HOMEに戻る
<2003年10月-12月掲載分-今週のトピックス->
 
<ADSL関係の話題>

  12/28版 コレガがIEEE802.11g規格のUSBアダプタを発表
 
 コレガは、
1月下旬から、IEEE802.11gに準拠した無線LAN USBアダプタ「CG-WLUSB2GT」を販売すると発表しました。

 
デスクトップパソコン向けのIEEE802.11b規格の無線LANアダプタは、USB接続の製品が多いのですが、これまで802.11g規格の無線LANアダプタは、PCIバス用のものとLANアダプタ接続用のものがいくつか製品化されていても、USB接続のものは見かけなかったのです。

 つまり、
802.11g規格の高速通信ではUSB接続がネックとなって無理ではないかと思っていたのですが、このCG-WLUSB2GTは、USB接続でもUSB2.0規格に対応しているため、おそらく最大54Mbpsの通信速度でもネックとならないのでしょう。

 ボトルネックとならなければインターフェースは何でも同じと言えば、そうでしょうが、受信感度が悪くて電波強度が確保できる位置にアダプタを工夫して置いたりする必要があれば、USB接続の場合は少し便利でしょう。

 仕様を見ると、当面の対応OSがWindowsXPと2000(SP4以降)で、
USB 2.0標準搭載のパソコンであり、確かにUSB 2.0が使えなくては話にならないのでしょうから、少し古いパソコンでは注意が必要です。

 
IEEE802.11b規格の無線LAN製品は、各社が当初の製品をリリースしてから概ね半年を越えて、そろそろ2代目の製品が投入されつつあり、IEEE802.11a/b/gの3規格対応製品や低価格製品など各社のラインアップも充実してきています。

 3規格対応製品は、都会のビルやマンションなどで混信で使えるチャンネルが不足する場合は、むしろ止むを得ない選択のようですが、
プラネックスの無線LANルータ「BLW-04GM」やアイ・オー・データの無線LANルータ「WN-G54/R」など低価格の製品が発表されていることは、無線LANの普及につながることでしょう。

 
既にIEEE802.11b規格の無線LANを利用していて、ADSLサービスの高速化で、ボトルネックとなる場合は、価格が安ければIEEE802.11g規格に乗り換えるという選択もしやすくなります。

http://www.corega.co.jp/product/news/031225.htm
http://www.corega.co.jp/product/list/wireless/wlusb2gt.htm
http://www.planex.co.jp/product/broadlanner/blw04gm.shtml
http://www.iodata.jp/prod/network/wnlan/2003/wn-g54r/index.htm



  12/21版 NTT西日本が「フレッツADSL モア40」を発表
 
 イー・アクセスが先陣を切ったクワッドスペクトラム方式の採用によるADSLの高速化は、12月16日にNTT西日本が下り最大概ね40Mbpsの通信速度の「フレッツADSL モア40」を発表し、これでNTT東西、アッカ、イー・アクセス、Yahoo!BBの主要回線キャリアの足並みが揃うことになりました。

 フレッツADSL モア40の事前申し込みの受付は、12月17日から始まってますが、NTT西日本では12月16日に、フレッツ・ADSLの期間限定割引を、引き続き1月以降3月末まで延長して実施することを発表しており、このモア40を含むフレッツ・ADSLの新規申し込みは、3ヶ月間、月額利用料が無料となります。

 プラン変更は、モア/8Mプラン/1.5Mプランからモア40/モア24 へ変更する場合は、最大2ヵ月間、月額利用料が無料となるとのことで、1月以降もモア24 への変更が期間限定割引の対象となることが、一見すると意外なことにも思えます。

 またモア24からモア40への変更は、モア40開通後1ヶ月間、月額利用料が無料とのことで、モア24が最速の時代が短かったことへの配慮かもしれませんが、反面モア40は、NTT局からの距離が極めて近くないと乗り換えても恩恵がないため、これからもモア24をモア40と並行して主力として取り扱っていく予定なのでしょう。

 モア40の電話回線と共用するタイプ1の通常月額料金は、2980円と従前のモア24の料金と同額であり、むしろ、2月1日からモア24を2980円から2950円へとわずかながらも引き下げる予定です。

 バランスを取っているつもりでしょうが、この30円の差額では、モア24を主力として残していくつもりでも、新規の申し込みはモア40に集中することになりそうで、2頭立てを目指すのなら中途半端な差額のように思います。

