポートしています。

 LGA1366対応Core i7がメモリーアクセスは優位であるものの、LGA1156対応Core i7/i5はTDPが95Wと抑えられていることが最大の魅力であり、Turbo Boostを使用すると、Core i7-870で2.93GHz→最大3.6GHz、i7-860で2.80GHz→最大3.46GHz、i5-750で2.66GHz→最大3.20GHzへと、アクティブなコアの数が少なくてCPU温度に余裕があるほど動作クロックが引き上げられることも魅力でしょう。

 Intelの1000個ロット単位の出荷価格は、Core i7-870が54,560円、i7-860が27,570円、i5-750が19,030円と設定されており、パフォーマンスとしては、Core i7-870がi7-950とほぼ同等、Core i7-860がi7-920よりやや上回る、Core i5-750がCore2 QUAD Q9550とほぼ同等ということで既存のCPUの価格とバランスが取れているということでしょう。

 なお、発売当初の小売価格はCore i7-870が59,870円、i7-860が29,860円、i5-750が20,750円と数字の末尾3桁の語呂合わせの価格が安い方でしたが、マザーボードとセットで、またDDR3メモリーも必要となると乗り換えのコストも大変で、徐々に価格が下がって売れるようになるという感じでしょう。

 同時に発売されたP55チップセットを搭載するマザーボードは、INTEL純正マザーボードのほかASUS、GIGABYTE、MSI、ASRock、BIOSTAR、EVGAから合わせて30種類程度と数多く発売されており、特に今回はMSIがP35/45マザーボード(メーカー問わず)からの「乗り換えキャンペーン(最大5000円のキャッシュバック)」を行うなど力が入っています。

 P55チップセットは、CPU側にメモリーコントローラとPCI Express 2.0インターフェイスが内蔵されたこともあって、ノースブリッジ+サウスブリッジではなくシングルチップとなっており、マザーボードメーカーとしても作り易いのか随分前から展示品が用意され、発売と同時に種類だけでなく品数も潤沢に揃っています。

 LGA1156プラットフォームはメインストリーム向けなのに、グラフィック統合型チップセットが提供されていないのですが、年明けには32nm製造プロセスに移行したグラフィック統合型デュアルコアCPUのClarkdaleが登場する予定であり、今後もグラフィックス機能はチップセットとしては提供されないかもしれません。

 そのためグラフィックス非統合型のP55チップセットであるのに、マザーボードメーカー各社からMicroATX規格のマザーボードが発売されています。

 今回発売されたLGA1156対応Core i7/i5はビデオカードが必須となると、今後も新規の導入コストが高く、LGA1156プラットフォーム全体の導入コストを抑えないと今の経済情勢には合わないのでしょうが、ともかくマザーボードの当初発売価格はAMDのSocketAM3プラットフォームと比べると少し高いと感じます。

 現時点でも安いマザーボードが売れているようですが、幸い、このところのビデオカードの価格低下は著しく、LGA1156マザーボードも潤沢にあり値下げが期待できるという状況ですから、Clarkdaleが発売される頃までには導入コストも下がってくることでしょう。

http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2009/090908a.htm
http://www.intel.co.jp/jp/products/processor/corei7/specifications.htm
http://www.intel.co.jp/jp/products/processor/corei5/index.htm
http://www.intel.co.jp/jp/products/desktop/motherboard/index.htm?iid=jpdesk_nav+board
http://www.links.co.jp/items/gigabyte-intel/index.html
http://www.asus.co.jp/news_show.aspx?id=16687
http://www.msi-computer.co.jp/product/mb/index.html
http://www.msi-computer.co.jp/product/mb/campaign/2009_P55/




9/ 6版 全高65mmの薄型CPUクーラー発売

全高65mmと薄型コンパクトなTITAN製マルチソケット対応CPUクーラー「ENTERTAINER(型番TTC-NK95TZ/NPW)」が発売されました。

 この「ENTERTAINER」の対応ソケットは、現在主流のIntelのLGA775、LGA1136とAMDのSocketAM3、SocketAM2+、SocketAM2などをサポートするとともに、まもなく発売されるIntelのLynnfield用のLGA1156にも対応しています。

