HOMEに戻る
<2004年7月-9月掲載分-今週のトピックス->
 
<ADSL関係の話題>

  9/26版 I-O DATAスティック型無線LANアダプタ発売
 
-O DATAスティック型無線LANアダプタ発売

 I-O DATAは9月22日に、持ち運びに便利なスティック型のUSB無線LANアダプタ「WN-G54/US」を発表しました。

 既に同種の
スティック型のUSB無線LANアダプタは、PLANEXの「GW-US54GZ-WO」、COREGAの「CG-WLUSB2GTST」、BUFFALOの「WLI-U2-KG54」と主要他社の製品が次々とリリースされており、むしろI-O DATAは後追いという状況ですが、WN-G54/US」はSuper G」に対応しています。

 「WN-G54/US」のメーカー設定価格は 5,300円と、8月に発売された「WLI-U2-KG54と同価格であり、「GW-US54GZ-WO」の3,980円は破格値として、デスクトップパソコンでも使える無線LANアダプタとしては比較的安値に抑えられています。

 使い易さについては、「WN-G54/US」は、「かんたんセットアップ」とのことで、添付CD-ROMからサポートソフトをパソコンにインストールすれば、後は無線LANアダプタを挿せばOKで難しくはないとのことです。

 しかしPLANEXとBUFFALOの製品は、パソコンのUSBポートに本製品を挿すだけでドライバのインストール作業が自動実行される「自動インストール」モデルが用意されており、少し割高とはなりますが、こうした作業に不慣れなユーザーが持ち運んで使うのであれば、もっと簡単で便利なのでしょう。

 無線LANアダプタを選ぶときは、むしろ親機である無線ブロードバンドルータや無線アクセスポイントと同じメーカーの無線LANアダプタを選ぶことが無難であり、新規に親機も購入するのであれば、親機と子機を合算した価格で比べることになります。

 I-O DATAの場合、
Super G」対応の製品は、無線アクセスポイントは「WN-G54/Aというお値打ちな新製品がありますが、無線ブロードバンドルータは、そのうち新しい製品がリリースされるのでしょうが、今のところ少し割高な製品しかないのです。

 
無線LANアダプタ単体では、COREGAの「CG-WLUSB2GTST」は 7700円と割高ですが、無線ブロードバンドルータと無線LANアダプタがセットになった「CG-WLBARGP-U2」があり、それ程高くはない17,640円という価格設定です。

 
親機と子機のセット商品は、これまで無線LANカードが主流ですが、USB無線LANアダプタをセットにする商品も用意されるようになったことは、スティック型が小型で使いやすいため売れるようになってきているのでしょう。

http://www.iodata.jp/news/2004/09/wn-g54us.htm
http://www.iodata.jp/prod/network/wnlan/2004/wn-g54us/index.htm
http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/catalog/item/w/wli-u2-kg54/index.html
http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/catalog/item/w/wli-u2-kg54-ai/index.html
http://www.corega.co.jp/product/list/wireless/wlusb2gtst.htm
http://www.planex.co.jp/product/bwave/gwus54gzwo.shtml
http://www.planex.co.jp/product/bwave/gwus54gz.shtml


  9/19版 ウィルス対策ソフト2005年バージョン発表
 
 この9月に入って、トレンドマイクロ(株)(株)シマンテックマカフィー(株)と主要なウィルスソフトメーカーから、相次いで2005年バージョンの製品の発表がありました。

  発売日 価 格 パッケージ内容
トレンドマイクロ

ウイルスバスター2005
インターネット セキュリティ
10月22日  8,925円
  ダウンロード版 5,250円
パーソナルファイアウォール、
個人情報ブロック、スパイウェア対策、不正アクセス防止などがセット
シマンテック

ノートン・インターネット
セキュリティ
2005
1015  10,290 円
  特別優待版 8,190円
ノートン・アンチウイルス
パーソナルファイアウォール
ノートン・アンチスパム
シマンテック

ノートン・アンチウイルス
2005
1015   7,140 円 シマンテックストアの販売価格
  2004
ダウンロード版 4,410円
  (2005は価格不明)
マカフィー

マカフィー・インターネット
セキュリティスイート
2005
12月中旬   9,240 円
   優待版 6,279円      
ウイルススキャン 2005
ファイアウォールプラス
2005
スパムキラー 2005
プライバシーサービス 2005
マカフィー

ウイルススキャン 2005
1015   5,754
    優待版 4,179円
 自動更新版 4,095円
マカフィーストアの販売価格
  自動更新版 3,276円
ソースネクスト

ウイルスセキュリティ2005
発売中   1,980 円
  ダウンロード版1,980円
ウイルス対策、不正侵入防止
個人情報ブロック、迷惑メール防止がセット

 今回の2005バージョンで改良された点として、ウイルスバスターとノートン・インターネットセキュリティは、個人情報を盗み出すフィッシング詐欺への対策の強化がアピールされています。