 なおフレッツADSLの場合は、新規申し込みでもプラン変更でも、プロバイダに支払う利用料は、それぞれのプロバイダが規定する料金が別途必要であり、キャンペーンについてもプロバイダごとに実施しているかどうか異なります。


 アッカが11月25日に40Mbpsサービスを発表したときに、40Mbpsサービスのフィールドデータと詳細な技術資料を公表するとアナウンスしていましたが、12月18日に技術情報の開示が発表されました。

 発表資料によると、40Mbpsサービスでは、「クアッドスペクトル」による速度向上が見込めるのは、伝送損失15dB未満、NTT収容局からの線路距離約1.4km未満の回線となるとのことです。

 つまり、伝送損失15dB以上は、「40Mbpsサービス」の「クアッドスペクトル」の適用範囲外となり、26Mbpsサービスと同じ「Annex I ダブルスペクトル」方式か、12Mbpsサービスと同じ「C.x」方式を適用するとのことです。

 事前にアピールしたわりには詳しい技術情報ではないのですが、他のADSLサービス業者に比べれば、40Mbpsサービスで申し込んだのに26Mbpsサービスと同じ方式で接続されていることへの不信感を避けようとする姿勢が伺えます。

 しかし、他の業者も同じですが、1.4kmまでであれば、全ユーザーの2割程度しか適用できないサービスであり、それも理想的な回線でなければさらに悪くなるようでは、クアッドスペクトル方式が優れた方式であるとはどうみても思えないのです。

 NTT局が見えるから近いと思っていた人でも、NTT情報開示システムで自分の回線の線路距離長と伝送損失を調べてみると思っていた以上に遠いことがすぐにわかるため、調べれば多くのユーザーがかえって疑問と不信を持つのでしょう。

http://www.ntt-west.co.jp/news/0312/031216c.html
http://www.ntt-west.co.jp/news/0312/031216b.html
http://www.acca.ne.jp/release/031218.html


  12/14版 Yahoo!BB会員限定で「ADSLNinja簡易版」を無料提供
 
 Yahoo!BBを運営するソフトバンクBBは、12月10日から同社のホームページで会員限定でADSLNinja簡易版を無料で提供し始めました。

 ADSLが開通して、通信速度が期待していたより遅いという場合、様々な原因が考えられるのですが、パソコン側のMTUとRWINの設定に問題があることも多いのです。

 パソコンのOSがWindowsXPではなくMeや98であれば、ADSLなど広帯域の回線を利用するためには、MTUとRWINの設定値が小さすぎることがあり、特にWindows98では初期設定では、3割から5割ぐらい速度がダウンしてしまうことがあり調整が必要です。

 このADSLNinja簡易版は、(株)アイフォーが市販しているインターネット高速化ソフトのADSLNinjaのMTUとRWINの自動設定機能のみ使用できるもののようで、ビギナーの方で調整してなければ、煩わしい設定をしなくても最適に調整されるので便利です。
(MTUとRWINの設定については「ADSL少し詳しい基礎知識」というファイルで説明してますので参考にしてください。)

 Yahoo!BBの12Mサービス以後のコースで使われているADSLモデムでは、モデムからリンク速度情報が取得できなくてサポートに問い合わせるよりないのですが、このリンク速度の8割以上の通信速度が確保されていれば、MTUとRWINの設定を主とするパソコン側の設定は問題がないのです。

 リンク速度からみて適切な実効速度であり問題がないかどうか確認できると、パソコン側の問題か、モデム周りのノイズの問題や屋外回線の問題か原因が切り分けれるので、是非ADSLモデムのリンク速度が確認できるようにしてほしいもので、そうすればADSLNinja簡易版を使う上でもより参考となるのです。

 Yahoo!BBは、また12月1日から新たに「徹底サポート付無料キャンペーン」が始まり、この2〜3ヶ月の新規加入者数も毎月15万人ぐらいと安定的に伸びてきています。既にYahoo!BB45Mの事前申し込みも始まっていますが、これから新規でADSLに加入する場合は、インターネットの接続設定に詳しいユーザー少ないと見込まれます。

 そのため、パソコン側のトラブルでサポートが忙しくならないようにという意味では、このADSLNinja簡易版の無料配布は意味のあることでしょう。

http://bb.softbankbb.co.jp/information.php?mode=Show&code=194
http://www.ifour.co.jp/ninja/adsln2/index.htm