 薄型のコンパクトなCPUクーラーなので対応CPUのTDPに制約があるかどうか気になるところですが、TITANのサイトのCPUサポートを確認すると、TDP130WのCore i7-975 Extreme Editionもサポートしており、ケース内温度の上昇に留意する必要があるとしても最新の高発熱のCPUも使用可能となっています。

 クーラーの構造は、CPUに直接接する6mmのヒートパイプを4本採用しており、このヒートパイプが独自のアルミフィンに熱を伝え、冷却ファンとしては最大回転数1500rpm、風量46.58CFM、ノイズレベル最大29.0dBの10cm静音ファンが使われ、トップフローで風をあてて冷やす仕組みとなっています。

 薄型CPUクーラーでは、サイドフロータイプでは無理であり、トップフロータイプでは小型のアルミ製ヒートシンクはオーソドックスになりがちですが、やはり冷却能力が高いことで定評があるヒートパイプ接触型のクーラーでヒートパイプが4本と多いことでTDPの高いCPUもサポートできているのでしょう。

 CPUクーラーの装着は、マザーボード裏面からのネジ止め固定式となっていますが、頻繁にCPUクーラーを換装するのでなければ、むしろプッシュピン方式より確実で、このクーラーもマニュアルを見ると扱いやすそうです。

 スリムケースやコンパクトな小型のPCケースで使用可能な薄型の冷却能力の高いCPUクーラーは少なく、「ENTERTAINER」は貴重な存在となるでしょう。

http://www.qualista.co.jp/product/titan/cooler/ttc-nk95tz-npw.html
http://www.qualista.co.jp/index.html
http://www.titan-cd.com/2009_WEB/product/showProuniversal_en.asp?ProID=712
http://www.titan-cd.com/2009_WEB/eng/index.asp




8/30版 Intel P55 対応DDR3メモリーの発売

IntelのLynnfieldをサポートするINTEL P55チップセット搭載のLGA1156マザーボードの展示が始まりましたが、このINTEL P55チップセットはデュアルチャネルDDR3メモリーをサポートしています。

 しかしデュアルチャネルで動作検証済みの2枚セットのDDR3メモリーは、DDR3メモリー対応のSocketAM3版PhenomIIが主流となった現在でも、まだ販売されている種類が少ないという状況でしたが、いよいよLynnfieldのカウントダウンの段階となって、2枚セットのDDR3メモリーの新製品が次々と発表されています。

 OCMEMORY(株式会社アントラック)は、G.Skill製のINTEL P55チップセット対応2枚セットのDDR3メモリーとして9種類の販売開始を発表し、既に国内で流通し始めています。

 また、(株)リンクスインターナショナルはCore i5/i7(Lynnfield)対応のCorsair製のオーバークロック対応メモリー「CMG4GX3M2A2000C8」の発売を発表し、このCorsairは8月20日に、Core i5-750、Core i7-870、860向けのDDR3メモリーを発表しており、PATRIOTも8月20日にP55チップセット搭載マザーボードでテスト済みのDDR3メモリーのリストを発表しています。

<主なDDR3メモリー2枚組み(2GB×2枚セット)・DDR3-1600以上>

メーカー
シリーズ名
型 番 (2GB×2枚セット) 規 格 レイテンシ 想定価格
Corsair
XMS
CMX4GX3M2A1600C9 DDR3-1600 9-9-9-24 11,000円
P55対応
CMX4GX3M2A1600C8 DDR3-1600 8-8-8-24
P55対応
Corsair
Dominator
CMD4GX3M2A1600C8 DDR3-1600 8-8-8-24
P55対応
TW3X4G1600C9D DDR3-1600 9-9-9-24 10,800円
既存製品
Corsair
Dominator GT
CMG4GX3M2A1600C7 DDR3-1600 7-7-7-20
P55対応
CMG4GX3M2A2000C8 DDR3-2000 8-8-8-24 26,000円
P55対応
G.Skill
Ripjaws
F3-12800CL9D-4GBRL DDR3-1600 9-9-9-24 12,000円
P55対応
F3-12800CL8D-4GBRM DDR3-1600 8-8-8-24 13,000円
P55対応
F3-12800CL7D-4GBRH DDR3-1600 7-7-7-21 13,000円
P55対応
F3-15000CL9D-4GBRH DDR3-1866 9-9-9-24 13,000円
P55対応
F3-16000CL9D-4GBRH DDR3-2000 9-9-9-24 14,000円
P55対応
G.Skill
Trident
F3-16000CL9D-4GBTD DDR3-2000 9-9-9-24 16,000円
P55対応
PATRIOT
SECTOR5
PGV34G1600ELK DDR3-1600 9-9-9-24 13,000円
P55対応
PATRIOT
Viper II
SECTOR5
PVV34G1600LLKB DDR3-1600 7-7-7-20 19,500円
P55対応
PVV34G1800LLKB DDR3-1800 8-8-8-24 20,500円
P55対応
PVV34G2000LLKB DDR3-2000 8-8-8-24 21,000円
P55対応

