2006年10月〜12月 パソコン自作関係の最近の情報

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12/24版 スカイテックが450W電源搭載スリムATXケースを発売

スカイテックからATXマザーボードが使えるスリムタワーケース「450-SL12」シリーズが発売されました。

 この「450-SL12」シリーズは、サイズが H367 x W146 x D452mmと、ATXマザーボードが取付可能なため奥行きは普通ですが、幅が薄くて背が低いコンパクトなケースであって、450Wの静音電源を搭載しています。

 スリムタイプのATXケースは、リンクスインターナショナルのNewSky「NS-300TN」、VALUE WAVEの「CP-502WWF450W」、FREEDOMの「FPC-N2000/SW」と既に発売されており、いずれもコンセプトは似ていますが、電源を下部に装着することでスリムな小型ケースでもATXマザーボードが取り付けられるように工夫されています。

 うち「CP-502WWF450W」も少し余裕のある450W電源を搭載しており、比べると「450-SL12」の内部ベイは3.5インチベイが1つと、内臓HDD増設スペースとしては2つある5インチベイの一つを使わざるを得なく、内臓3.5インチベイが2つある「CP-502WWF450W」の方が拡張性に優れています。

 しかし、「450-SL12」は、リビングでの利用でも全く気にならない静寂性がアピールされているように、背面ケースファンが8cm静音ファンと口径が大きくなっていること、付属450W電源がファンスピードコントロール回路を搭載した静音モデルであることから、特に静音性に配慮されていることがメリットでしょう。

 いよいよWindowsVistaのDSP版の予約受付がドスパラで始まりました。
 今のところ他のパーツショップでは、まだDSP版の予約販売を始めてないので相場は変わるかもしれませんが、FDDとのセット価格でVista Ultimateは2万円台前半、Vista Home Premium はXP Media Center Editionとほぼ同じくらいの1万円台前半で購入できそうです。

 つまりUltimate以外は、Vista Businessも、Vista Home Premiumも、Vista Home Basicも、ほぼ現行の相当バージョンと同じぐらいの価格となりそうです。

 このVistaでは、グラフィック性能に余裕があった方が良く、コンパクトなPCケースを使いたくても、標準サイズのビデオカードが装着できるMicroATXケースか、あるいは小型のATXケースが無難です。

 そして、どうせビデオカードを装着するのであれば、ATXマザーボードの方が種類が多くて選べるため、ATXマザーボードが使えるスリムタワーケースが有力な選択肢となり、人気が高くなりそうです。

 WindowsVista関連の情報は、「Windows Vista RC1テスト」、「WindowsVistaへの乗り換え」でまとめてますので参考としてください。

http://www.skytec.co.jp/html/p_skc450sl12.html
http://www.valuewave.co.jp/cgi-bin/item.cgi?item=224261
http://www.dospara.co.jp/goods_pc_parts/goods_pc_parts.php?dr=10&sc=1&iv=y&stk=0&campcode=73&slv=n&a=1



12/17版 ワンセグTVチューナー続々登場

ロジテックが今年9月に、USB接続のパソコン周辺機器としてワンセグレシーバー「LDT-1S100U」を発売したときは、他社から次々と同種のTVチューナーが発売されるとは思わなかったのですが、10月にバッファローからワンセグテレビチューナー「ちょいテレ DH-ONE/U2」が発売され、ワンセグTVチューナーが人気商品となりました。

 今週は、サンワサプライ製の「VGA-TV1S」と、ライブクリエータ製の「DigiTVer LC-1SEGU」が発売され、GREENHOUSE製の「W-One GH-1ST-U2K」と、I-O DATA製の「SEG CLIP GV-1SG/USB」が発表されています。
 
 「ワンセグ」放送は、地上デジタル放送の13のセグメントのうち1セグメントを使用する携帯電話・移動体端末向けのサービスとして2006年4月から始まりました。

 「ワンセグ」放送が始まっても、解像度が320×180ピクセルと画面のサイズが小さいので、携帯電話ならともかくパソコンでは流行らないかもと思っていましたが、地上デジタル放送の全国展開が進み、都市部はサービスエリアとしてほぼカバーされたことから関心が高くなっているのでしょう。

 また「ワンセグ」でも、通常のテレビ向け地上デジタル放送と同じ内容の番組が視聴できること、受信できればアナログ放送のようなゴーストやノイズが乗らないという特性があり、移動体でもアナログ車載テレビのような電波状態による映像のみだれがないことがメリットです。ただし、きれいに映っていても受信状態が悪くなると途端に映らなくなることから、デジタルでもアンテナは重要です。

 発表されているワンセグTVチューナーのうち、バッファロー製とサンワサプライ製は外部アンテナが付属しており、ロジテック製、GREENHOUSE製、I-O DATA製はUSB延長ケーブルが付属していますが、本体はUSBの小型スティック型ですから延長ケーブルで本体を受信状態の良いところに置いても変わらないのでしょう。

 早くもロジテックは、受信感度向上のため、周辺回路とアンテナが新設計の「LDT-1S200U」を発表しており、ロジテック製であれば新製品の方が良いでしょう。

 いずれの製品も主にノートパソコン向けですが、USB接続ですからデスクトップパソコンでも使えます。しかしデスクトップパソコンでは本来であれば、内部PCI接続のビデオキャプチャカードに、ワンセグではなく通常放送が視聴できる地上デジタルTVチューナーを搭載してほしいところですが、地上デジタル対応キャプチャカードが製品化されないのには理由があります。

 その大きな理由は、パソコンの内部パーツ単体では、デジタル放送受信に必要なB-CASカードが発行される条件が満たされないこと、またB-CASカードの仕組みを導入した背景には放送コンテンツの著作権保護の問題があり、具体的に不法コピーを防ぐためのコピーワンスの制約があるためです。