  12/7版 TTCがDSLスペクトル管理標準を改定 
 
 TTC(社団法人情報通信技術委員会)は、11月28日に「JJ-100.01 DSLスペクトル管理標準」を第2版に改定したことを発表しました。

 この改定内容は、総務省の情報通信審議会の下部組織である情報通信技術分科会 の
DSL作業班でまとめ今年6月25日に発表した「DSLスペクトル管理の基本的要件」の報告書に沿ったものであり、既にTTCのDSL専門委員会のスペクトル管理サブワーキンググループ(SWG)は、この基本的要件を参考として、今年7月以降はスペクトルの適合性の確認を審議しており、折込み済みのことです。

 同じ11月28日に、スペクトル適合性確認結果報告書(11月28日改定)が公表されましたが、この中でパラダイン社の開発する「ReachDSL V2.2」が確認された方式として載っており、
リーチDSLを最大2.2Mbpsの速度にパワーアップした強化版が認められています。

 後はReachDSL V2.2を、ADSLサービス業者が導入するかどうかの段階となったのですが、ReachDSL V2.2を採用するとしたら、やはり現在リーチDSLを使っているYahoo!BBかなと期待したくもなります。現在ポートが満杯でも増強しないのであれば、導入が検討されているのかもしれませんが、もちろんYahoo!BBからは何らアナウンスがないので先のことはわかりません。

 長距離向け設備を設置しても、ある程度利用者が見込めないと採算が取れないため、各社とも簡単には踏み切れないでしょうし、導入するとしても限られた地域だけということになるのでしょう。

 しかし、こうした長距離向けサービスがもし利用できるようになれば、NTT局から自宅までの距離が遠くてもかなり改善できるのではと思います。やっと長距離でも少しだけ望みはでてきたというのが現状です。

 またこの報告書で確認されたシステムには、実は上り帯域を倍に拡大するGlobespanとYahoo!BB提案のEU−G方式についても線路長制限付きながらも載っています。

 しかし12月5日に開催された第6回のスペクトル管理SWGでは、再度蒸し返し、上り帯域を拡張する方式は報告書には載せてあっても、下り帯域への干渉による影響を継続して検討することになったようです。
なおCentillium、イー・アクセス、住友電工の共同提案の上り高速化EU-TIF方式も同じ扱いです。

 先日発表されたYahoo!BB45Mも、上り帯域の3Mbpsへの高速化は少し待つことになるのかもしれません。

http://www.ttc.or.jp/j/info/release/031128/news20031128.pdf
http://www.ttc.or.jp/j/info/dsl/dsl.html
http://www.ttc.or.jp/j/info/dsl/031121/swg_031128.pdf
http://www.ttc.or.jp/j/info/dsl/031121/gijiroku.pdf
http://www.soumu.go.jp/s-news/2003/030625_5.html



  11/30版 Yahoo!BBとアッカもクワッドスペクトル方式追随
 
 11月25日、同じ日にYahoo!BB45Mとアッカ40Mbpsサービスが発表されました。
 Yahoo!BB45Mは、12月1日から事前申し込みの受付を開始し、2004年の1月下旬からサービス提供を開始する予定ですが、Yahoo!BB45Mに事前申し込みしたユーザーに対して、1月下旬までの間は26Mbpsサービスで提供するとのことです。

 下り最大45Mbpsサービスへと高速化する技術的な裏づけは、先行するイー・アクセスや東日本と同様にクワッドスペクトラム方式の採用によることであり、NTT局から自宅までの距離が近くないと大幅な速度アップの効果は見込めないものです。

 むしろ今回は、上り速度をダブルスペクトラム方式の採用により最大1Mbpsから3Mbpsに高速化されますが、上りで使う周波数帯域は、もともと下りより低い帯域であり、おそらくダブルスペクトラム方式で現行の帯域の倍に拡げても、概ね270KHz以下の周波数帯域を使用すると思われ、上りについては距離が遠くても速度アップがかなり見込めそうです。

 この上り帯域の拡大方式については、11月21日に開催されたTTCの第5回スペクトル管理サブワーキンググループで他のADSL回線の干渉の問題で
ギクシャクしたようで、GlobeSpan社の技術を採用しているYahoo!BBとアッカの共通の問題です。