これまでDDR3-1600以上の2枚組みセットは、上記メーカーの他にも、A-DATA、GeIL、キングストン、OCZなどの製品が発売されていますが、国内で比較的流通していて入手しやすいのはCorsairのDominatorシリーズの「TW3X4G1600C9D」ぐらいという感じでした。

 実は、DDR3メモリーのJEDECの規格はDDR3-1333まで定められていて、DDR3-1600以上は規格として定まっていないのですが、Intelは独自にオーバークロック向けのDDR3 SDRAMのXMP(Extreme Memory Profile)規格バージョン1.2 を定めており、これに対応するCore i7プロセッサ(Bloomfield)用のDDR3メモリーがリストアップされています。

 また、インテル純正Core i7用マザーボード「DX58SO」の対応メモリーを確認すると、SPD (Serial Presence Detect) 搭載メモリーでXMP バージョン1.2に準拠し、動作電圧の制限が1.6V 未満と記載されています。

 この動作電圧は、Core i7プロセッサ対応メモリーリストでは1.65VのDDR3メモリーも載っていますが、CPUにメモリーコントローラを内蔵しているCore i7(Bloomfield)では動作電圧が高すぎるとCPUにダメージを与えるおそれがあり、LynnfieldもBloomfieldと同じようにメモリーコントローラを内蔵しているため、DDR3メモリーの動作電圧は制限がありそうです。

 もともと初物のチップセットとメモリーは相性問題があり、マザーボードメーカーがチップセットが対応する規格のメモリーをテストすることが一般的ですが、Intelやメモリーメーカーでも対応メモリーの動作検証済みメモリーが確認できることで選びやすくなります。

 今回発売されたP55対応DDR3-1600以上の2枚組みセットはテスト済みでしょうが、まだLynnfieldのスペックは公開されていないので、既存のBloomfield用の3枚のメモリーのうち2枚を使用できるのかどうか、また既存のDDR3メモリーが全て使用できるのかどうかは不明です。

 Lynnfieldはメインストリーム向けのプロセッサであり、高級メモリー以外にも価格の安い数多くのDDR3-1600メモリーのセットモデルが発売され、動作検証が進むことを期待しています。

http://www.ocmemory.jp/news/gskillintel_p55_ripjaws.php
http://www.gskill.com/japan/products.php
http://www.ocmemory.jp/product/
http://www.links.co.jp/items/corsair-xms/cmg4gx3m2a2000c8.html
http://www.corsair.com/news/press_release.aspx?id=1084521
http://www.corsair.com/products/corei7/default.aspx(後半にCore i7 8xx series)
http://www.corsair.com/products/corei5/default.aspx
http://www.patriotmemory.com/company/news/newsp.jsp?source=180
http://www.intel.com/en_US/Assets/PDF/prodspec/XMP_Core_i7_ww30_09.pdf
http://www.intel.com/consumer/game/extreme-memory.htm
http://www.intel.com/jp/support/motherboards/desktop/dx58so/sb/CS-029865.htm#tested




8/23版 802.11n正式対応の無線LAN機器の発表

8月19日にBuffaloとPLANEXが、8月21日にCoregaが、それぞれIEEE802.11nに正式対応する無線LAN機器のリストを発表しました。

 いずれもIEEE802.11n draft2.0に対応している全ての現行モデルが802.11nに正式対応するということで、これはWi-Fi Allianceの2007年6月から行われているIEEE802.11n Draft2.0認証テストを合格した製品は、再テストせずに正式対応製品として認証するという方針の発表を受けてのことです。