 2011年7月のアナログ停波は、テレビを見るために全ての家庭でデジタル放送が受信できるテレビやチューナーを購入しなければならないため、そもそもアナログ停波に反対の意見がある中で、これからも停波への批判は強まっていくと想定されます。

 そのため地上デジタル放送への移行を推進している総務省では、視聴者に不評の現行のコピーワンスのままではデジタル放送への理解が得られないことから、情報通信審議会において、コピーワンス等、著作権保護の運用の見直しの検討が進められています。

 審議会の地上デジタル放送推進に関する検討委員会で、放送事業者側は現行のB-CASカードによるコピーワンスの改善をいまだに主張していますが、JEITA(電子情報技術産業協会)は、アナログ放送でできることがデジタル放送でできなくなることは、視聴者に「デジタル放送は不要」を感じさせるとして、コピーワンス(「COG」Copy One Generation)の1世代のみコピー可能から、「EPN」(Encryption Plus Non-assertion )の出力保護付きでコピー制限なしへと見直すよう提案し、デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会で専門的に検討されています。

 米国、欧州では、むしろ家庭での複製を制限する技術は禁止されており、デジタル放送のコンテンツ保護は現在実施されてなく、米国ではインターネットへの送出のみ規制が検討されている程度ですから、「EPN」案でも国際的には通用せず、デジタル放送を視聴・録画するためには日本独自のハードウェアが必要となる可能性があります。

 発売されているワンセグTVチューナーの製品説明を見ると、一部の製品には、著作権保護のためコピー、ムーブには対応してなく、録画データを再生するときは録画時に使用したパソコンとそのチューナーが必要と記載されていますが、このことは、おそらく現状のどのワンセグTVチューナーでも同じでしょう。

 視聴に制約があり、コピーできなくても、1万円程度で購入できるため、ノートパソコンで暇なときにちょっと見る程度の用途として、それでも売れるのでしょう。

 家庭に地上デジタル放送のアンテナが設置されていれば、そのアンテナで受信した方が電波状態がよく、ライブクリエータ製とサンワサプライ製は、国内で一般的に使われるF型コネクタのアンテナも接続できるようですが、2007年7月に、コピーワンスが見直されて、早くワンセグではなく通常のデジタル放送が受信できるTVチューナーカードが登場してほしいものです。

http://www.logitec.co.jp/products/1seg/ldt1s100u.html
http://www.logitec.co.jp/products/1seg/ldt1s200u.html
http://buffalo.jp/products/catalog/item/d/dh-one_u2/
http://www.livecreator.co.jp/new3/products_oneseg/digitver_info.html
http://www.sanwa.co.jp/product/syohin.asp?code=VGA-TV1S&cate=1&keyword=VGA%2DTV1S
http://www.iodata.jp/prod/multimedia/tv/2006/gv-1sgusb/index.htm
http://www.green-house.co.jp/products/av/1st_u2k/index.html
http://www.d-pa.org/1seg/index.html
http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/joho_tsusin/soukai.html



12/10版 バッファローがHD DVD内臓ドライブを発表

バッファローは12月6日に、次世代DVD規格である「HD DVD」対応の東芝製「SD-H802A」ドライブを採用する内臓ドライブ「HDV-ROM2.4FB」を発表しました。

 この「HDV-ROM2.4FB」は、HD DVDメディアは再生のみ可能(転送速度最大2.4倍速)で書き込みはできませんが、既存のDVDメディアは5倍速、CD-ROMメディアは15倍速で読み込みも書き込みも可能なマルチドライブです。

 次世代DVD規格は、東芝、NECが開発を進めている「HD DVD」陣営と、SONY、松下電器が中心となっている「Blu-ray Disc」(ブルーレイディスク、BD)陣営との次世代規格の主導権争いがいまだに続いており、昨年規格統合の協議が決裂した後、今年に入ってそれぞれの規格の製品が登場しています。

 もともと次世代規格の必要性は、ハイビジョン放送など高画質な映像を記録、再生するためには、2層書き込みで8.5GB程度のDVDメディアでは受け皿として不足するため、大容量化が必要という単純な話です。

 実は、バッファローでも「Blu-ray Disc」対応の内臓ドライブ「BR-H2FBシリーズ」を今年9月に発売しています。

 この「Blu-ray Disc」対応の「BR-H2FBシリーズ」と、「HD DVD」対応の新製品「HDV-ROM2.4FB」を比べてみると、両規格の違いや、現在の両陣営の状況がよく分かります。

 大容量化という目的では、HD DVDの「HDV-ROM2.4FB」は片面2層記録30GBであるのに対して、Blu-ray「BR-H2FBシリーズ」が片面2層記録50GBで、Blu-rayの規格では将来200GBの容量まで拡張可能と優れています。

 製品化の状況は、Blu-ray「BR-H2FBシリーズ」よりHD DVDの「HDV-ROM2.4FB」の発売が遅れ、しかも書き込みは不可で開発が遅れています。

 しかし価格は、Blu-ray「BR-H2FBシリーズ」が105,000円と、パソコンの内臓パーツとしては手が出せないほど高価ですが、HD DVDの「HDV-ROM2.4FB」は37,000円と、既存のDVDの仕組みに近いためコスト面で有利であり、無理をすれば買えそうです。

 最近は、記録型ドライブの開発で先行するBlu-ray陣営の参加企業が増え、当初は2分されていた映像コンテンツの供給側のハリウッドの大手映画会社もBlu-ray陣営のサポートが増えて、Blu-ray優勢の流れに傾きつつある情勢ですが、マイクロソフトとインテルはHD DVDの支持を表明しています。
 
 特にマイクロソフトは、パソコンや情報家電との連携の強化を追求しているゲーム機Xbox 360向けに、HD-DVDプレイヤーを提供しており、インテルもパソコンの入出力装置としては互換性やコストが重要と考えるのは当然でしょう。