 では具体的な対策は?と目を通してみると、
許可したWebサイト以外の個人情報の送信のブロックワームやトロイの木馬の発見・駆除、スパイウェア検知機能などであり、肝心のスパイウェアの駆除については、インターネットでは悪意の無いスパイウェアが認知されているという面があり、機械的に判断できないこともあり難しい問題です。

 ユーザーにとってウィルスソフトの購入価格は、通常の製品版(箱入り)の他に、ダウンロード版やプログラム自動更新サービス版という提供方法の違いや、また製品版でも既存のユーザーのアップグレードや他社ソフトの乗り換えなどの優待パッケージがあって、何がお買い得なのか解り難いものです。

 また本来、どうしても必要なのはウィルス駆除ソフトなのに、ファイアーウォールやスパムメール対策などがセットになった総合ウィルスセキュリティーソフトが主流となりつつあります。

 
トレンドマイクロとソースネクストは、ウィルスソフト単体の製品はないのですが、価格的には解りやすく、とにかく安いのがソースネクストの「ウィルスセキュリティ2005」であり、ビジネスユースとしても多く使われている「ウィルスバスター2005」も、ダウンロード版価格は安くなっています。

 根幹の部分であるウイルス防御という面では、いずれのソフトでも現在流行しているウィルスの監視、駆除は支障がなく、使い易さの面でもウィルス監視はユーザーが意識しないでバックグランドでしていることであり、
さて使ってみてどちらが良いのか解らないものです。

 では安ければ良いのかという問題は、とにかくインストールして何も問題がなければ、とりあえず正解という答えになるのでしょう。

 ウィルスソフトを始め
セキュリティー関係のソフトは、パソコンの電源を入れれば常に起動する常駐ソフトです。つまりバックグランドで常時動いているため、ある特定のハードウェアや、他のアプリケーションを使用したときにトラブルが発生する可能性があります。

 かつてADSLの普及が始まったころには、
ウイルスバスターもノートン・インターネットセキュリティも、ADSLの速度を遅くしてしまう原因となったことがあり、またホームページのカウンタが表示されないなど、こうした障害への対処の問題は、世間で広く使われているセキュリティ関係のソフトの方が発見も早く、ソフトメーカーの対処が早いという面があります。

 特にウィルスソフトだけであれば、トラブルとなる可能性が低くなるため、不正アクセスの防止や個人情報のブロックは、セキュリティー関係のソフトには頼らないという考え方もあり、単体でノートン・アンチウイルスやマカフィー・ウイルススキャンを使うという方法もあります。

 製品版を購入するのであれば、ノートン・アンチウイルス
2005マカフィー・ウイルススキャン2005を特価で販売するパソコンショップもあるでしょう。

 要は、
セキュリティー関係のソフトでもサポートの安心感があることと、使い続けるためのランニングコストが安いことが選ぶポイントであり、やはり価格が安いことが大きなメリットです。

 OSであるWindowsXPも、SP2が無償提供され、ファイアーウォールを始めセキュリティー関係の機能が大幅に強化されています。SP2も適用することにより、トラブルに巻き込まれる可能性があるのですが、トラブルが発見されれば、マイクロソフトのサポートで情報提供や対策が示されることでしょう。

 
常時接続の時代が来て、セキュリティーの問題が深刻となって、ハードウェアであるルータや、OSであるWindowsXPや、セキュリティーソフトがなんとなくバラバラにセキュリティ問題に対処しているような印象を受けますが、WindowsUpdateやウィルス定義の自動更新でさえ、「ユーザーが操作しないことを勝手に行う」というその仕組みは、スパイウェアのようなものであり、そこに根源があります。

 なお、またJPEG処理のバッファーオーバーランによる緊急性のあるセキュリティ問題(MS04-028)がマイクロソフトから発表されました。
こうしたWindowsのセキュリティ上の問題は、ウィルスソフトの問題ではなく、Windowsのセキュリティ更新プログラムをインストールする必要があります。

http://www.symantec.com/region/jp/news/year04/040916c.html
http://www.symantec.com/region/jp/products/nis/
http://www.mcafeesecurity.com/japan/about/prelease/pr_04b.asp?pr=04/09/17-1
http://www.trendmicro.com/jp/about/news/pr/archive/2004/news040909.htm
http://sec.sourcenext.info/
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/MS04-028.asp
http://www.microsoft.com/japan/security/security_bulletins/ms04-028e.asp
http://www.microsoft.com./japan/presspass/detail.aspx?newsid=2035