 そもそもIEEE802.11n規格については、複数のアンテナを利用する「MIMO(Multiple Input Multiple Output)」技術をベースとして2006年夏ころから802.11nドラフト(草案)準拠を謳う製品が登場し、2007年6月に802.11n規格ドラフト2.0での相互接続認定プログラムが開始されており、無線機器の多様化によって正式な規格の制定が遅れて、2009年9月に承認される予定となっています。

 Wi-Fi Allianceの発表は、「Wi-Fi Allianceは、9月のアップデートで802.11n認証テストの基本要件を変更しないと確定します」と題して、2009年9月の規格の最終承認後の認証テストは、いくつかの細かな任意の追加オプション機能の相互運用性テストのサポートを加えるものの、既に発表されている600以上の802.11nドラフト2.0認証済み製品との相互運用性を維持すると説明しています。

 また、802.11nドラフト2.0認証済み製品はすべて、基本要件を満たしているので再テストせずに承認された802.11nロゴを使用することが適当と説明しています。

 これを受けて各社の802.11nドラフト2.0対応機器は、規格承認後にIEEE802.11nロゴに貼り替えて販売できますが、Buffaloの製品は「WZR-AMPG300NH」とそのPCカードセットモデルのみファームウェアのアップデートが必要な場合があります。

http://buffalo.jp/products/new/2009/000997.html
http://corega.jp/product/news/11n_090821.htm
http://www.planex.co.jp/news/release/2009/20090819_11n.shtml
http://www.wi-fi.org/pressroom_overview.php?newsid=835




8/16版 クアッドコア最上位PhenomII X4 965BE発売

AMDは8月13日に、SocketAM3対応クアッドコアプロセッサ最上位のPhenomII X4 965 Black Edition(動作クロック3.4GHz、L3キャッシュ6MB、TDP140W)を発表し、同日から国内でも発売されています。

 今年4月下旬に発売されたPhenomII X4 955BE(3.2GHz、L3 6MB、TDP125W)と比べて、965BEは動作クロックが0.2GHz引き上げられたもののTDPも15W上昇しており、マザーボードの対応確認や、より冷却能力の高いPCケースが必要などハードルが高くなっています。

 また、X4 965BEとX4 955BEは、ともに倍率可変のBlackEditionであり、定格クロックで0.2GHzのクロック差は、オーバークロックして使用するユーザーにとっては、3.4GHzで動作することが保証されている選別された固体という印象かもしれませんが、それがパフォーマンスを重視するユーザーにとっては魅力なのでしょう。

 AMDのプロセッサ価格表を確認すると、PhenomII X4 965BEの1000個ロット単位の出荷価格は245ドルと既存の955BEと同価となっており、国内での発売当初価格は26,000円〜27,000円と955BEよりわずかに高い程度で登場しており、そして955BEの実勢価格は965BEより5〜6千円安い20,000円強の価格に値下がりしています。

 AMDのモデルナンバー比較表を見ると、SocketAM3対応PhenomIIクアッドコアプロセッサは、この965BE、955BEと、既存の945(3.0GHz、L3 6MB)のTDP125W版と95W版が載っていますが、L3キャッシュ4MBの810(2.6GHz、L3 4MB)は既に外されています。

 945はTDP95W版が登場したためTDP125W版は売り難いと思いますが、作れてしまうのか、それともメーカー製品在庫があるのか、また810は製造終了となっているのか、実状は解りませんが、今後PhenomIIクアッドコアプロセッサは、動作クロック3.0GHz以上のモデルが主力となります。

 このところAMDはライバル社の前に動くという傾向があり、Intelの「Lynnfield」がそう遠くない時期に発売される予定のためAMDはPhenomIIの高クロック化で対抗というシナリオでしょう。