 情報家電としても、Blu-rayレコーダーは、普及のためにはコストダウンが課題でしょうが、パソコン向けのドライブとしては、DVDドライブのほとんどの製品が今では多規格対応のDVDマルチドライブとなっているように、将来は「Blu-ray Disc」と「HD DVD」の両規格をサポートする製品が登場して決着という可能性があります。

 このところ現行規格のDVDドライブの新製品の投入サイクルは、少し落ち着いてきたと感じます。メーカーも次世代規格に関心があり、また現行DVDの記録速度をこれ以上引き上げても、DVDメディア側のコストを考えれば限界があります。

 そんな中で、バッファローからパイオニア製の新型ドライブ「DVR-112D」を採用する「DVM-RXG18FB」が発表されています。

 このドライブは「PowerRead機能」を備え、品質の悪いメディアの再生に強いこと、書き込み品質が良く経年劣化が少ないため長期保存のDVDに最適であることがアピールされています。

 現行のパイオニア製ドライブ「DVR-A11-J」と、このOEM向けの「DVR-111」、「DVR-111D」は、現在最も人気のあるDVDドライブのシリーズであり、新しい「DVR-112D」は、OEM向け型番末尾に「D」が付きDVD-RAMの書き込みには対応していませんが、DVR-111シリーズの後継ですからスペックも上回ります。

 まだパイオニアからは発表されていませんが、今後パイオニアの自社製ドライブやバルク品の発売も想定されます。バッファローの「DVM-RXG18FB」の価格が6900円(消費税別)と安く、次世代規格の製品がわずかながらも登場してきた影響で、既存のDVDドライブは品質の良い新製品でも価格が低く設定されているように感じます。

http://buffalo.jp/products/new/2006/000367.html
http://buffalo.jp/products/catalog/storage/hdv-rom2.4fb/index.html
http://buffalo.jp/products/catalog/item/b/br-h2fb/index.html
http://buffalo.jp/products/catalog/item/d/dvm-rxg18fb/index.html
http://pioneer.jp/dvdrrw/dvr-a11-j/index.html



12/ 3版 電力線通信PLCネットワークアダプタの製品化

松下電器産業は11月13日に、I-O DATAは11月28日に、屋内電気配線を使って通信できるPLC(Power Line Communication)ネットワークアダプタを相次いで発表しています。

 松下電器は、PLCアダプタ2個セットのスタートパック「BL-PA100KT 」と増設用アダプタ「BL-PA100 」を12月9日に発売予定、I-O DATAはPLCアダプタ親機+子機のセットモデルのスターターパック「PLC-ET/M-S」と子機単体の「PLC-ET/M」を12月下旬に発売予定であり、いずれも最初は2個のPLCアダプタがなければ接続できません。

 なおI-O DATAの製品も親機と子機は同じ製品であり、切り替えスィッチにより親機にも子機にも設定できます。

 また両社の製品は、松下が提唱する高速電力線通信方式のHD-PLC方式で仕様が全く同じであり、パナソニック コミュニケーションズが出荷している機器組み込み用のPLCモジュールを使ってI-O DATAが製品化しているのではと思われます。

 屋内電気配線を使うメリットは、別の部屋のパソコンと接続するときでも、その部屋のパソコンの電源を取るコンセントを使えば良いので、無線LANのように有線LANケーブルを敷かなくてよいことです。

 また無線LANと比べても、電波の傍受や侵入というセキュリティー面でのリスクが少なく、このPLCアダプタのセットアップ(接続の確立)は家電製品なみに簡単であり、これで無線LAN通信以上の速度が安定して確保できるのであれば、もう無線LAN機器は必要がないと思われるほど革新的なことです。

 PLCアダプタの通信性能は、最大通信速度は190Mbpsと高速ですが、これは理論上の速度であって、現実の接続速度はUDP転送で最大80Mbps、TCP転送で最大55Mbpsとのことです。

 この速度は、無線LANの現行規格であるIEEE802.11g(最大54Mbps)より速く、IEEE802.11g「MIMO」(最大108Mbps)と同じぐらい、まだ承認されていないドラフト段階の新規格であるIEEE802.11n(実効通信速度100Mbpsが目標)に迫る速度となり、FTTHの高速通信回線向けの屋内回線としてもボトルネックとなるケースは少ないでしょう。

 しかし現実には、各社の説明にもあるように、携帯の充電器など家電製品等のノイズに弱く、また分岐タップを使わずコンセントに直接挿さないと通信できないことがあるなどひ弱なところがあり、IEEE802.11g規格の無線LANから乗り換えても期待した結果はでないかもしれません。これからPLCアダプタが使われるようになって、現実の速度の測定結果のデータが解るようになってから購入した方が無難です。

 その他のスペックは、サイズは約121(W)×40(D)×70(H)mmと無線LANのルータより小さく、PLCアダプタとパソコン間はLANケーブルで接続、子機間は親機を介さないで接続可能、セキュリティは強固なAES128bit暗号技術を採用しています。

 セキュリティは、無線マウスのように機器間で接続をワンンプッシュでセットアップする方式であることから、無線LANのステルスアクセスポイントやMACアドレスフィルタリングのように接続を制限する設定がされているのかどうか不明ですが、電波の傍受は心配ないとしても、電力線は屋外から繋がっており、将来同規格の機器が増えたときのために暗号化は必要なのでしょう。

 KDDIは11月28日に、FTTHサービスの「ひかりoneホーム」の宅内通信手段としてPLCを使う機器の提供を発表しています。

 このPLC機器はI-O DATAの「PLC-ET」と松下電器の「BL-PA100 」が現時点では推奨機種であり、今後も機種が追加される予定となっています。ご利用に関する注意点を読むと、松下のHD-PLC方式の同じ方式の機器間では互換性があるようですが、パナソニック コミュニケーションズが出荷している同じモジュールを使っていれば互換性があり、近いうちに他社からもPLCアダプタが製品化されるのでしょう。