  9/5版 総務省が電気通信サービスの内外価格差調査結果を発表
 
 総務省は8月31日に、
電気通信サービスに係る内外価格差調査の結果を発表しました。
 この調査は、欧米諸国の主要都市と東京のインターネット接続料金と電話料金を比べたもので、ADSL接続料金は、事業者間の競争により世界的に見て最も低廉な水準となっているという結果です。

 ADSLサービスについては、東京の接続料金は、NTT東日本のフレッツADSLのマイライン登録の場合の通常料金1.5Mbps 2340円、40Mbps 2475円、+ぷららのISP接続料金850円が比較対照となっており、最も安い事業者としてYahoo!BB45Mの 2938円(モデムレンタル料を含まない)を参考に取り上げています。

 欧米諸国の主要都市は5000円以上であり、日本より早くからADSLの普及が始まった参考までに記載されている韓国のソウルでも4188円であり、東京は安いという結果でしょう。

 なお1M当たりに換算した料金を比較して、東京は突出して安いと言いたいのでしょうが、ADSL事業者が高速化を競って最大40Mbpsを超えるサービスを導入しても、実質は最大速度の半分20Mbps出るユーザーは稀という状況では、あまり意味のある表ではないのです。

 CATVについては、デュッセルドルフが 2697円と突出して安く、4000円台でロンドン、東京、ニューヨークの順に肩を並べています。日本では地域エリアごとのCATVでも、ADSLとは競争関係にあり、テレビ視聴とセットで利用するメリットで普及を目差しているのでしょうから、単純な比較は難しいのでしょう。私もスカパーとYahoo!BBと両方の支払料金を合わせれば、料金的にはCATVにセットで入っても変わりません。

 ADSLもCATVも含めて見ると、最も安いのはデュッセルドルフ(CATV)、次いで東京(ADSL)、ソウル(ADSL)、ロンドン(CATV)、ニューヨーク(CATV)という順で、CATVはモデムリース料金込みのため、ロンドン、ニューヨークでも大きな差ではないのです。

 東京はインターネット接続料金が安いということは確かでしょうが、CATVは少し高くても止むを得ないとするならば、世界的な水準ということでは、サービスの質も含めて本当に安いのかどうか比較は難しいのでしょう。

http://www.soumu.go.jp/s-news/2004/040831_5.html
http://www.soumu.go.jp/s-news/2004/pdf/040831_5_b2.pdf


  8/29版 ソースネクストが「セキュリティーアドバイザー2005」を発売
 
 ソースネクスト(株)は8月26日に、NRIセキュアテクノロジーズ(株)が開発した「セキュリティーアドバイザー2005」を9月17日から発売することを発表しました。

 「セキュリティーアドバイザー2005」の販売価格は、1980円とソースネクストの得意の価格であり、また同社のウィルス対策ソフトを組み合わせた「ウィルスセキュリティ・セキュリティーアドバイザー2005 8000本限定ガイドブック付き」が2,980円とお買い得な価格で用意されています。

 このセキュリティーアドバイザーは、
Windows、Office、Internet ExplorerOutlookのマイクロソフトの修正プログラムが適用されているかどうかチェックすること、これらのソフトのセキュリティ設定が低い場合に警告すること、ウイルス対策ソフトのウイルス定義ファイルの更新をチェックすることで、安全な状態でパソコンを使用するためのアドバイザーソフトです。

 WindowsXPを使用していて自動updateを当てていて、常にセキュリティ−の設定などにも配慮しているユーザーは、「必要なの?」と疑問に思われるとおり不要でしょうが、ビギナーの方や特に心配性であれば、インストールしておけばセキュリティーに気を使わなくても警告してくれるということは便利でしょう。

 青と赤の信号で警告する方法は、かつてWindows95を使っていたときに、NORTON のソフトで、システムの状態を信号で警告していたことを思い出しましたが、当時はWindowsも今のXPより不安定であったため、それなりに役に立ったように思います。

 「セキュリティーアドバイザー2005」は1980円と低価格なので、セキュリティー設定など面倒であれば役に立つのでしょうが、やはりADSLなどブロードバンドの常時接続環境であれば、セキュリティーの問題はその対策を自分で勉強して、適切に設定できるるようにした方が良いのでしょう。

http://www.sourcenext.info/sp/press/040826_secad.html
http://sec.sourcenext.info/products/sec_ad/


  8/22版 Yahoo! BB「BBソフト」の試験サービスを開始
 
 Yahoo! BBは、9
月から会員向けソフト配信サービス「BBソフト」の提供を始めます。
 この
「BBソフト」は、使用するソフトを自分のパソコンにインストールする必要はなく、最新のプログラム配信技術により、インターネットに接続し使用するソフトを選択すれば利用できる新しいサービスです。

