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<2002年10月-12月掲載分-今週のトピックス->  
 
<ADSL関係の話題>


12/22版 NTTが接続料金の見直しを総務省に再申請

 NTT東日本と西日本は、12月6日の接続約款変更の認可申請が12月11日に総務大臣より認可しない旨の通知を受けたことから、12月16日に再申請しました。

 前回の申請は、
総務省が情報通信審議会に諮問し、その結果、改定料金が東西均一であることが適当でないという主旨の答申を受け不認可としたものであり、これを受けNTTは、東西均一の接続料金としていたものを東日本と西日本がそれぞれのコスト・需要に基づく料金に改めて再申請しています。

 しかし問題は、コストが違っていて良いのかということです。コストといっても今の日本では人件費のウェートが高いでしょうから、適正なコストという観点からは違うべきではなく、本来コストの低いほうに合わせて経営努力で吸収すべきことではないのでしょうか。

 もちろん需要によっても料金が左右されるでしょう。しかしNTTは、東西地域に割って排他的に接続料金を聴取しているため、回線の接続料金という基幹部分について、この需要差により大きな差がつくこと事態がおかしいのではと思います。NTT東西をもっと細かく地域割をしたら、最終的には地方では接続料金が大幅にアップするのでしょうか。需要差の問題は本来審議会に諮問するようなことではなく総務省で判断すべきことであり、そのための認可制であると思います。

 もう一つ気になることは、申請が認可されると平成14年4月1日に遡及して適用されるということです。4月1日以前に申請したものの認可が遅れているとか、利用者側の事情によって金額の確定が遅れているというのならともかく、遡及適用は契約の原則に反してます。

 もちろん13年度の利用実績に基づき積算されるためやむを得ないのでしょうが、もっと申請を早めて、せめて7月までに認可を終え、7月1日から適用できるようにすれば遡及しなくても済むのではと思います。

 今回の改正で、ADSL接続料金ではNTT東日本がタイプ1を173円から168円へ5円値下げ、NTT西日本は176円へ3円値上げを予定しており明暗を分けることとなります。金額的にはいずれも大幅な改正ではないのですが、むしろADSLの急速な普及で大幅な需要増があった時期に、西日本では値上げとなることが不思議に思います。 西日本では昨年度は見込んでいた設定価格173円に至らない程度にしかADSLは普及しなかったのでしょうか。予想以上に急速に普及したのが現実と思います。

http://www.ntt-east.co.jp/release/0212/021216a.html
http://www.ntt-west.co.jp/news/0212/021216.html


 またNTT東日本と西日本は、10月17日に
DSL回線の収容条件等に関するルールの整備及び接続料金等の見直しについて、接続約款の変更を行うため認可申請をしましたが、これを受けて総務省が諮問した情報通信審議会では、12月11日に条件を付けて認可が適当との答申をしました。

 そのためNTT東西は、12月19日に一部内容を変更した補正申請をしましたが、その変更内容は、未確認方式についての技術仕様等の書面の提出、仮設定の手続きを行う期限、協力が得られない場合の措置など手続き的な部分です。

 肝心の「第1グループ」、「第2グループ」の分類の判断基準は、標準化団体であるTTCで審議を進めるのか、どこが定めるのかもよく解らなく相変わらず宙に浮いたままで、
12月11日の情報通信審議会の答申の際にも、未確認方式のスペクトル適合性が速やかに確認されるように総務省がスペクトル管理の基本的な要件を策定するよう要望が付されています。

 そして、要望を受けた総務省は、おかしなことに
要望した側の情報通信審議会の下部組織である情報通信技術分科会 事業用電気通信設備等委員会 のDSL作業班で検討を始め、2003年3月までに報告書としてまとめる予定のようです。結論が出るのはまだまだ先のようです。

http://www.ntt-east.co.jp/release/0212/021219a.html



  12/15版 ADSL12Mサービス新規参入企業

 阪神電鉄の系列会社であるアイテック阪神は、
Tigers-net.comというプロバイダーを運営しており、12月12日から下り最大12Mbpsでの接続サービス「HANSHIN Tigers ADSL」の受付けを始めました。