 利用料金は、26Mと45Mを比べるとADSLサービス料が200円高、モデムレンタル料が100円高となり、月額総利用料金はNTT東日本エリアで4,138円、NTT西日本エリアで4,146円と4千円を初めて超える水準となります。

 また無線LANパックは、これまでIEEE802.11b規格であったのが、IEEE802.11G規格に変更になっています。
 既存のユーザーの乗り換えは、1月下旬のサービス提供開始に合わせて変更申し込みがを受け付ける予定とのことです。

 アッカは、下り最大40Mbps、上り最大3Mbpsサービスを同じく1月下旬から提供を開始するとのことですが、1月下旬当初は上り最大1Mbpsで提供し、TTCにてスペクトル管理の適合性の確認後に、ADSLモデムとNTT局内設備のファームウェアのバージョンアップで3Mbpsに高速化する予定です。

 アッカの発表でも、下り速度が明らかに向上するのは近距離のユーザーに限定されるとのことで、12月上旬に、推定ADSLリンク速度を精度の高いデータとして、詳細な技術情報とともに発表する予定とのことです。

 最近は、Yahoo!BBよりアッカの方が技術的な情報の開示には熱心ですが、先行する他社も同じですが下り速度はクワッドスペクトラム方式で帯域を拡げようが、大部分のユーザーは恩恵がなく、もう限界に近いため、上り速度の高速化が実用的にどの程度効果があるのかということなのでしょう。

http://www.softbankbb.co.jp/press/2003/p1125.html
http://www.acca.ne.jp/release/031125.html



  11/23版 フレッツADSLもクワッドスペクトル方式採用 
 
 NTT東日本は、11月19日に、フレッツ・ADSL モアUの下り最大伝送速度を最大概ね24Mbpsから最大概ね40Mbpsへと高速化を図るとともに、高速化に対応したADSLモデムを提供することとし、総務大臣に料金の届出を行ったと発表しました。

 
高速化技術としては、同じCentillium陣営のイー・アクセスのADSLプラスQと同様、クワッドスペクトル方式を採用しており、新たに対応するADSLモデムを提供するとのことです。

 
クワッドスペクトル方式では、現行モアUダブルスペクトル方式以上に距離に弱く、速度向上が見込まれるエリアは、伝送損失が約20dB以下であり、約20dB超では、24Mbps対応のADSLモデムを利用することを勧めています。

 事前申込の受付開始は11月21日から、サービスの提供開始は12月17日からというスケジュールですが、当初の提供地域は、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の一部地域に限られ、その後順次拡大する予定のようです。

 また初めから、新規の申し込みだけでなく、既存ユーザーのADSLモデムの機種変更についても事前受付の対象であり、
利用料金はモアUと比べれば、モデム利用料が50円アップするだけでフレッツ・ADSL利用料は変わらないとのことです。

 今のところNTT西日本の動向は不明ですが、NTT局に距離が近いユーザー
向けのダブルスペクトル方式の競争は、最大24Mbps組みのCentillium陣営が非勢なのでクワッドスペクトル方式を採用せざるを得ないということなのでしょう。

http://www.ntt-east.co.jp/release/0311/031119.html
http://www.ntt-east.co.jp/release/0311/031119_1.html
http://www.ntt-east.co.jp/release/0311/031119_2.html



  11/16版 IE・Word・Excelのセキュリティーの脆弱性を発表 
 
 マイクロソフトは、11月12日に最近頻繁に見つかるWindowsXPのセキュリティの脆弱性に加えて、インターネットエクスプローラ(IE)、ワード、エクセルと次々と危険度の高いセキュリティ上の問題を発表しました。

 インターネットエクスプローラは、IE5.01、IE5.5、IE6のバージョンにおいて、5種類の脆弱性の問題
MS03-048があり、マイクロソフトのサイトで累積的修正プログラムが提供されています。

 この5種類のうち
3種類は、緊急度の高いもので、マイクロソフトのサイトの技術的な詳細を見ると、悪質なWebサイトやHTMLメールを閲覧しただけで任意のコードが実行でき、パソコン内のファイルが読み取られたり、削除されたりする可能性があるとのことです。