 低消費電力版は、X4 905e(2.5GHz)が国内で販売されていますが、このTDP65Wで動作クロックを3.0GHzの大台に引き上げることは困難としても、低消費電力版の高クロック化にも期待したいものです。

http://www.biostar.com.tw/app/en/t-series/content.php?S_ID=432
http://www.amd.com/jp/products/desktop/processors/phenom-ii/Pages/phenom-ii-model-number- comparison.aspx
http://www.amd.com/us-en/Processors/ProductInformation/0,,30_118_609,00.html#phenom




8/ 9版 AMD785Gチップセット搭載マザーボード発売

AMDは8月4日に、グラフィック統合型の「AMD785G」チップセットを発表しており、発表と同時にAMD785G搭載マザーボードは、ASRock、BIOSTAR、GIGABYTEから発売され、ASUS、MSIも製品を発表しています。

 このAMD785Gチップセットは、現在人気のあるAMD780Gチップセットの後継であり、内臓グラフィックスが「Radeon HD3200」から「Radeon HD4200」へと強化され、動画再生支援機能として、ピクチャー・イン・ピクチャーのように2つの動画を同時に再生するときにCPU負荷を下げるUVD2をサポートし、DirectX 10.1に対応していることが主な改良点となっています。

 また、AMD780Gチップセットで導入された新機能として、マザーボード上にビデオ専用SidePortメモリーを実装し、GPU内臓チップセットとSidePortメモリーを直結させることでパフォーマンスの向上を図る「LFB(Local Frame Buffer)」の採用と、ビデオカードとオンボードGPUの2つのGPUを使って高速描画する「Hyblid Graphics」機能がありますが、これらはAMD785Gチップセットにも引き継がれています。

 現時点で発売または発表されているマザーボードは、サウスブリッジがSB710で、次表のとおり、SocketAM3(DDR3メモリー)対応とSocketAM2+(DDR2メモリー)対応があり、フォームファクタがATX規格とMicroATX規格と存在するため、発売されるモデル数が多くなっています。

メーカー 型 番 ソケット 規 格 SidePort
メモリー
GIGABYTE GA-MA785GT-UD3H SocketAM3 ATX
ASRock M3A785GXH SocketAM3 ATX 128MB
DDR3 1333
ASUS M4A785TD-V EVO SocketAM3 ATX 128MB
DDR3 1333
GIGABYTE GA-MA785GPMT-UD2H SocketAM3 MicroATX 128MB
DDR3メモリ
ASRock M3A785GMH SocketAM3 MicroATX 128MB
DDR3 1333
MSI 785GM-E65 SocketAM3 MicroATX DDR3 1333
ASUS M4A785TD-M EVO SocketAM3 MicroATX 128MB
DDR3 1333
GIGABYTE GA-MA785G-UD3H SocketAM2+ ATX
GIGABYTE GA-MA785GM-US2H SocketAM2+ MicroATX
GIGABYTE GA-MA785GPM-UD2H SocketAM2+ MicroATX 128MB
DDR3メモリ
BIOSTAR TA785GE 128M SocketAM2+ MicroATX 128MB
ASUS M4A785D-M PRO SocketAM2+ MicroATX

既に発売されているマザーボードの発売価格は、1万円〜1万3千円程度と大きな差はなく、いずれもコストパフォーマンスが高くお買い得ですが、同じメーカーの製品ではSidePortメモリーを搭載しているマザーボードがグレードが高いモデルとなっています。

 もともとグラフィック統合型チップセットを搭載するマザーボードは、ビデオカードを使用しないでコンパクトなパソコンを組むために適しているため、MicroATX規格のマザーボードが人気があり、内臓グラフィックス性能を向上させるSidePortメモリーを実装しているモデルが魅力的でしょう。

 また手持ちのDDR2メモリーを使用して安く組み立てるために、SocketAM2+対応のマザーボードも発売されていますが、AMDのプラットフォームでは、DDR3メモリーをサポートするSocketAM3対応CPUのラインアップが揃ってきており、新規に自作する場合は、DDR3メモリースロットを搭載するSocketAM3マザーボードの方が将来性があります。

http://www.amd.com/jp/press-releases/Pages/amd-announces-785Gchipset-2009aug04.aspx
http://www.amd.com/jp/products/desktop/chipsets/7-series-integrated/Pages/amd-785G-chipset.aspx
http://www.links.co.jp/items/gigabyte-amd/index.html
http://www.asrock.com/mb/index.asp
http://www.biostar.com.tw/app/en/t-series/content.php?S_ID=432
http://www.msi-computer.co.jp/products/MB/785GM-E65.html
http://www.asus.co.jp/news_show.aspx?id=16506