 
ADSL接続サービスへの参入は後発ですが、全国展開を予定しており、月額利用料が2390円、モデムレンタル料600円、NTT回線使用料173円、合計3163円でプロバイダ料金も含んでおり極めて低い価格となってます。
 また現在は、初期費用も無料とのことですが、どこのADSL回線業者を使うのかは公開されてなくホームページを見ても確認できないようです。

http://www.tigers-net.com/join/


 ドルフィンインターネットは、平成電電のADSL回線を使用して
、12月10日から下り最大12Mbpsでの接続サービスD-ADSLライトプラン」を開始しました。

 平成電電は、電光石火の発表当時から、プロバイダーと提携することをリリースしてましたが、これまでプロバイダーと提携したという情報が聞かれませんでした。
D-ADSLライトプランのサービス提供エリアは平成電電と同一のようです。

 この
D-ADSLライトプランも、月額利用料1980円、NTT回線使用料173円、合計2153円と破格値ですが、平成電電指定のルータタイプのADSLモデムを買取る費用(17000円)が別途必要です。月額利用料金がYahoo!BB12Mと比べて、1390円も安いため、1年も使えばモデム代金の元はとれそうです。

http://www.din.or.jp/d-adsl_plan.html

 これまでYahoo!BBの設定価格は、採算的に厳しいラインと言われてきましたが、他の大手の回線業者でも価格見直しが進み、料金的にはそれ程違わなくなってきたところに、またそれ以上の低価格で新規参入する企業があるということは驚くべきことです。



  12/8版 平成電電の電光石火が新プラン名採用

 平成電電の電光石火は、Yahoo!BBと同様に別途インターネットサービスプロバイダーを使う必要が無く、同社の無料プロバイダーFREECOM(当初1年間の予定)を利用する方式のADSL接続サービスで、12Mbpsサービスなのに最も安い価格で利用できます。

 しかし、少し使ってみようという場合には利用料が年額一括支払いということが難点です。おそらく一度導入すれば、1年は使い続けて支障がないと思いますが、これまでも1.5Mから8M、12Mへとの流れは予想以上に早く、少しでも速いサービスが出れば切り替えていきたいという場合は選びにくいように思います。

 しかし計算すれば、年額15000円では、半年使えば元が取れるし、他社の12Mサービスでも切り替えには変更初期費用がかかるので、やはり値打ちであることに違いないのです。
 この電光石火に、モデムレンタルは「風神」、モデム買取りは「雷神」というプラン名がつけられました。うち「風神」にはモデムレンタル料の年額払い(年額5000円)と月々支払い(月額700円)とあります。

 先々のことを考えると、モデムレンタル料月額払いの「風神」が無難のように思えますが、どうせ利用料15000円は年額払いなので、そうとも限らないようです。また「雷神」はモデム買取費用が12000円で、合計27000円と初期費用を払えば、後は1年間一切負担しなくてもよいのです。しかし2〜3年使うのならモデム買取でも良いのですが、今は他社でもモデムレンタルが主流です。

 なお東京限定で最大10Mbpsですが、「風神ライト東京」というモデムレンタル料込みで年額10000円の格安プランができました。あまりインターネットを使わないので、とにかく安くという人向きです。

 また、電光石火はアッカと同じAnnex C.x を採用しており、サービス開始当初は下り最大8Mbpsで提供し、モデムのファームウェアの書き換えにより、10Mbps、12Mbpsへと段階的に切り替えていく計画でしたが、予定どおり、この12月2日から12Mbpsサービスの提供が始まってます。

http://www.denkosekka.ne.jp/



  12/1版 Yahoo!BBがバックボーン回線を10Gbpsに

 Yahoo! BBは、愛知〜静岡間におけるバックボーン回線を10Gbpsクラスとする長距離伝送実験を完了させ、運用レベルの段階に入りましした。

 もともとYahoo! BBは、現時点の利用者数よりはるかに多いADSLサービス提供者数を想定して開始しただけに、バックボーン回線は日本全国の主要幹線が1〜4Gbps以上と余裕があり、これまで他の業者のように、深夜のネットの混雑時間帯でもバックボーン回線がネックとなって速度が遅くなることはないという状況でした。