 ワードとエクセルの問題
MS03-050」は、Word98、2000、2002とExcel97、2000、2002のバージョンにおいて、悪質なマクロを含むファイルをインターネットやメールで入手し、そのファイルを開くと、データの追加、変更、削除、Web サイトとの通信、ハード ディスクの再フォーマットなどの操作を行う可能性があるとのことで、修正プログラムが提供されています。

 また同時に、Windows2000とXPのセキュリティの脆弱性について、
Workstation サービスのバッファ オーバーランによりコードが実行される問題MS03-049」が発表されていますが、WindowsXPの場合は、既に「MS03-043」の修正プログラムで対策済みのようで、「MS03-043」の修正プログラムには、「MS03-049 」の脆弱性を修正するファイルが含まれているとのことです。

 WindowsXPのセキュリティの脆弱性が心配であれば、[スタート]→「コントロールパネル」→「プログラムの追加と削除」とクリックして、現在インストールされているプログラムに、Windowsの「
MS03-043」修正プログラムである(KB828035)が含まれていれば問題ないので確認してみてください。

 またIEの脆弱性の修正プログラム(KB824145)は、WindowsUpdateからインストールすることができるため、WindowsUpdateの「インストールの履歴を表示」をクリックして確認し、やはり既にインストールされてないか確認してみてください。

 WindowsXPもIEの問題も、いずれも修正プログラムが適用されてなければ、Windows Updateからインストールする方法が簡単でしょう。

 ワードとエクセルの問題も、Officeのアップデートサイトを利用できるバージョンであれば、Officeのアップデートにより修正プログラムを適用する方法がお勧めです。Officeのバージョンによって修正プログラムが異なること、また、これまでOfficeはアップデートしたことがないのであれば、まず先に過去のアップデートの適用が必要かどうか確認する必要があります。

http://www.microsoft.com/japan/technet/treeview/default.asp?url=/japan/technet/security/bulletin/MS03-048.asp
http://www.microsoft.com/japan/security/security_bulletins/ms03-048e.asp
http://www.microsoft.com/japan/security/square/guard/a04g11.asp
http://www.microsoft.com/japan/technet/treeview/default.asp?url=/japan/technet/security/bulletin/MS03-050.asp
http://www.microsoft.com/japan/security/security_bulletins/ms03-050e.asp
http://www.microsoft.com/japan/technet/treeview/default.asp?url=/japan/technet/security/bulletin/ms03-049.asp
http://office.microsoft.com/officeupdate/default.aspx



  11/9版 電光石火の提供エリアが一気に拡大 
 
 平成電電が、ADSL接続サービスの電光石火を提供し始めてから1年が経ちましたが、これまで全国展開を目指しているものの、今年4月以降は提供エリアの拡大は予定が無いのではという印象でした。

 ところが、この11月1日に、新たに243局でサービスインしたと発表しており、既存のNTT収容局を合わせれば、一気に539局と大幅に拡大しています。

 電光石火は、12Mbpsサービスまでですが、年額払いであっても、モデムレンタル料込みで年額20,000円(月額換算1,667円)と12Mbpsサービスとしては極めて低料金であり、別途、初期費用6,850円とNTT回線使用料(NTT西日本で月額176円)が必要であっても、他社の1Mbpsサービスにも負けない価格設定です。

 電光石火はアッカの12Mbpsサービスと同じAnnex C.x方式であり、おそらくGlobeSpan製のADSLチップを使っており、新規243局を開局するに当たっては、新たに設備投資が必要なため、GlobeSpan製チップでの26Mbpsサービスの導入も検討されたことでしょう。

 しかし兵庫県のh555netと同じく、12Mbpsサービスのままで十分であり、新規ユーザーが獲得できると判断して提供エリアの拡大に踏み切ったのでしょう。
 この秋には、ADSL各社の将来のビジョンが少しづつ分かれてきているような印象を受けますが、選ぶ側のユーザーにとっても良いことなのでしょう。

http://www.denkosekka.ne.jp/kaikyoku/index.html
http://www.denkosekka.ne.jp/



  11/2版 アッカが26Mサービスのフィールドデータを公表 
 
 アッカネットワークスは、10月27日に26Mbps
サービスにおける実際のADSLリンク速度の測定結果である10,000回線分のフィールドデータを発表しました。

 
線路距離1km以内のユーザーの50%以上(51.4%)が20Mbps以上の速度で、線路距離2km以内のユーザーの70%が10Mbps以上の速度で接続できているとのことです。
 しかし、これはリンク速度ですから、速度測定サイトでの計測結果は良くてリンク速度の85%程度であり、もちろん
距離1km以内でも20Mbpsを超えるのは半分以下でしょう。