 8月12日〜23日まで無料試験サービスを実施し、
BBソフトプレイヤーをダウンロードし、パソコンのスペックや利用に際してトラブルがないかなどアンケートに答えて試すことができ、ADSLの回線速度やパソコンのスペックによって、ソフトの必要環境を満たさないこともあるためテストが意味があるのでしょう。

 動作チェックは、WindowsXPかどうかなどOS、CPUの種類、メモリー搭載量、画面の解像度と表示色、IEのバージョンを調べ、それぞれのソフトの必要環境を満たしているかどうかチェックされますが、こうしたパソコンのスペックの制約は、市販ソフトを購入しても制約があるため同じことであり、ソフト利用の申込み時点でのチェックは必要なことです。

 さらにこの
「BBソフト」サービスは。プログラムをインストールしないためソフトによっては回線速度が問題となる場合があるのかもしれません。

 提供されるソフトは、
少額の月額基本料で利用できる「基本ソフト」と、ソフト毎に申し込む「有料ソフト」とあり、無料試験サービスで利用できる「基本ソフト」は、(株)マグノリア、(株)エム・エス・ディジャパン、日本ソフティック(株)のゲームソフトであり、「有料ソフト」は、(株)アイ・フォー、(株)SSIトリスターのゲームソフト、フロンティアグルーヴ(株)、(株)ハドソン、エー・アイ・ソフト(株)などの実用ソフトが用意されています。

 今後も
続々とタイトル数を増やしていく予定とのことですが、現在「基本ソフト」に含まれている囲碁、将棋、マージャン、トランプ、花札などのテーブルゲームや、卓球、バトミントン、エアホッケー、魚釣りなどスポーツゲームを楽しむことが好きであれば、「BBソフト」に申し込み利用したくなりそうです。

 また「有料ソフト」のデジカメソフト、地図ソフト、家計簿、家庭の医学などホームソフトは、利用料金次第で、市販ソフトを購入するか「BBソフト」サービスを利用するのか比べることになるのでしょう。

 必要なソフトでよく使うものであれば、市販ソフトのCD-ROMを購入し、パソコンにインストールして使いたいものであり、たまには使いたいというソフトがリストアップされ、低料金で利用できるかどうかということに関心があります。

 
これまでもYahoo! BBは会員向けに、ADSL環境で必要なソフトとして、回線速度をチュ−ニングアップする「ADSL Ninja 簡易版」や、ウィルス対策ソフト「BBセキュリティーpowerd by Symantec」(2004年10月1日から有料)を提供しており、ソフトメーカーとの提携目新しいことではないのですが、「BBソフト」は、パソコンにソフトをインストールしないで手軽に使えれば良いと割り切って利用する新しいサービスです

 もともとソフトは購入しても、使用するライセンスのみ入手するものであり、デメリットは少ないと思われますが、トラブルがあってネットに接続できないときはソフトも利用できないし、Yahoo! BBの会員でなくなれば利用できません。

 そのためYahoo! BB会員が、他のADSLサービスに乗り換え難くなるという面もあるのでしょうが、乗り換え難いと思うことは便利な低料金の会員サービスとなることでもあるのです。

 アッカ、イー・アクセス、フレッツADSLでは、会員サービスは提携プロバイダの業務であり、プロバイダ毎に工夫していることですが、Yahoo! BBは、ADSL回線業者であるとともにプロバイダでもあり、ソフトバンクが2004年度第1四半期の連結決算説明会で新たなサービスの提供を表明しているとおり、これからはプロバイダでもある強みをいかして差別化していく戦略に力を入れていくのでしょう。

 とりあえずYahoo! BB会員の方は、「BB
ソフト」のお知らせメールが届いており、使いたいソフトがないか目を通してみると良いでしょう。


  8/15版 Yahoo! BB 50Mの提供開始
 
 Yahoo! BBは、「Yahoo! BB 45M」を下り最大50Mbps、上り最大3Mbpsに、価格据え置きのまま自動的アップグレードして、サービス名称を9月1日より「Yahoo! BB 50M」に変更することとし、8月中にアップグレードする全国のサービス提供エリアの計画を発表しています。

 この高速化は、NTT局内設備や
ADSLモデムのファームウェア(内部プログラム)を更新することで実現できるため、「Yahoo! BB 45M」の既存のユーザーも、モデムを交換することなく「Yahoo! BB 50M」が利用できます。

 
Yahoo! BBと同じConexant SystemsのADSL技術を採用するアッカが、617日に「47Mbpsサービス」にパワーアップすることを発表した後、まだ「47Mbpsサービス」の提供が始まらない727日に、「下り最大速度50Mbps超/上り最大速度10Mbps」の新サービスを開発中で、2004年内にも提供を開始する予定と発表しました。