 しかし、さすがに最近の新規加入者数の急増で、この11月中旬から、愛知、岐阜、三重の東海地域を中心に、夜間22時から深夜1時ぐらいまでの時間帯で、大幅に速度が低下するとの報告が相次ぎました。また京都など周辺の地域でも深夜の混雑時間帯で速度低下がみられたようです。

 道路の通勤時間帯のラッシュと同じで、ネットでもピーク時にはある程度やむを得ないという面がありますが、人気サイトなど特定のサーバーがアクセス過多であっても、主要バックボーン幹線は余裕がないと多くのユーザーに影響が出ます。

 今回のバックボーン回線の増強で、東海地域を中心とした深夜の大幅な速度低下は既に解消されたようです。今年度中には、全国を縦断する主要バックボーンの回線容量は10Gbpsクラスに増速される予定であり、予想外のトラフィックの増加で慌てて計画を前倒ししたのかもしれませんが、とにかく早い対応であったと思います。

http://www.softbank.co.jp/news/newsrelese/2002release/021126.htm



  11/24版 アッカが12Mbpsサービスのフィールドデータを発表

 アッカは、10月末日時点でのADSL12Mbpsサービス15,000回線のフィールドデータを発表しました。

 このフィールドデータは、NTT情報開示システムの線路距離、伝送損失の情報と、その回線の下りADSLリンク速度を組み合わせたものです。

 この「線路距離と下りADSLリンク速度」のグラフを見ると、距離が4km以上が、少し速度が持ちあがっているような印象を受けます。注書きを読むと、距離に応じてオーバーラップを自動的に切り替える技術を採用しているとのことで、もしかして遠い距離だけオーバーラップが使われてる、そうした回線調整がされているのではないかと思われます。

 また、距離と損失の割に飛びぬけて速度が出ている場合があります。自分の回線もこうあってほしいものですが、あまり飛びぬけてる場合は、NTT情報開示システムの誤差が大きい、つまりもっと近いし損失も小さいのにNTT情報開示システムでは大きく表示されている可能性があります。

 逆に、飛びぬけて速度が遅いものがあります。この場合上記の逆の理由に加えて、ガスの自動検針などのトラブルがある可能性もあります。

 本日、このHPにYahoo!BB12Mの速度速報をアップしました。こちらでは、あまりにも飛びぬけた値は除外して集計しています。実効速度はリンク速度の8割強で、リンク速度と実効速度をそのまま比べるのは不公平ですから、それを踏まえて覗いてみてください。

 「線路距離別の12Mbpsと8Mbpsサービスとの比較」のグラフを見ると、回線距離2〜4kmでは、ほとんど向上してないことが気になる点です。この中間距離のユーザーに対してアッカは8Mbpsを使えということなのでしょうか。これを見ても、現時点ではオーバーラップは4km以上でしか使われてないように思いますが、そのうち何らかの対策がされると思います。

http://www.acca.ne.jp/release/021121.html



  11/17版 OCNがADSLとことんサポートを実施

 NTTコミュニケーションズは、「OCN ADSLサービス(A)」および「OCN ADSLアクセス『フレッツ』プラン」の無料サポートを大幅に拡大した「OCN ADSL開通とことんサポート」を11月14日から開始しました。

 このADSL開通とことんサポートの内容は、ADSLが接続できなかったユーザー宅を訪問して、回線接続、モデムの設定、LANカードなどの取り付け、パソコンの設定を行うことと、土曜、日曜日の電話無料サポート時間を21時まで延長することです。

 訪問しての接続設定は、「とことん」と謳うだけあって、ハード面の回線接続だけでなく、ソフト面のプラウザやメールソフトの設定LANの設定まで含まれており、通常インターネットに接続するために必要な一切の設定が含まれているようですが、平成15年1月末までの申込者は一回まで無料で、以後は13,000円と有料になります。