 電力線を使うデータ通信は、2003年3月に電力会社や電気機器メーカーが高速電力線通信推進協議会を設立しており、その頃はADSLでは12Mbpsサービスの加入がすすんでいた頃であり、その後もPLCの技術的な研究や実証実験は続けられ、ようやく屋内電気配線については実用化されたという現状です。

 無線通信との干渉の問題がある屋外の電力線通信は、光回線が急速に普及しつつある現状では実用化のメリットが少なくなりつつありますが、光ファイバーの敷設がコスト的に難しい山村地帯では既存のインフラが利用できる電力線通信は適しているようにも思います。都会と地方の情報格差の解消のために屋外電力線通信も実現して欲しいものです。

http://ctlg.panasonic.jp/product/info.do?pg=04&hb=BL-PA100KT
http://panasonic.co.jp/pcc/products/plc/
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn061113-2/jn061113-2.html?ref=news
http://www.iodata.jp/prod/network/plcadapter/2006/plc-etm/
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2006/1128a/index.html
http://www.hikari-one.com/takunai/
http://www.plc-j.org/



11/26版 ZALMAN製クーラー搭載ビデオカードの流行

最近ハイエンドクラスやミドルクラスのGPUを搭載するビデオカードに、ZALMAN製クーラーが搭載されることが流行っています。

 ZALMANは、かつてはハイエンドビデオカードをファンレスにするのにZALMAN製ヒートシンクが使われたり、自社製品としては高級ファンレスPCケース、ファンレス水冷キット、チップセット用クーラーなど極めて静音にこだわったユニークな製品ラインアップを特徴としており、最近はファンレスより冷却性能を重視しつつ静音を目指した大型静音ファンを使ったCPUクーラーやビデオカード用クーラーを加えて人気が高まっています。

 これまでビデオカードは、搭載されているGPUに関心があっても、クーラーが注目されるのはファンレス仕様かどうかということぐらいであり、クーラーのメーカーを確認することはなかったのですが、ZALMANの静音への強いこだわりが評価され、GALAXY、GIGABYTE、Sapphire、Leadtek、FORSA、Inno3D、ELSAなどのビデオカードで次々と採用してきています。

 そのため、NVIDIAのGeforce7600GS、7600GT、7900GS、7950GT、ATIのRADEON X1950Proなど、最近売れ筋のGPUを搭載するビデオカードで広くZALMAN製クーラーが使われており、ブランドとしてのイメージが良くなっています。

 このところ使われているZALMAN製クーラーは、隣接スロットまで占有してしまう大型のクーラーであり普通は採用しにくいと思うのですが、この大型クーラーを搭載しているビデオカードは静音かつオーバークロック仕様で登場しているものがあり、冷却性能が高いことが大型であるデメリットを補う魅力があるのでしょう。

 数あるZALMAN製クーラー搭載ビデオカード中でも、Sapphireの「ULTIMATE X1950PRO」とLeadtekの「WinFast PX7600 GT TDH 256MB(アスクオリジナルモデル)」は、ZALMANの新しい「VF900-Cu」が使われていること、最新のELSAの「GLADIAC 979 GSZ 256MB」は1スロット仕様であることが注目されますが、やはり個人的には隣接スロットまではみ出すことは気になり、1スロット仕様のタイプが普及することを期待しています。

http://www.zalman.co.kr/
http://www.zalman.co.kr/eng/product/view.asp?idx=192&code=013
http://www.gfe.com.hk/Products.asp?class1=3
http://www.sapphiretech.com/jn/products/products_overview.php?gpid=172
http://www.ask-corp.jp/products/VD1987.html
http://www.elsa-jp.co.jp/products/graphicsboard/gladiac_979_gsz_256mb/index.html



11/19版 エバーグリーン製5インチ多段式HDDスロット発売

エバーグリーンからPCケースの5インチベイ2段を使用して3.5インチSATAハードディスク3台収納可能なHDDスロット「EG-RM400ABK」と、5インチベイ3段を使用してハードディスク4台収納可能なHDDスロット「EG-RM500ABK」が発売されました。

 3.5インチHDDは、5インチベイにマウンタを取り付けて装着することが可能ですが、このHDDスロットは、SATAハードディスクを前面から差し込んだり、取り外したりできる便利なものです。

 既に5インチベイ1段に1台のHDDを装着できるHDDリムーバブルケースはOwltwck、Ratok、Centuryなどから発売されており、Centuryの「出し入れ楽々ラックCJRS-IV」もHDD本体を直接抜き差しできるタイプですが、このエバーグリーン製HDDスロットは、5インチベイの数より多くHDDが使えることもメリットです。

 最近は余ったHDDの収納用に、外付けHDDケースがブームとなっていますが、PCケース本体に空き5インチベイがあれば、HDDスロットとして使う方が便利でしょう。

 またエバーグリーン製ATX電源の「SILENT KING」シリーズが新しくなり、「SILENT KING 5」の400W、450W、500Wの3モデルが登場しました。

 SILENT KING-5は、詳しい仕様は載っていませんが、変換効率のアップと発熱量の低下を実現したこと、主電源ケ−ブルをメッシュコーティングし、スマートにケース内に収めることができるようになったとのことであり、さらに静音性を高めるために配慮されているようです。

http://www.everg.co.jp/web1/web1contents/EG-RM400.html
http://www.everg.co.jp/web1/web1contents/EG-RM500.html
http://www.everg.co.jp/web1/web1contents/SK5.html
http://www.everg.co.jp/