 
またイー・アクセスも、617日に「47Mbpsサービス」を発表した後、8月10日に200411月を目処に50Mbps超へ高速化する予定を発表しており、この差の3Mbpsは実質的には変わらないレベルですが、他社との競争で50Mbpsの大台越えが印象が違うと思ってのことでしょう。

 もう最大通信速度50Mbpsぐらいで、NTT局に近いユーザーでも、そろそろADSLの下り速度の高速化は限界であり、むしろ上り速度の違いが、使い方によっては実感できるかもしれないことでしょう。つまり現在使用している実効速度が倍以上となって、ようやく速くなったと感じることがあるというレベルなのです。

  2004年8月〜提供の最速サービス 今後提供予定のサービス
Yahoo! BB  「Yahoo! BB 50M」
 下り 50Mbps、上り 3Mbps
 
「Yahoo! BB 45M」のアップグレード
 
アッカ   「47Mbpsサービス」
 下り 47Mbps、上り 3Mbps
 
「40Mbpsサービス」のアップグレード
2004年内 新サービス
 下り
50Mbps超、上り 10Mbps
イー・アクセス   「47Mサービス」
 下り 47Mbps、上り 5Mbps
2004年11月 「47Mサービス」の増速
 下り
50Mbps
フレッツADSL  「モアIII」・「モアスペシャル」
 下り 47Mbps、上り 5Mbps
 


 
Webページの閲覧、ファイルのダウンロードが主用途である一般的なユーザーにとっては、上りは3Mbpsで実用的には十分と思いますが、他社と比べればYahoo! BB 50Mは上り速度が最大3Mbpsであり見劣りします。

 この
8月は、イー・アクセスとフレッツADSLは新サービスとして高速化したのに対して、Yahoo! BBとアッカは、既存の最速サービスのアップグレードで対応しており、ADSLモデムのファームウェアの更新で高速化できることは、アップグレードユーザーはもちろん通信事業者もコスト負担が少ないというメリットがありそうです。

 そしてYahoo! BB
もアッカのように、次は「SUQ方式およびSUQ2方式」を採用した新サービスの投入が考えられるのですが、もともとADSLは下り速度を重視して始まったサービスであり、今後は上り速度の高速化により、本当にユーザーにとって便利になるのかという判断が難しいのでしょう。

<参考:
今週のトピックス7/11版> Yahoo! BB 50Mにアップグレードを発表
<参考:
今週のトピックス 8/ 1版> アッカが下り最大速度50Mbps超のADSLを発表

http://bb.softbankbb.co.jp/information/50m_upgrade/
http://www.softbankbb.co.jp/press/2004/p0707_1.html
http://www.eaccess.net/company/press/2004/040810-4.html


  8/8版 NPO法人ブロードバンドスクール協会設立
 
 8月4日に、NPO法人ブロードバンドスクール協会の設立が発表されました。

 この協会は、
独立行政法人メディア教育開発センター、社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会の2団体とマイクロソフト、トレンドマイクロ、NEC、日本ヒューレット・パッカード、I-O DATA、BAFFULOなどハード、ソフト、通信関係の企業や教育関係者がメンバーになっています。

 協会の活動目的は、教育現場でブロードバンドを活用するための研究・サポートと、その効果を検証し、
普及、啓発を図ることが目的であり、現実の学校ではブロードバンドどころかパソコンの導入も遅れているという見方なのでしょう。

 コンピュータやインターネットの使い方を学習するのではなく、コンピュータやインターネットを道具として、学習に役立てていくのが「ブロードバンドスクール」であり、一般教室でノート型のコンピュータとインターネットの利用を大前提とし、インターネットや校内ネットワークへの接続は無線を使用することにより、教室内のレイアウトを変えてグループ学習や、ある時は図画工作室で、ある時は理科室で、場所を選ばず授業に役立てることができるとのことです。

 コンピュータ関連の企業にとって、大きなマーケットである学校への導入は、これまでもソフトメーカーがアカデミックパックなどで優遇したり、ハードメーカーは導入コストを競い合っており熱心なのでしょう。

 しかし、ブロードバンドへの接続、教室でコンピュータを道具として利用、職員室のIT化、ITプロによる支援、この4つが揃った学校こそが、ブロードバンドスクールという見解は、中身が無いのではとも思えます。

 この協会の理念が、ブロードバンドの便利さを知るのではなく、学習に役立つということが狙いであるということであれば、
2〜3年で様変わりする環境整備より、学習に役立つコンテンツやプログラムの開発の方が先で重要なのです。

 もちろん協会の目指す
理念は大切なことであり、これから本当に学習に役立つコンピュータやブロードバンドの使い方が研究されるのでしょうが、ハードの環境整備は、先々陳腐化したハードが大量に教室にあふれても困るのでしょうから、将来を見据えて継続して使い続けれる仕組みづくりが必要なのでしょう。