 むしろ、何故
距離1km以内と恵まれていても、80%〜90%ぐらいの大多数のユーザーがリンク速度では20Mbpsを超えないのかということの方が不思議であり、電話回線の品質や干渉の問題があるとしても、12Mサービスでは63.7%のユーザーが10Mbps以上でているため、26Mbpsサービスは名前のみと受け取られかねないのです。

 
このフィールドデータを良く見ると、距離1km以内と恵まれているからと思って、26Mbpsサービスに申し込んだユーザーの概ね10人に1人ぐらいは、測定サイトでは10Mbpsに届かないことが推測でき、期待が大きいほど不満も大きいのではと思われます。

 また距離2km以上でも、12Mbpsサービスより26Mbpsサービスの方が結果が良いとのことですが、これも良く見ると2kmを超えれば、まず測定サイトでは10Mbpsの速度は期待できないことと、またアッカの12Mbpsサービスが距離3km台では弱くて速度が出にくかったという面があるように思います。

 なお距離4km以上の比較では、任意の10,000件の抽出データと言ってますが、そうであれば集計データの平均距離が違えば意味の無いことです。

 つまり、12Mサービスの開始当初は比較的距離に強いことを売りにしており、遠くても申し込んだでしょうし、26Mサービスでは距離が遠いと意味が無いと評判ですから、遠い人は避けるでしょう。距離4km以上と無限大の区分では、例えば12Mサービスの集計データの平均距離が5.2kmで、26Mサービスの集計データの平均距離が4.7kmであるとしたら、比較しても意味が無いのは当然でしょう。

 それでもADSL各社の24M・26Mサービスのうち、アッカとYahoo!BBの26M組みの方は、比較的速度が出ている方と思いますが、先に報道された計測サイトでの集計結果と比較して、あまりにも違う評価は、上述した問題があってのことでしょう。

http://www.acca.ne.jp/release/031027.html
http://www.rbbtoday.com/news/20030908/13193.html



  10/26版 SNCの2003年度第2四半期の決算状況 
 
 So−netを運営するソニーコミュニケーションネットワーク(株)の2003年度第2四半期の連結業績が発表されました。

 ソニー(株)系列のプロバイダSo−netは、もちろんプロバイダとしては大手で、ADSLサービスはフレッツADSLだけでなく、アッカの提携プロバイダであり、このところ比較的評判が良いアッカの回線を使用しているため業績も良いのではと思ってました。

 しかし、ナローバンド時代からの会員も多く、ナローバンドからブロードバンドに乗り換えることにより会員が減少し、ADSL新規加入の獲得競争のコスト負担が大きいことから、2003年度第2四半期の売上高は前年同期比と比べ0.3%減少し、営業利益もマイナスとなったとのことです。

 もともと厳しいADSL新規ユーザー獲得競争の中で業績的には厳しいことは折込済みのようで、ADSLを中心としたブロードバンドコースへの転換促進を最重要課題として、ブロードバンド会員の獲得に力を入れているようです。

 その結果So−net全体の会員が228万人前年同期末1万人減とわずかながらも減少している中で、ブロードバンド会員数は前年同期比17万人増の49万人と大幅に伸びており、もう少し頑張れば会員数を減らさないでブロードバンド化に対応できる水準です。

 So−netが擁する228万人の会員は、ADSL接続サービスは別のキャリアやプロバイダに入っているというユーザーも含まれるため多いのでしょうから、やはり将来のためには、今は苦しくてもブロードバンド会員数を増やしたいということを重視しているのでしょう。 

http://www.so-net.ne.jp/corporation/IR/index.html
http://www.so-net.ne.jp/corporation/IR/pdf/031023j.pdf



  10/19 T-comがイー・アクセスと提携し全国展開
 
 株式会社トーカイ・ブロードバンド・コミュニケーションズ(T-com)は、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県で展開している地域のADSL回線事業者ですが、今後イー・アクセスと提携し11月1日よりサービスエリアを全国に拡大すると発表しました。