11/12版 NVIDIAがGeForce 8シリーズとnForce 600シリーズを発表

NVIDIAは11月8日(米国時間)に、GeForce 8シリーズのグラフィックチップ(GPU)とIntelのCore2シリーズ向けのnForce 600シリーズのチップセットを発表しました。

 GeForce 8シリーズの新型GPUは、Windows VISTAに搭載されるDirectX10に対応しており、ハイエンドクラスの「GeForce8800GTX」と「GeForce8800GTS」がリリースされており、いずれも搭載製品がビデオカードメーカー各社から次々と発売されています。

 NVIDIAのサイトでスペックを見ると、GeForce8800GTXはストリーム・プロセッサ128基、コアクロック575MHz、シェーダクロック1350MHz、メモリクロック900MHz(データ転送レート1.8GHz)、GeForce8800GTSはストリーム・プロセッサ96基、コアクロック500MHz、シェーダクロック1200MHz、メモリクロック800MHz(データ転送レート1.6GHz)と記載されています。

 これまでのビデオカードのスペックでは、コア/メモリクロックとピクセルシェーダ数とバーテックスシェーダ数により描画能力を比べていますが、GeForce8800ではunified shader architecture(統合シェーダ技術)を採用しており、ピクセルシェーダやバーテックスシェーダのユニットは独立してなくストリーミングプロセッサに統合されています。

 この統合シェーダユニットは、プロセッシングパワーを幾何、頂点、物理、またはピクセルシェーディング操作に動的に割り当て、前世代のGPUに比べ最大2倍のゲームパフォーマンスを実現しているとのことです。

 NVIDIAの既存のトップモデルGeForce7900GTXは、コア/メモリクロックが650MHz/1.6GHzでピクセルシェーダ24基、バーテックスシェーダ8基を備えており、コアクロックはGeForce8800GTXの方が低いのに大幅に性能アップしていることは、1350MHzで動作するストリーム・プロセッサ128基を備えた統合シェーダアーキテクチャが優れているのでしょう。

 また、物理的効果をシミュレートし、レンダリングするNVIDIA Quantum Effectsプロセッシング・テクノロジーを採用しており、物理演算専用の「PhysX」カードを使わなくても、同じようなリアルな映像が表現ができることは魅力的でしょう。

 ただしGeForce8800GTX搭載ビデオカードは、サイズが大きいことからPCケースによっては取り付けできないこともあること、また消費電力が増大しており電源を交換しなければならないことも多く確認が必要です。

 Intelプラットフォーム向けのチップセットnForce600シリーズは、SLIx16をサポートする「nForce680i SLI」、SLIx8をサポートする「nForce650i SLI」、SLI非サポートの「nForce650i Ultra」とリリースされており、オーバークロック向けに最適化されたハイエンドチップセットです。

 既存のnForce500シリーズと比べると、nForce680i SLIは、FSBは1333MHz、メモリーはDDR2-1200までサポートしていますが、nForce650i SLIとnForce650i Ultraは、FSBは1066MHz、メモリーはDDR2-800までのサポートとnForce590 SLIと限界は同じです。しかし、わざわざオーバークロック向けとアピールされていることから耐性は高いのでしょう。

 またチップセットと特定のビデオカード間の転送速度を高速にする「Link Boost」機能、2本のLANケーブルを接続し帯域幅を倍増させる「DualNet技術」と特定のパケットを優先的に送信することが可能となる「FirstPacket技術」によりネットワークを高速化する機能も、nForce680i SLIはnForce590 SLI譲りで全てサポートしています。

 ただしnForce650i SLIとnForce650i Ultraは、ネットワークを高速化する機能のうち「FirstPacket技術」のみのサポートであり、ギガビットLANポートが一つのため「DualNet技術」はサポートしていません。

 既にnForce680i SLIを搭載するマザーボードは、EVGAの「122-CK-NF68-AR」が発売されましたが、この「122-CK-NF68-AR」はNVIDIAが直接マザーボードの設計をし製造しています。

 これまでNVIDIAは、チップセットやGPUを提供していても、自社ではマザーボードもビデオカードも製品化していなかったので何故かと思いますが、チップセット単体でnForce600シリーズも供給され、ASUSから「Striker Extreme」が発表されています。

 IntelのプラットフォームではIntel純正チップセットが強いため、NVIDIAではAMDプラットフォーム向けのチップセットを優先して提供してしてきましたが、Core2シリーズの登場でヘビーゲーマーがIntelのプラットフォームに移行していくことが想定され、オーバークロック向けnForce600シリーズではCore2シリーズ向けが先行しています。

 かつてはAMDも純正チップセットを用意していましたが、Athlon64以降はNVIDIAのチップセットが圧倒的に使われています。しかしAMDがATIを買収したことにより、また自社製(ATI)チップセットが存在し、AMDもIntel同様に純正チップセットを強化するとNVIDIAのチップセットのシェアが低下することでしょう。

 SLIテクノロジはNVIDIAのチップセットのみサポートしており、NVIDIAにはその強みがありますが、SLIもAMD(ATI)のCrossFireが最近Native CrossFireに進化し使い易くなってきています。

 こうした背景が、GeForce 8シリーズのリリースでGPUそのものの大幅な性能アップを急ぎ、新しいCore2シリーズ向けのnForce680i SLIチップセットで自社製のマザーボードまで作ってしまう遠因となっているように感じます。しかし、いずれも高価なので価格が安くなることを期待しています。

http://www.nvidia.co.jp/object/IO_37262.html
http://www.nvidia.co.jp/object/reality_redefined_jp.html
http://www.nvidia.co.jp/page/geforce8.html
http://www.nvidia.co.jp/page/geforce_8800.html
http://www.nvidia.co.jp/page/nforce_600i.html
http://www.evga.com/products/moreinfo.asp?pn=122-CK-NF68-AR