8/ 2版 3.5+2.5インチHDD内蔵用ケース発売

ValueWaveから5インチベイアクセサリとして、3.5インチHDD+2.5インチHDD/SSD、あるいは2.5インチHDD/SSDの2台のストレージが取り付け可能なHDDドッキングステーション「SG-52501BK」が発売されました。

 この「SG-52501BK」のインターフェースはSATA接続であり、5インチベイ1段分のスペースに取り付けて、3.5インチHDDや2.5インチHDDやSSDを交換して使う用途に適しており、HDDを装着するとスッポリ納まらないで一部外に飛び出すものの、交換しやすいことと価格が2500円程度と安いことが魅力です。

 PCケースフロントからカートリッジ不要でHDDを簡単に交換できることは便利であり、5インチベイに取り付けるSATA3.5インチHDD1台用の内臓HDDケースとしては、Centuryの「技あり!楽ラックJr」やNOVACの「3.5" SATA はい〜るKIT 出し入れ楽太郎」という人気商品があり、パーツショップのクレバリーブランドの価格の安い製品「CB-RC01-BK」も今週登場しています。

 また、2.5インチHDDまたはSSDが交換可能な内臓HDDケースは、3.5インチベイに2台の2.5インチHDDまたはSSDが取り付け可能なCenturyの「技あり!楽ラック!2.5」やMARSHALの「Built in Dual Bay Mini Rack」があり、単に2.5インチHDDまたはSSDを装着するためのマウンタは数多く発売されています。

 この「SG-52501BK」は、ホットスワップには非対応であり、電源を切って抜き差ししなければならないのですが、1台2役で、3.5インチHDDと2.5インチSSDが同時使用が可能というメリットは、特にドライブベイの少ないPCケースでは便利でしょう。

http://www.valuewave.co.jp/item/sg-52501.htm
http://www.valuewave.co.jp/




7/26版 VTX3D製RADEON HD4770ビデオカード発売

2009年5月初旬に発売以来、超品薄状態が続いているRADEON HD4770搭載ビデオカードの新モデルとして、国内で販売されることが珍しいVTX3D製の「VTX3D HD 4770 512MB GDDR5」が発売されました。

 VTX3DはAMD-ATI製のGPUを採用するビデオカードメーカーであり、そのRADEON HD4000シリーズのビデオカードは、6月下旬にドスパラが国内販売を開始し、同社のウェブ通販では上位の「VX4890 1GBD5-OC」〜下位の「VX4350 1GBD2-H」で全10モデルがリストアップされていますが、例えばRADEON HD4870搭載の「VX4870 512MD5」で13,980円と販売価格が安く、現時点で限定数完売あるいは在庫切れ状態となっています。

 今回ドスパラで発売された「VTX3D HD 4770 512MB GDDR5」は12,480円とRADEON HD4770搭載ビデオカードとしては相場という価格ですが、欲しくても手に入らない超人気のGPUを搭載しているため、ウェブ通販で取扱うどころか店頭でもすぐに売れて無くなりそうです。

 RADEON HD4770は、40nm製造プロセスに進化したことによって、ハイエンドのRADEON HD4850に迫るパフォーマンスで最大消費電力80Wに抑えられていて、対消費電力、対コストともにパフォーマンスが極めて優れているGPUであり、ここまで品薄状態が続いていることは40nm製造プロセスでの量産出荷が遅れているということでしょう。

 AMDのサイトでは、Diamond、MSI、Gigabyte、Powercolor、ASUS、XFX、Sapphireの7社のRADEON HD4770搭載ビデオカードが紹介されており、国内でもDiamond社以外の6社のモデルと、加えて玄人志向、FORCE3D、HISのモデルが発売されていますが、いずれもすぐに手に入らないことは残念です。