 幸い最近は、パソコンの基本スペックの向上も、ブロードバンドの普及テンポもそろそろ緩やかとなり、近い将来は投資しやすい環境になると思いますが、道具であれば、その使い勝手と使い続けるランニングコストと効果が問題です。

http://broadbandschool.jp/press/NewsRelease2000v4.pdf
http://broadbandschool.jp/


  8/1版 アッカが下り最大速度50Mbps超のADSLを発表
   アッカは7月27日に、「下り最大速度50Mbps超/上り最大速度10Mbps」の新サービスを開発中で、2004年内にも提供を開始する予定と発表しました。

 同日、アッカの提携プロバイダであるOCN
(アッカの主要株主でもあるNTTコミュニケーションズが運営)も、ADSLサービス「OCN ADSL セット」での同内容の高速化を発表しています。

 かねてからアッカは、申込みを受付ける時期が決まってない早い時期から新サービスを発表することが多く、今回も詳細な情報や技術情報は秋頃に発表予定とのことです。

 しかし高速化の技術は、TTCで上り帯域拡張方式の導入が紛糾していた今年初めに、米
GlobespanVirata社(現Conexant Systems が提案した上り帯域として4MHz以上の周波数を使用する「SUQ方式およびSUQ2方式」を採用するようです。

 
その結果、下り最大速度50Mbpsの大台を超えること、上り最大速度が10Mbpsと大幅に向上すること、上り通信と下り通信の使用周波数が重複しないため干渉による影響がないことをアピールしたいのでしょうが、最近の高速ADSLでは理論上のリンク速度が確保できるケースは皆無に近く、現在申込みの受付けが始まった下り最大47Mbpsサービスを50Mbpsにアップしても、ほとんど意味の無いことでしょう。

 また上りの10Mbpsへの高速化も、これまで信号が届かないとされて使ってない周波数の高い帯域に移動するため、NTT収容局から極めて近い距離でないと使えない、つまり1kmも離れれば効果がないどころかリンクしない可能性も高く、結局従来どおりの上り帯域を使う方式に切り替えて使うことも想定しているのでしょう。

 上り信号が4.0MHz〜5.1MHzの周波数帯域を利用することは難しく、おそらく、どの程度の距離まで技術向上を図って実用化できるのか調整のため、導入までに期間をとっているのでしょうが、こうした高い周波数帯域を使うことができる技術の進歩は、是非とも長距離化に活用してほしいものです。

 
NTT収容局の隣の家に限れば、例え100Mbpsで接続できたとしても、それが他社より優れていたり意味のあることなのでしょうか。

http://www.acca.ne.jp/release/040727.html
http://www.ntt.com/release/2004NEWS/0007/0727.html


  7/25版 BIGLOBEが「使った分だけADSL」を新設
 
 NECは7月20日に、同社が運営するインターネットサービスプロバイダ「BIGLOBE」のアッカが提供するADSL回線を使用するコースにおいて、利用時間に応じて課金する従量料金制の「ADSL(アッカ)」コース従量タイプ(愛称:「使った分だけADSL)を新設し、本日から提供を開始すると発表しました

 この
「使った分だけADSL」の月額基本料金は987円で、ADSL接続を1時間まで利用可能であり、1時間を超えた利用分は10.5円/分のADSL従量料金が必要、ただし月額基本料金とADSL従量料金の合計は4,200円(累計6時間6分相当)を上限とし、それ以上の料金支払は不要という料金設定です。常時接続ではなく、ダイアルアップ接続のように電話通信料はかからなくても利用時間をカウントするため、ADSL回線の「接続」「切断」を専用接続ツールで切り替えて使うことになります。

 既にアッカには、
ライトユーザー向けに最大1Mbpsの速度に制限したADSLエントリーサービス(1M&1M)があり、BIGLOBEでも受け付けていますが、この「使った分だけADSL」は、さらに最大通信速度を下り概ね640kbps、上り概ね128kbpsに制約し、利用料金を従量制にすることにより、あまり使わないユーザーが導入しやすくしています。

 
ADSLエントリーサービスと「使った分だけADSL」の料金を比較すると、NTT東日本エリアでBIGLOBEを利用する場合、エントリーサービスはモデムレンタル料金、NTT回線使用料込みの月額利用料金が 2,791円で、「使った分だけADSL」の基本料金は、モデムは100円で購入しレンタル料金は不要として 1,153円です。

 この差額の1,638円は、
「使った分だけADSL」の従量料金が10.5円/分ですから、156分使用できる金額であり、基本料金に含まれる1時間と合わせて、月に3時間36分以上使用すると、「使った分だけADSL」の方が支払い料金が多くなってしまいます。