 また、NTT収容局から距離が遠いなどで一定の速度(256Kbps)が出ないユーザーを対象に「サービスレベル保証」を開始するとのことですが、これはアッカ・ネットワークスとのタイアップにより行うもので、OCNのサービスメニューのうちでも「OCN ADSLサービス12M(A)」のみ対象となるものです。

 具体的には、ユーザーの宅内環境の調査、回線調整工事、帯域調整を無料で実施する、それでも一定速度が出なければ保証金4.000円を支払うとのことですが、この回線調整工事に通常20,000円以上の費用がかかる屋外回線の収容替えやブリッジタップ外しまで含まれており画期的なことです。

 「OCN ADSLサービス12M(A)」は、オーバーラップ方式を採用し距離に強いアッカの12Mサービスの回線を使用しており、回線調整工事までしないと256Kbpsの速度が出ないユーザーは少ない、つまり対象者が少ないということなのでしょう。

http://www.ocn.ne.jp/adsl/campaign/tokoton.html

 なお、この
「サービスレベル保証」は、アッカ・ネットワークスが導入するもので、今後OCN以外の他の提携プロバイダでも順次対象となるようです。

 一定の速度と言っても、
256Kbpsでは、速度保証というよりはリンク保証のようなもので、リンクしないようなら申し込みを断るようでは本末転倒ですが、おそらくアッカの場合は対象距離7kmまでなら申し込みを受付けるでしょうから、リンクするかどうか心配な距離の遠いユーザーにとっては朗報であり、やはり良い保証制度です。

http://www.acca.ne.jp/provider/sla/index.html



  11/10版 Yahoo!BBの利用者が120万人を突破

 
Yahoo! BBは、9月下旬に利用者が100万人を突破したことを記念して、9月26日から11月30日までの間Yahoo! BB 100万人加入突破記念無料体験キャンペーン(最大2か月間、月額費用が無料)を実施しており、この積極的なキャンペーン展開とサービス提供エリアの拡大などにより、このところ新規加入者が順調に増加しているようです。

 10月末の時点で、120万8千回線が接続されているとニュースリリースがありましたが、
Yahoo! BB12MはBBフォンがセットになっているとはいえ、BBフォンの利用者数が接続回線数以上に伸びており、BBフォンで電話料金も格安となることも伸びている要因ではないかと思います。

 また
Yahoo! BB!12Mの開通後の速度測定サイトでの測定結果報告を見てみると、距離が遠い場合でもリンクできたり、速度が速くなったという事例も多く、やはり距離に強いというイメージを持たれつつあるようです。まだ他社の12Mサービスは開通後の測定結果報告が少ないので他社と比べて現実に速いのか、その差を比べるには時期尚早ですが、今のところYahoo! BB!12Mの速度面で評判はまずまずのようです。

http://www.softbank.co.jp/news/newsrelese/2002release/021108.htm
 

 Yahoo!BB12MはAnnex Aex 方式を採用してますが、このAnnex Aex という呼称をAnnex A(12M)に変更するとのことです。Yahoo!BB側は、他社回線への影響の問題があるのにTTCで事前に検討されてないと批判を受けた際に、Annex Aex は、Annex A の範疇に含まれるものと主張しており、今回名称を変更した
理由をAnnex Aex ではAnnex A とは別の伝送方式だと一部で誤解が生じているためと説明しているようです。

 TTCでのスペクトル管理標準の改定版の策定のための審議が進んでない状況では、名称を変えてみても、あまり意味のあることのようには思えません。



  11/3版 平成電電の「電光石火」が10Mbpsに移行

 電光石火は、下り最大12MbpsのADSL接続サービスですが、とりあえずサービス開始当初の9月から8Mbpsでサービスを提供し、段階的に10Mbps、12Mbpsへと切り替えていく計画となっています。この10Mbpsへの移行が、10月31日から始まりました。

 この10Mbpsへの移行と、次の12Mbpsへの移行は、いずれもモデムのファームウェアのバージョンアップのみで対応可能でモデムを取り替えることなく容易に移行でき、10月30日から10Mbpsファームウェアのバージョンの提供が始まっており、12月から12Mbpsのバージョンの提供が予定されてます。