 こういうときにこそ、世界的にメジャーなDiamond社のモデルが国内でも流通すれば、知る人ぞ知る老舗のDiamond社が一気に国内で復活ということになるのでしょうが、やはり元のGPUが希少価値なのでしょう。

http://www.thermaltake.co.jp/product_info.aspx?PARENT_CID=C_00001370=ElementG
http://www.vtx3d.com/
http://wheretobuy.amd.com/us-en/gpus.html#PC/Mac=PC|||Model=ATI%20Radeon%20HD%204770




7/19版 大口径LEDファン満載PCケース発売

フロントとトップに200mmLEDファン、サイドに230mmLEDファン、リアに140mmファンと4基の大型PCケースファンを標準装備しているThermaltake製のミドルタワーケース「ElementG (型番VL10001W2Z)」が発売されました。

 このフロント、トップ、サイドのLEDファンは、標準装備のファンコントローラで、発光色をRed、 Green、 Blue、Mixシングル、Mixフラッシュに変更でき、LEDの消灯と回転数の制御も可能です。

 サイドパネルはアクリルではなくメッシュ窓からLEDファンが見える形となりますが、三色Mixまたは三色Mixフラッシュで発光させればLEDの輝きは強烈でしょうから、まさに光り物が得意なThermaltakeらしいPCケースとなっています。

 ケースファンのスペックを見ると、リア140mmファンが回転数1000RPM、その他のファンはいずれも最大回転数が800RPMと抑えられており、ノイズレベルもリアファンの16dBが最大ですから大口径ファンゆえに低速回転で風量が確保できトータルとして静かなPCケースとなっています。

 なお、フロント200mmLEDファンは、120mmファン2基と交換可能ですが、標準装備の大口径ファン4基で冷却能力が不足することは滅多に無いため、あえて120mmファン2基と交換する必要も無く静かな200mmLEDファンをそのまま使えば良いでしょう。

 「ElementG」のサイズは、H480 x W230 x D521mm と少し大きめのミドルタワーケースですが、ドライブベイはフロントファンのスペース確保のため5インチベイが3基と少なく、シャドウベイは3.5インチベイ7基に加えて、SSDの利用を想定して2.5インチベイを2基装備しているところが新しさを感じるところです。

 また、電源ユニットの位置がリアの底面にあること、ツールフリー設計の3.5インチドライブケージがサイド方向、フロント方向と向きが選択が可能なこと、フロント上部のUSBコネクタが4基と多く用意されていることなど、なるほどと思われる工夫が随所に見られることも魅力です。

 PCケースファンを自分で選んでいく楽しみがないように完成されすぎていると何となく面白味がないような気もしますが、三色発光LED付きの大口径ファンは換えようという気にもならないでしょうし、ファン4基とファンコントローラが標準装備されていて想定価格が2万円程度と高い買い物ではないでしょう。

http://www.thermaltake.co.jp/product_info.aspx?PARENT_CID=C_00001370=ElementG




7/12版 LED15個で輝く光り物ケースファン発売

LEDを数多く贅沢に内蔵することで光り輝くENERMAX製PCケースファン「APOLLISH (アポリッシュ) UCAP」シリーズの25mm厚120mm角ファン「UCAP12」と25mm厚80mm角ファン「UCAP8」が発売されました。

 このUCAPシリーズは、温度センサーによるファン速度自動制御機能を搭載しており、80mmファンのUCAP8で回転数600RPM〜2100RPM、風量12.48CFM〜33.04CFM、ノイズ10dB〜21dBというスペックで、120mmファンのUCAP12で回転数700RPM〜1700RPM、風量28.98CFM〜71.76CFM、ノイズ12dB〜20dBと、風量が多いのにノイズレベルが低く、ファンの基本性能も優れています。

 ENERMAX製の最近のファンは、いずれも技術的にはTwister Bearing(ツイスターベアリング)により極めて静かな回転を実現していますが、UCAP12もフル回転1700RPMでノイズ20dBというスペックは優秀であり、しかも風量が71.76CFMと同社の冷却能力が高いMAGMA (マグマ)シリーズの120mmファンUCMA12(フル回転1500RPM、69.15dB)より風量が多いことも魅力でしょう。