11/5版 恵安の電源ユニット「静か」がリニューアル

恵安の静音電源「静か」シリーズは現在よく売れている電源ですが、この+12Vラインの出力が強化された550W電源「KT-550AS SLI」と420W電源「KT-420BKV SLI」が発売されました。

 いずれも+12Vラインは2系統備えており、KT-550AS SLIは+12V1、+12V2ともに22Aに、KT-420BKV SLIは、+12V1、+12V2ともに18Aにスペックアップされており、製品情報を見ると「SLI&Crossfire完全対応」と記載されています。

 +12V2はCPU用、+12V1はビデオカードなどその他のパーツ用であり、SLIのサポートは+12V1が18Aあれば2系統から1系統に切り替え可能かどうかということに関わらず問題ないのでしょうが、+12V1に余裕があるかどうかは他のパーツ構成にもよるため、420W電源でSLI対応を型番に表記されていることは珍しいことです。

 むしろCPU用の+12V2の出力については、IntelのCore2 Duo、AMDのAthlon64 X2ともに最新のCPUはTDPが抑えられてきているため、強化しなくても十分でしょうが、全てのユーザーが低消費電力のCPUを使うとも限らないので余裕があった方が良いのでしょう。

 また「静か」シリーズは、電圧と電源内部で測定した温度によって回転数を自動コントロールする12cmファンを搭載しており、そのため静かなのでしょうが、420W電源は比較的安い価格設定もあって人気があります。

 IntelのCore2 Duoの登場で、これからは電源ユニットを選ぶときは、SLIやCrossfireを使わなければ電源容量をあまり心配しなくても良く、故障しないかどうか、電圧が安定しているかどうかなど品質に関心が移ってきており、高信頼性が電源のトレンドとなってきています。

 「静か」シリーズの特徴や仕様を見ても、静音化や+12Vラインの強化については強調されていても品質や耐久性については詳しく解りません。しかし前モデルより保護回路は強化されているようであり、シャットダウン後、電源ファンは約3分ほど駆動しクールダウンさせることは寿命を延ばすために配慮されているのでしょう。

 何も電源ユニットに限りませんが、故障しないパーツが基本であり、これからは電源は長く使えるパーツであり、そうあって欲しいものです。

http://www.keian.co.jp/new_pro/kt-550/kt-550.html
http://www.keian.co.jp/new_pro/kt-420bkv/KT-420BKV%20SLI.html



10/29版 Windows Vistaアップグレードプログラム開始

マイクロソフト株式会社は10月26日に、2007年1月に発売予定のWindows Vistaと、次期バージョンの2007 Microsoft Office systemへのアップグレードを支援する「今なら、どちらも安心アップグレード プログラム」を本日より開始することを発表しました。

 この「今なら、どちらも安心アップグレード プログラム」でのWindows Vistaへのアップグレードは、2006年10月26日〜2007年3月15日の間に、Windows XP搭載PCを購入するとWindows Vista発売後に優待価格でアップグレードキットが提供されるものですが、自作パソコンで使うDSP版(OEM版)も対象となり、パーツショップの通販サイトでも取り扱いが始まっています。

 Windows Vistaには、Home Basic、Home Premium、Business、Enterprise、Ultimateと5種類のエディションがあり、うちVista EnterpriseとUltimateはアップグレード プログラムの対象外で、対象となるのはWindows XP HomeEditionからVista Home BasicまたはHome Premiumに、Windows XP Media Center Edition(MCE)からVista Home Premiumに、Windows XP ProfessionalからVista Businessに限られています。

 アップグレードの際の負担は、Windows XP MCEとProfessionalからは無料アップグレードができますが、XP HomeEditionからは有償であり、いずれも別途、送料等経費の実費負担が掛かります。

 ホームユースとしては、Vista Home Premiumが主力となるようで、Vista Home Premiumにアップグレードするつもりであれば、XP Professionalからはアップグレード プログラムの対象外で、XP HomeEditionからのアップグレードは実費も含めると12,000円を超えるコストが必要となり、むしろXP MCEからアップグレード プログラムを使うことが負担が少ないのでしょう。

 マイクロソフトのサポートは、コンシューマ製品は発売後5年間が基本、しかしWindows XP HomeEdition は、Windows Vista が発売されてから2年間、つまり2009年1月末までサポートが提供される予定と説明されています。その後も1年はオンラインヘルプサポートは続き、セキュリティの修正プログラムは提供されるのでしょうが、本来サポートは発売終了後からカウントすべきで終了後5年間はサポートしてほしいところです。

 しかしDSP版はマイクロソフトから直接サポートを受けれないので、セキュリティの修正プログラムさえ提供されれば良いのですが、それでも今後最短3年の寿命と長期にわたって使い続けることはできなくて、いずれWindows Vistaに乗り換えなければならないでしょう。

 そのため今新しくパソコンを組み立ててOSが必要であれば、やはりアップグレード プログラムの対象となるWindows XPのDSP版を購入した方が良いでしょう。VistaのDSP版の発売価格は解りませんが、先々Vista Home BasicにアップグレードするのであればXP HomeEdition、Vista Home PremiumにするのであればXP Media Center Edition、Vista BusinessにするのであればXP Professionalを選ぶことがやはり得策のようです。

http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2852
http://www.microsoft.com/japan/athome/wup/default.mspx
http://www.microsoft.com/windowsvista/
http://www.microsoft.com/japan/windows/lifecycle/homeeol/default.mspx
http://shop.tsukumo.co.jp/special.php?id=051213a
http://www.faith-go.co.jp/html/vista_upgrde.htm
http://www.twotop.co.jp/special/vista_upgrade.asp
http://www.dospara.co.jp/info/share.php?contents=vista_upg&m=n&a=1