 
「使った分だけADSL」は、720日から930日までの間に申し込めば、キャンペーンの対象となり、申込手数料2,625円、NTT契約料840円が無料となり、BIGLOBE利用権3,000円分を進呈とのことです。

 しかし、この3,000円分の利用権はBIGLOBEの月額基本料金や各種サービスの支払に利用可能とのことで従量料金に充てたとしても、従量料金の時間換算すれば5時間に満たない金額です。

 「ブロードバン度100%」のスローガンのもと、ADSL料金がまだ高い」、「通信速度は速くしたいが常時接続は必要ない」などのユーザーの声に対応したとのことで、従量制というアイデアとしては評価できるものの、せっかくADSLを使うのであれば、せめて基本料金に含まれる時間で毎日曜日に1時間ぐらい使えるようにしてほしいものです。ダイアルアップ時代のライトコースと比べても1時間は短すぎるように思います。

 BIGLOBEは、モデムメーカーであるNECが運営するプロバイダであり、
専用モデム100販売1万台限定)することは、他のプロバイダには真似ができないことかもしれませんが、アッカの他の提携プロバイダも従量制のサービスを追随し始めるのかどうか今のところ不明です。

http://www.nec.co.jp/press/ja/0407/2002.html
http://join.biglobe.ne.jp/service/course/adsl/adsla/juryo.html
http://join.biglobe.ne.jp/campaign/adsl/acca/index_juryo.html
http://www.acca.ne.jp/provider/biglobe/index.html


  7/18版 フレッツADSLが下り最大47Mbpsへ高速化 
 
 NTT東日本と西日本は、同じ日7月13日に、フレッツ・ADSLを
下り最大概ね47Mbps、上り最大概ね5Mbpsの伝送速度に高速化した新メニューの提供開始について発表しており、いずれも7月14日から事前申し込みの受付けを開始しています。

 NTT東日本は「フレッツ・ADSLモアIII」、NTT西日本は「フレッツ・ADSL モアスペシャル」という名称であり、下り最大47Mbps、上り最大5Mbpsへの高速化は、既に発表している同じCentillium社のADSL技術を使うイー・アクセスと同じ速度アップとなります。

 NTT東西とも8月上旬以降に提供を開始し、主要都市より順次エリアを拡大するとのことですが、提供開始当初は、上り最大概ね3Mbpsで提供し、8月下旬以降、順次NTT局内ADSL装置の機能拡張を行い、その後ユーザーがモデムをバージョンアップして、上り最大概ね5Mbpsでの利用が可能となるとのことです。

 半年前はCentillium陣営も、上り最大3Mbpsへの高速化を予定していたものが、最近5Mbpsへと計画変更されたためNTT局設備やモデムのファームウェア等の対応が間に合わないという面があるのではと思われます。

  また、NTT東日本は「フレッツ・ADSL モアIII」の3ヵ月無料キャンペーンも同時に実施NTT西日本は現在実施中のフレッツサービスの「無料キャンペーン」対象期間の延長を実施するとのことです。

 これで、全国展開しているADSL接続サービス業者が4社とも、
TTC(社団法人情報通信技術委員会)のスペクトル管理SWGの72日の会合において、上り帯域拡張方式の導入について暫定的に合意したことを受けて、ほぼ同時期に上り速度の高速化に踏み切ることとなりました。

http://www.ntt-east.co.jp/release/0407/040713.html
http://www.ntt-west.co.jp/news/0407/040713a.html


<参考>今週のトピックス6/20版 アッカとイー・アクセスが47Mサービス発表
      今週のトピックス7/11版 Yahoo! BB 50Mにアップグレードを発表


  7/11版 Yahoo! BB 50Mにアップグレードを発表
 
 ソフトバンクは、現在提供中の
ADSLサービス「Yahoo! BB 45M」を、価格据え置きのまま下り最大50Mbps、上り最大3Mbpsに速度アップし、「Yahoo! BB 50M」にサービス名称を変更することを発表しました。

 発表資料によると、今回の増速化はモデムを交換することなく、ファームウェアのアップデートにより自動的に行われるものの、
NTT局舎から自宅までの線路距離が約2km程度と近距離の場合に速度向上が期待できるとのことです。

 また、下り速度の高速化は、
ハードウエアやソフトウエアの実装時に発生する性能ロスを抑えることやアマチュア無線用フィルタの最適化を行うこと、つまり特段の新技術を採用するのではなくチューニングで実現しているとのことですが、上り速度の高速化は、使用する周波数帯域の上限を138kHzから276kHzに拡大することで、大幅な高速化となっています。