 T-comは、
静岡県内でサービス提供を行なうTOKAIネットワーククラブ(TNC)と同じTOKAIグループで、ADSL接続サービスを提供するNTT収容局は、T-com228局、TNC107局に、今回の提携によりイー・アクセスの回線を利用した684局が加わり、合わせて全国1,019局が提供可能サービスエリアとなったとのことです。

 イー・アクセス回線を使用するサービスの名称は、「T-comADSLeコース」で、10月15日から申し込みの受付が始まり、11月1日よりサービスの提供を開始する予定です。

 提供プランは、下り最大通信速度により
24Mbps12Mbps8Mbps1Mbps4プランを設けており、イー・アクセスが提供する1.5Mbpsプランを除き選択できますが、利用料金は、例えば24Mbpsの「ハイパープラン24」の場合、月額3,290円(NTT回線使用料とモデムレンタル料は別途必要)であり、イー・アクセスの他の提携プロバイダと比べれば、特に安くもないが高くもなく中間的な価格水準です。

 もともとT-comは関東エリアの回線事業者であり、DION、nifty、BIGLOBE、hi-ho、ASAHIネットなどのプロバイダにも回線を提供しており、こうした提携プロバイダもイー・アクセスの回線を使用しているため、ややこしい話であり、イー・アクセスの回線を使用したプロバイダ業務に参入するとしても価格破壊的なことはし難いのでしょう。

 一方、関西地域の兵庫県の回線事業者であるh555.netは、26Mサービスの提供は、実証実験の結果、大部分の利用者にとって12Mサービスと速度が同じで、到達距離も変わらないとして、26Mサービスの提供は見合わせると発表しました。40Mサービスは実証実験に取り組むとのことですが、結果をユーザーの立場から評価して導入する姿勢は他の業者も見習って欲しいものです。

 総務省から9月末現在のDSLサービス提供数のデータが発表され、各社の24M・26Mサービスの申し込みの受付が始まって、このところADSLの新規加入者数の伸びが少し持ち直してきているようですが、単月の加入者数が50万人を超えたのは今年1月であり、ピークを過ぎたことには変わらないように思います。

 この9月はNTTが伸び悩んだようですが、
新規申込者は24M・26Mサービスを中心に検討するでしょうから、NTTとイー・アクセスの24MサービスはアッカとYahoo!BBの26Mサービスと比べて、やや不利なのでしょう。

 アッカやYahoo!BBの
26Mサービスでも期待通りの速度が出ないという不満が多いのですが、NTTとイー・アクセスはオーバーラップを使ってないため、近い距離でもベストエフォートの半分の速度が出る事例は少なく、さらに利用者の評判が良くないという面があるからでしょう。

http://www.t-com.ne.jp/news/2003/10/eacc031010.html
http://www.eaccess.net/information/031010.html
http://www.eaccess.net/howto/adsl_guide/ichimoku/index.html
http://www.soumu.go.jp/s-news/2003/031016_1.html
http://h555.net/topics/oct.html



  10/12版 プラネックスがPCIスロット用無線LANアダプタ発売
 
 プラネックスから、IEEE802.11g規格対応PCIバス接続用の無線LANアダプタGW-DS54Gが発売されました。

 無線LANの規格は、ADSLの高速化により、最大通信速度54Mbpsと高速なIEEE802.11g規格の製品が主流となってきましたが、デスクトップパソコン向けの無線LANアダプタは、まだ種類が少なという状況でした。

 PCIスロット用無線LANアダプタは、これまでメルコとリンクシスの製品が発売されてますが、いずれも標準サイズのPCIカードが使えるパソコン用であり、RowprofileサイズのPCIカードでなければ使えないメーカー製パソコンなどスリムタワーケースのパソコンでは利用できなかったのです。

 このGW-DS54Gには待望のロープロファイルブラケットが付属しており、メーカー参考価格は9,500円と、デスクトップパソコン向けの
無線LANアダプタとしては発売当初から低く抑えられた価格設定です

 また卓上設置用アンテナが付属しており、もし電波強度が弱い場合は少しアンテナのみ動かして受信感度を改善できる余地があり便利でしょう。

 プラネックスというメーカーは、少し知名度が低いかもしれませんが、Yahoo!BBがADSL接続サービスを開始した当時から、無線LAN機器の推奨商品となったメーカーであり、LAN関連製品の専業メーカーとして種類も豊富です。