 当初の計画から大幅に後退した開局予定も、現在ホームページ上では2月までに366局開局予定となっており、一旦修正後のスケジュールは大幅に変更されてなく、最近では起動に乗りつつあるようです。
 
http://www.denkosekka.ne.jp/sokuhou.html

 ADSL他社も、このところYahoo!BB、アッカがエリア拡大に積極的で、新規の開局と開局予定情報が相次いでおり、またNTT東日本のフレッツ・モアは2003年の1月31日から3月10日までに大幅なエリア拡大を計画しており、早くもこの開局予定の局について、11月1日から事前申し込みを開始してます。さすがにNTT東日本は事前申し込みが早すぎると思いますが、エリア拡大が進むことは地方のユーザーにとって朗報です。

 また国内では、ADSL各社とも12Mbps接続サービスが始まったばかりかこれからという時期ですが、海外では16Mbpsの通信速度が可能なチップが開発され既に出荷が始まったとのことです。現在アッカとYahoo!BBが使っているチップのメーカーである
Globespanが開発したもので、現在ITU-T標準化がすすめられている国際標準に沿ったもので高速化、長距離化を図ることができるチップのようです。

 来年は、各社ともまた16Mbpsサービスの提供を競い合うのかどうかわかりませんが、ユーザー側で大きな負担が伴うものであれば少し熱が冷めるのではとも思います。つまりインターネット利用者の多くがADSLを導入し、12Mbpsサービスである程度の速度で接続できるのであれば、コストに見合うのかどうかということが重要になると思います。

 しかし、国内の標準化団体のTTCでは、12Mbpsサービスでも審議が進んでなく、開発のテンポに着いていけないようでは、そのために海外との格差が広がるのではと心配です。



  10/27版 NTT西日本がフレッツADSLの「いまとく割引」を実施

 NTT東日本では、既に「いまだけ割引」.と称して、フレッツ・モアの場合、開始月の翌月から3ヶ月間は通常月額利用料金3200円を2400円に割引いており、さらに「いまだけ割引」終了翌月は3200円が500円になる特別料金を適用しますが、NTT西日本についてはこれ.まで特別割引きがありませんでした。

 NTT西日本から10月24日に発表のあった「いまとく割引」は、モアを含むフレッツADSLに年内申し込みの場合は、来年3月31日まで割引きが適用されるもので、モアの場合は通常月額利用料金3200円が2000円になります。

 最近、NTT東日本とNTT西日本では何もかも同じではなく、東日本が他社との競争など積極的で西日本がついていくというイメージ.を受けます。
 フレッツの利用料金は、インターネット接続プロバイダーの料金が含まれてませんが、対応プロバイダーでも値引きキャンペーンを実施しているところもあり、料金的にはADSL他社との差が縮まってきていると思います。速度アップなど技術的にも他社に先駆けて行うことを期待したいものです。

http://www.ntt-west.co.jp/news/0210/021024.html



  10/20版 NTT東西がDSL接続約款変更の認可申請

 10月17日にNTT東西は、
DSL回線の収容条件等に関するルールの整備及び接続料金等の見直しについて、接続約款の変更を行うため認可申請を行いました。
 NTTの発表資料を読むとTTCで制定されたスペクトル管理標準(JJ-100.01第1.0版)に基づいて、DSL回線の収容ルール等を整備するとともに、接続料金等について見直しを行うとのことです。

 見直しの内容は、DSLの伝送方式により第1グループと第2グループとに分け、他回線に大きな影響を与えるDSLの伝送方式を利用する回線は第2グループとし、同一カッドに混在収容しない、つまり回線の収容替えを行い、大きな影響を与える回線の利用者からは、それなりの接続料金の負担を求めるということです。

 そこで問題となるのが、ADSL各社のNTT回線使用料が、従来どおりの接続料金(タイプ1の場合、管理運営費143円+接続料金30円=合計173円)が適用される第1グループとなるのか、あるいは第2グループとしてプラス899円(タイプ1の場合、管理運営費143円+接続料金929円=合計1072円)の負担を求められるのかということです。また第2グループの場合は導入のときに別途回線調査費が必要になります。