 上りで
使用する周波数帯域を下り周波数帯域まで拡げて使うことは、干渉により下り速度が遅くなることが心配され、Yahoo! BB下り速度を極力犠牲にしない方式を採っていると説明していますが、上り帯域の拡張方式の導入については、TTC(社団法人情報通信技術委員会)で半年以上に亘って紛糾し、ようやく7月2日の第13回スペクトル管理SWG会合において、「JJ100.01スペクトル管理標準」を第3版の改版作業が完了するまでの暫定的な合意が得られたものです。

 つまり1130日までを目処として第3版の改版作業は進められるため、取り敢えず大きな影響はないであろう範囲に距離制限を課して、ADSL各社ともクアッドスペクトル方式を採用し40MオーバーADSLサービスを導入したときから予定として発表していた上り速度の高速化を実現するために、上り帯域の拡張方式の採用に合意したということです。

 アッカとイー・アクセスは、既に6月17日にいずれも下り速度を最大40Mbpsから47Mbpsに高速化することを発表しており、上り速度の高速化も、TTCで承認されれば、アッカは最大
3Mbpsに、イー・アクセスは最大5Mbpsに増速することをアナウンスしています。

 これまで上り速度が最大1Mbpsであったものが、最大
3Mbps5Mbpsに高速化されると、上り通信を多く使うケースでは速くなったと感じることもできるのでしょうが、距離が遠いと、そもそも上り帯域の拡張方式が使われず、私の環境ではご縁のない話です。

 上り周波数帯域は拡張しても(
Yahoo! BBの場合276kHzまで拡張)、下りよりはるかに低い帯域を使用するため、距離制限が無ければ、本来はほとんどのユーザーが上り速度がアップするのですが、TTCで上り帯域の拡張方式の採用は線路距離が2km〜2.5km程度までと距離制限が課せられており、Yahoo! BBの説明でも上りも線路距離が約2km程度までしか速度向上が期待できないとのことです。

 むしろイー・アクセスと、まだ発表されてませんがNTT東西の
Centillium社のADSL技術を使う陣営が、上り速度の高速化に熱心であり、逆にYahoo! BBやアッカなどConexant Systems社(旧GlobespanVirata)の陣営は上り帯域の拡張に慎重な見方をしています。

 今回のYahoo! BB下り速度を極力犠牲にしないという説明は、こうした慎重な姿勢が背景にあって、比較的下り速度の確保を重視したいということでしょう。

http://www.softbankbb.co.jp/press/2004/p0707_1.html
http://www.ttc.or.jp/j/info/dsl/040702/gijiroku.pdf
http://www.ttc.or.jp/j/info/dsl/dsl.html


  7/4版 インプレスが「インターネット白書」を発表 
 
 株式会社インプレスは、インターネットの利用動向を詳細にまとめた財団法人インターネット協会監修「インターネット白書2004」を
71日に発売しました。

 発表資料によると、
20042月調査時点で日本のインターネット人口は6,2844千人となり、うち家庭からのブロードバンド利用者数は2,2145千人、ナローバンド利用者数の2,1237千人を初めて上回ったとのことです。

 一方、総務省が6月30日に発表した
「インターネット接続サービスの利用者等の推移」では、こちらは少し新しく20045月末現在で、また利用者数でなく加入回線数なので家族が何人か利用していても1回線ですが、DSLサービスが1181万9千回線、FTTHが132万8千回線、CATVが266万1千回線、ブロードバンド合計1580万8千回線に達しています。

 総務省の人口推計では、全国の6月1日現在の総人口は1億2776万人ですが、総世帯数は前の国勢調査時点で4706万世帯であり、ブロードバンド1580万8千回線ということは、事業用で引いた回線も含めて3軒に1軒はブロードバンドの回線に既に加入していることになり、このところ加入者数の伸びが鈍化しているのはむしろ当然のことです。

 なお、携帯電話によるiモードなどインターネットサービスの加入者数は、携帯電話を家族が一人一人持っていることが多く、7063万4千回線と人口の過半数を超えていますが、ブロードバンドの加入者は、事業用は別回線で引くとしても一般家庭では電話回線を家に何本も引くことはほとんどなく、パソコンを使わない家庭もあるため、これまでのような勢いは続かないのでしょう。

 たとえ月に30万回線の新規加入が続いたとしても、世帯数の半分を超えるのは2年先となり、これからもADSL回線もFTTH回線もその普及は、通信事業者の提供エリアの拡大テンポ次第であり、既に都市部では普及率が高いため地方へのエリアの拡大に熱心になってほしいものです。

 インプレスの調査の
ブロードバンド利用者数2,2145千人という数値は、ブロードバンド回線を導入したら家族も使うようになったという面があるのでしょう。

http://www.impress.co.jp/info/release/pages/20040629.htm
http://www.soumu.go.jp/s-news/2004/040630_4.html
http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/whatsnew/dsl/


   
 
HOMEに戻る