 「今週のトピックス-
9/14版」で取り上げたLANケーブルで接続するメルコの無線LANメディアコンバータWLI-TXI-G54に続いて、このプラネックスのPCIスロット用ロープロファイル対応無線LANアダプタの登場で、デスクトップパソコンでもIEEE802.11g規格対応の無線LANが身近なものとなってきています。

http://www.planex.co.jp/product/bwave/gwds54g.shtml



  10/5版 イー・アクセスがADSLプラスQを発表
 
 イー・アクセスは、10月1日に最大通信速度下り概ね40Mbps、上り最大1MbpsのADSL接続サービス「ADSLプラスQ」を、本年11月5日から開始すると発表しました。

 このADSLプラスQは、下りの周波数帯域の上限を3.75MHzまで
使用するクアッドスペクトラム方式を採用しており、この「Quad」の頭文字のQをとり、ADSLプラスQと名付けたとのことです。

 ADSL8Mサービスと12Mサービスは、フルレートADSLと呼ばれ使用周波数帯域は1.1MHzまで、24M・26Mサービスは、ダブルスペクトル方式の採用で使用周波数帯域を2.2MHzまでと倍に拡張、そしてこのADSLプラスQは、
クアッドスペクトラム方式の採用で使用周波数帯域を3.75MHzまでとフルレートADSLの約4倍近くに拡張しています。

 下り最大速度の区分 方式の呼称 使用周波数帯域上限
 1.5Mサービス ハーフレートADSL 550KHz 1/2倍
 8M・12Mサービス フルレートADSL 1.1MHz 1
 24M・26Mサービス ダブルスペクトル方式 2.2MHz 2倍
 40MbpsADSLプラスQ クアッドスペクトラム方式 3.75MHz 約4倍


 ちなみに1.5Mサービスは使用周波数帯域の上限が約550MHzとフルレートの1/2であり、ハーフレートADSLと呼ばれます。

 またADSLプラスQは、フレーム処理技術を「s=1/4」から「s=1/8」としていますが、フレーム処理が最大通信速度40Mbpsのボトルネックとなることを避けるためでしょう。

 ADSLプラスQの申し込みは、これから提携プロバイダにより順次始まるのでしょうが、ADSLプラスQ用の新規モデムが必要であり、
IP電話機能、IEEE802.11a/b/g対応無線LAN機能が備わったNECアクセステクニカモデムWR605CVが使われます。

 ADSL24M・26Mサービスでさえ概ね距離2km以内と近くなければ、12Mサービスから乗り換えても速くなることは期待できないのですが、さらに
クアッドスペクトラム方式で使用周波数帯域を拡げても、高い周波数の信号は遠くまで伝わらなく効果が見込めなく、距離2km以内どころか、もっと近くても疑問符は消えないでしょうから、既存ユーザーの乗り換えは、それ程多くはないと想定しているのでしょう。

 ADSL24M・26Mサービスの競争では、このイー・アクセスとフレッツのCentillium陣営が非勢であり、イー・アクセスはクアッドスペクトラム方式の採用を急いでいたのですが、クアッドスペクトラムの恩恵がある距離に恵まれたユーザーは極めて限られるのです。

 現実に、24M・26Mサービスの平均速度が5〜6Mbpsであり、10Mbpsを超えれば相当恵まれているという状況の中で、あえて使用周波数帯域を拡げるという方向性は挽回のためとは言え疑問に思います。

<参考 今週のトピックス-
8/10版 クアッドスペクトル方式採用の必要性

 一方、遅れていた既存ユーザーのYahoo!BB26Mサービスへの変更の受付がようやく始まりました。こちらは他の24M・26Mサービスと同様ダブルスペクトル方式ですが、やはり遠い距離では乗り換えても速くなるとは限らないのです。

 このYahoo!BB26Mとアッカ26Mは、近距離ではオーバーラップ方式を使っており、12Mサービスから乗り換えるとしても、このオーバーラップ方式が使用可能な距離2.5kmまでがあえてチャレンジするとしても限界ではないでしょうか。

 とにかく少しでも速い可能性に賭けたいということでなければ、変更コストがかかるため、やはり距離2.0km以遠では、そのまま12Mサービスを使い続けた方が無難でしょう。

http://www.eaccess.net/company/press/2003/031001.html
http://www.eaccess.net/information/031003-2.html
http://bb.softbankbb.co.jp/information.php?mode=Show&code=179



   
 
HOMEに戻る