10/22版 Radeon X1950 PRO搭載ビデオカード発売

ATIは10月17日(現地時間)に新型GPU「Radeon X1950 PRO」を発表しており、このATI純正ビデオカードとPowerColor製「X1950 PRO Extreme 256MB」、Sapphire製「RADEON X1950 PRO」が発売されました。

 ATI純正ビデオカードは、コアクロックは575MHz、メモリークロックは1380MHz、ピクセルシェーダ数は36、バーテックスシェーダ数は8、GDDR3メモリー256MB搭載というスペックですが、Sapphire製はコアクロック580MHz、メモリークロック1400MHz、PowerColor製はコアクロック600MHz、メモリークロック1400MHzに少しクロックアップされています。

 なおPowerColor製は、大型クーラーを搭載しているために、使用するマザーボードやPCケースに取り付け可能かどうか確認が必要です。

 この「Radeon X1950 PRO」は、ATIのハイエンドクラスのGPUですが、同じX1950シリーズの中ではコア・メモリクロックが最も低く、ピクセルシェーダ数も48本から36本に抑えられていて、スペック的にはX1900 XTよりも下位、X1900 GTと比べてもメモリークロックがやや上回る程度です。

 しかしATIの発表資料を見ると、CrossFireブリッジで直接内部接続できるNative CrossFireをサポートする最初のビデオカードと説明されているように、CrossFireへの対応は大きく進歩しています。つまり従来はマスターカードとして「CrossFire Edition」ビデオカードが一枚は必須であったのに対し、「Radeon X1950 PRO」ではNVIDIAのSLIと同じように、同じビデオカード2枚でCrossFireをサポートしており、むしろCrossFire環境は構築しやすくなっています。

 またPowerColor製も、Sapphire製も実売価格が3万円を切る価格で登場しており、ハイエンドクラスのGPUとしてフラッグシップモデルと同じ高画質化機能を備えていてコストパフォーマンスが良く、この価格であれば現実に2枚購入してCrossFireを使うという選択も少し敷居が低くなっています。

 ハイエンドビデオカードでは少し盛り返した感のあるATIですが、9月に発売された人気のあるNVIDIAのGeForce7900GSとほぼ同じ価格でRadeon X1950 PROを投入し、ミドルクラスの上位の価格帯でもシェアを奪い返せるのかどうか命運がかかっているのでしょう。

http://www.ati.com/products/RadeonX1950/Products.html
http://www.powercolor.com/global/main_product_detail.asp?id=134
http://www.sapphiretech.com/jn/products/products_overview.php?gpid=168&grp=3
http://www.ati.com/products/radeonx1950/x1950pro.html
http://ir.ati.com/phoenix.zhtml?c=105421&p=irol-newsArticle&ID=917175&highlight=



10/15版 3R SYSTEMS製のワイヤレスキーボード&マウスセット発売

3R SYSTEMSからワイヤレスマルチメディア・キーボードとワイヤレスマウスのセットモデル3R-WK2121WT(ホワイトモデル)と3R-WK2121BK(ブラックモデル)が発売されました。

 キーボードは日本語107キーボードで、電源供給は単4乾電池2本であり、サイズが奥行き160mm、幅400mm、高さ15mmと無線キーボードとしては少しコンパクトなことが大きなメリットです。

 マウスも、長さ100mm×幅55mm×高さ35mmと小振りな無線光学式マウスであり、単4乾電池2本使用のため重量も約80g (電池装着)と軽くて扱いやすいでしょう。このマウスには内臓USBレシーバが収納されていて、マウスだけ持ち出してモバイル用にも使えます。

 またマウスの電池は充電式であり、受信機である付属のレシーバにUSB充電用コードリールケーブルを使って接続して容易に充電できるため、電池寿命もあまり気にしなくて良いでしょう。

 3R SYSTEMSは、PCケースは工夫されたものを作っていてアイデアが優れていると思っていましたが、ワイヤレスキーボード&マウスセットもコンパクトなものは珍しいものです。

 ワイヤレスのネックとなる電源供給を単4乾電池を使うこと、しかもマウス用は充電式乾電池を使うことでクリアし、コンパクトゆえにワイヤレスのメリットが活きると感じます。

 なお、2005年始にLogicoolのコンパクトキーボード&コードレスオプティカルマウス「CK-36MZ」を購入しましたが、そのキーボードはサイズが奥行き180mm、幅407mm、高さ35.5mmであり、今度の3R SYSTEMS製のワイヤレスキーボードの方が少し小さくなっています。

http://cf.3rrr.co.jp/products/kb/3rwk2121.cfm



10/8版 Antec製多目的クーリングファン登場

Antec社の国内代理店である(株)リンクスインターナショナルは、10月2日にケース内のどこでも自由に設置できるケースクーリングファン「Spot Cool」を発表しました。

 このAntec社製の「Spot Cool」は、マザーボード上の取付けネジ穴を利用することで、ケース内のどこでも自由自在に簡単に取付け可能なクーリングファンです。

 マザーボードの取付けネジを利用する製品は珍しく、他の製品としては、ジャパンバリューからメモリ冷却用クーリングファンステイ「PM-FMS」が発売されていますが、パーツショップを探しても置いていなくて入手しにくいものです。

 また「Spot Cool」はフレキシブルアームを採用し曲げられること、ファン部分も向き・角度を変えられることからビデオカードに横から風を当てることも、マザーボード上のチップセットやメモリーを上から冷却することもでき、この自在性は大きなメリットでしょう。

 ファンへの電源供給は、マザーボード上のファンコネクタより供給でき、手動スィッチで回転速度を低速(2000rpm)、標準(2500rpm)、高速(3000rpm)の3段階に切り替えることができ便利そうですが、高速の場合ノイズは33dBAと少し大きいかもという感じです。