 ファンの速度調整は、任意の場所に設置した温度センサーによる自動コントロールとなっており、別途ファンコントローラを用意する必要が無いのですが、UCAP12が風量が多く冷却能力の高い回転数可変のケースファンであるため、ファンコンを使用しているのであればファンコンで制御したくなりそうです。

 UCAPシリーズはLEDの色によって、ホワイト、ブルー、レッド、グリーンの4色から選択でき、LEDの数はUCAP12が15個、UCAP8が9個と贅沢に使われ、フレームとブレード(羽根)も、LEDの色に合わせて光沢感のある塗装がされており、輝きが美しいケースファンとなっています。

 光り物ケースファンとしては、ZAWARD製の「3色切替LEDファン120」の低速(1200RPM)モデル「ZFL12025L-3C」と中速(1600RPM)モデル「ZFL12025M-3C」、「3色切替LEDファン140」の超低速(900RPM)モデル「ZFL14025S-3C」と高速(1500RPM)モデル「ZFL12025H-3C」の4製品が発売されました。

 いずれもファン回転数に対する風量とノイズレベルは標準的なスペックですが、ブルー、レッド、グリーンの3色のLEDを切り替えて使うことが可能であり、LEDの色に飽きてきたときに切り替えて気分を変えるのには良いでしょう。

 夏になると光り物パーツの新製品が発売されることが多いと感じますが、PCケースファンは、暑い季節になって交換したいというニーズが多くなるためでしょう。

http://www.enermaxjapan.com/Twister_AP/APOLLISH.html
http://www.zaward.co.jp/globe-fan2_index.html#no10




7/ 4版 アビーが低価格ATXケースを発売

アビーから発売価格7,980円(アビーストア直販価格)と格安なミドルタワーATXケース「METHOD MC10」が発売されました。

 このMC10は、サイズがH410×W190×D483mmとミドルタワーケースとしては背が低く小ぶりで、本体がスチール製(フロントパネルはプラスティック)でも重量5.8kgと軽量であり、見栄えの良いメタリック塗装となっています。

 ドライブベイは、5.25インチベイ×4(うち3.5インチベイと共用×1)、HDD用の3.5シャドウインチベイ×6というスペックで、背が低いのにHDD用のベイが多く確保されており、この5.25インチベイ4基と下段のHDD用3.5インチベイ4基へのデバイスの着脱はドライバを使わないで簡単に行なえる工夫がされています。

 また、最近のハイエンドビデオカードも使えるように奥行き約270mmまでのカードが装着可能なスペースが確保されており、PCIスロットにカードを取り付けることを容易にするためにワンタッチ式拡張カードクランプという取り付け具が装着されています。

 最近のミドルタワーATXケースは、サイドパネルに吸気口やサイドファンがあり、数多くの大型ケースファンが装着可能な開放型PCケースが主流ですが、アビーでは、MC10のコンセプトは正統派静音ミドルタワーとして、密閉型でサイドパネルに開口部を設けず、ケースファンもリアに120mmファン1基を装備、フロントに120mmファン1基を増設可能としています。

 エアーフローとしては、フロントからリアへという基本で良いのですが、ハイエンドビデオカードが使用可能なこと、多くのHDDが装着可能なことからすると標準のリアファン1基では力不足であり、ビデオカードを使わなくても最近のTDPの高いCPUを使う場合は、フロントケースファンの増設は必要でしょう。

 さらに、ハイエンドビデオカードを使用する場合は外排気タイプのクーラーを採用するビデオカードを使うとか、PCIスロットに排気ファンを増設したり、多くのHDDを使うときは5.25インチベイに吸気ファンを増設してフロントからリアへの風の流れを強化する工夫も必要となるでしょう。

 最新のパーツで組み立てるのであれば少なくともフロントファンの増設は必要ですが、フロントファンの購入費用をプラスししても1万円以下とアビーのPCケースとしては格安であり、オーソドックスでシンプルなデザインが好ましく、しっかりとしたエントリー向けPCケースとしてはお値打ちです。


http://www.abee.co.jp/Press/2009/0701.html
http://www.abee.co.jp/Product/CASE/METHOD/MC10/index.html
http://www.abee.co.jp/Store/product/METHOD_MC10.html




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