 スペックを見てもファン口径は明示されてなく見た感じでは少し小さいので、回転数を低く抑えると風量が少なくなりますが、標準の2500rpm、18CFMで騒音が27dBAなので、標準で使えばノイズもそれほど気にならないのでしょう。

 ややマニアックなパーツですが、一つあっても使い道はいろいろあるクーリングファンですから、パーツショップで入手しやすくなってほしいものです。

http://www.links.co.jp/html/press2/a-spotcool.html



10/1版 キャノンとエプソンが新シリーズのプリンタを発表

キャノンとエプソンは9月26日の同じ日に、キャノンはPIXUSシリーズ、エプソンはCalalioシリーズ、それぞれラインアップを一新する新製品を発表しました。

 両社は、ほぼ一年前にも同時期に新シリーズに切り替えており、ホームユース向けのプリンタは年末商戦向けに一年経てば新モデルとなるのでしょう。

 エプソンは、今春発表した収益力の強化を図るための中期経営計画において、インクジェットプリンタは、フォトプリンタ(写真専用機))とマルチファンクションプリンタ(複合機)は引き続き成長が見込まれ、シングルファンクションプリンタ(普通の単機能プリンタ)は市場が縮小するとしており、今回の新モデルでは単機能プリンタが3機種に対し、複合機は5機種と力を入れています。

 一方キャノンも、国内シェア50%以上を目指しており、単機能プリンタは4機種、複合機は5機種と増やしており、これからは複合機の時代と想定していることは同じでしょう。

CANON PIXUS複合機 EPSON Calalio複合機
新機種名 インク数 印刷速度
(L版1枚)
印刷コスト
(L版1枚)
新機種名 インク数 印刷速度
(L版1枚)
印刷コスト
(L版1枚)
MP960 独立7色 29秒 23.2円 PM-T990 独立6色 19秒 19.6円
MP810 独立5色 18秒 16.3円 PM-A970 独立6色 19秒 19.6円
MP600 独立5色 24秒 17.5円 PM-A920 独立6色 23秒 21.2円
MP510 独立4色 40秒 16.6円 PM-A820 独立6色 25秒 21.4円
MP460 4色 43秒 25.5円 PX-A720 独立4色 66秒 20.3円


 複合機を比べてみると、EPSONが、顔料インク4色の独立インクタンクを使うPX-A720以外は、すべて染料インク6色の独立インクタンクを使用しているのに対して、CANONはミドルクラスのMP810とMP600が同じ独立5色である以外は、それぞれ機種によってインクタンクが異なります。

 EPSONの最安モデルであるPX-A720が何故顔料インクなのかと疑問に思うところですが、ホームユースで主に写真印刷が多いのであれば、独立6色の染料インクのプリンタが適していると想定されているのでしょう。なおインクを共通化してきたことには好感がもてます。

 印刷速度は、CANONのMP810が最速ですが、EPSONの上位4機種のスピードも、旧モデルのPM-A950が20秒、PM-A890が32秒であり、それぞれ速くなっています。

 また印刷コストは、CANONのミドルクラスのMP810、MP600、MP510が低くなっていますが、インクタンクの独立7色、独立6色、独立5色で越えられないコストの差があるという感じがします。

 印刷品質が気になるところですが、CANONはアルバム保存で100年、EPSONは「つよインク200」(染料)と「つよインク200X」(顔料)を採用し、アルバム保存で200年色あせから守るとのことです。しかし、写真を200年保存して誰が見るのと思うことと、どうせデジカメで撮影すればファイルは永久に保存できます。

 つまり保存性より綺麗かどうかが問題でしょうが、CANONの機種とEPSONの機種では、発表されているスペックは比べにくいし、色あいなど好みの問題もあり、発売後の評判や店でプリントされている写真を見て比べることになるのでしょう。

 ただしCANONの機種間では、トップモデルのMP960のみ7色インクと差があり、MP600以上は最高解像度9600dpi、最小インク滴1plであり、MP510以下では最高解像度4800dpi、最小インク滴2plと差がついています。

 現在、CANONの既存モデルで最も人気が高くコストパフーマンスの良いMP500が、独立5色、最高解像度9600dpi、最小インク滴1plですから、画質を重視するならMP600以上が良いのでしょう。

CANON PIXUS EPSON Calalio
新機種名 インク数 印刷速度
(L版1枚)
印刷コスト
(L版1枚)
新機種名 インク数 印刷速度
(L版1枚)
印刷コスト
(L版1枚)
iP6700D 独立6色 39秒 23.2円 PM-D870 独立6色 25秒 21.6円
iP4300 独立5色 32秒 17.5円 PM-G4500 独立6色 39秒 -
iP3300 独立4色 40秒 16.6円 PM-G850 独立6色 25秒 21.6円
iP1700 4色 46秒 25.5円

複合機でないインクジェットプリンタでは、ダイレクトプリンタをCANONもEPSONも1機種、普通のシングルファンクションプリンタをCANONは3機種、EPSONは2機種発表しています。

 CANONのダイレクトプリンタiP6700Dは、独立6色のインクタンクで少しハイグレードなモデルなのでしょうが、EPSONは売れ筋モデルのPM-G850のダイレクトプリンタがPM-D850で、複合機がPM-A820という位置づけで、いずれも独立6色で同じような印刷速度とコストです。

 CANONが人気が高いという状況で、EPSONは、ほとんどの機種を独立6色のインクにして巻き返しという戦略でしょうが、印刷したプリンタの違いがL版写真印刷でわかるかどうかというレベルであれば、機能性や価格も大きなファクターとなるのでしょう。

http://www.epson.jp/osirase/2006/060926_2.htm
http://www.epson.jp/osirase/2006/060926_3.htm
http://www.epson.jp/products/colorio/printer/index.htm
http://cweb.canon.jp/newsrelease/2006-09/pr-pixus.html
http://cweb.canon.jp/pixus/lineup/index.html



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