 この見直しについては、現行のADSLだけでなく将来はもっと大きな影響を与える伝送方式が導入されることも想定され、利用者負担の原則とその負担範囲を明確にしておくために必要なことです。
 しかし肝心のTTCのスペクトル管理標準(JJ-100.01第1.0版)は、2001年の11月に策定されたもので、その後のアッカのAnnex C.x 方式やYahoo!BBのAnnex Aex 方式が第1グループに含まれてなく、第1と第2のどちらの分類か未確定なままです。

 本来は、TTCでの審議を早く進めるべきでしょうが、Yahoo!BBから動議(Yahoo!BBとしてはAnnex Aex 方式が不利な扱いとなっては困るため)が提出されたことなどの経緯があって審議が大幅に遅れてます。

 そのためNTTは経過措置として、分類が未確定の伝送方式については、確定するまでの間、他事業者と協議し暫定的に分類を仮設定することとしています。
 また
以前から接続している回線で、今回の回線収容ルールに則っていない回線については、例外的に経過措置を定めることとし、回線収容替え工事費の費用負担を求めないこと、接続約款実施日の翌月初日から3ヶ月間は従前の接続料金を適用することとしています。

 現行ADSL12M接続サービスのうち、フレッツ・モアとイー・アクセスのADSLプラスはスペクトル管理標準上問題なく第1グループに属し、アッカのAnnex C.x 方式はNTTと協議済みのようです。Yahoo!BB12MはこれからNTTと協議されるようですが、
3ヶ月間の経過措置期間中にTTCで審議が進むことが前提ではないのでしょうか。本来、分類は個別事業者間で決めることではなく、そのためのTTCであったはずです。

 他回線への影響の範囲については、同一カッドのみを対象としており、隣接カッドや一つ飛びカッドへの影響については考慮外ですが、やはり同一カッド内での影響が圧倒的に大きいことと、現実に収容替えという対応策を行う上で隣接カッドや一つ飛びカッドまで排除することは不可能ではないかという面があります。
 大きな影響のある回線を他回線と混在させないということは、同一カッドで2本の電話回線が使用できるのに1本しか使えないということになりそうで、コスト負担もやむを得ない面があります。

 しかし、「
伝送方式ごとに定められた限界線路長を超える線路では使用しない」といった条件は、なるほどと納得しにくい面があります。確かに距離が遠くても56kモデムでの接続やISDN回線を引くという選択肢はあるでしょうが、ホームユーザーがこれからISDNを導入することはないでしょうし、また距離が遠いからといってISDN回線が多く使われては、それこそ距離が近いADSLユーザーにも影響があります。

 ADSLはもともと不公平なもので、NTT収容局から離れていると速度が遅いし、最悪リンクしないということがあります。本来はNTT収容局から離れていても、せめてリンクできるようにカバーエリアを広げていくよう努力するのが情報通信のインフラ整備のあるべき姿であるのに、切り捨てるような制約を課すことは納得できないと思います。

 今ではNTTは民間企業ですが、もともと公社時代から収容局はあったもので、偶然その収容局との距離が遠いか近いかで大きな差がでるわけで、せめて他の方式であってもADSLが全てのエリアで使えるようにするということを最優先として考えてほしいものです。また、そういう時代が到来したと思うのです。

 NTTにとっては、ISDNの後は光ファイバーへという路線が念頭にあるのでしょうが、個別家庭に結ぶ全ての回線を光ファイバーに変えることは、それこそコストに見合わない地域が多いでしょうし、最近では家庭電話をあまり使わなくなった多くの住民はそんなことを求めてないように思います。NTT収容局から家庭までのラストワンマイルは、既存の電話回線が使えるADSLが負担が少ないのです。

 また今回の見直しは、一見Yahoo!BB12Mにとって大変なことだという見方をしそうですが、Yahoo!BBが主張するように愛知県大口町の検証結果どおりであれば、最終的には、制約のない第1グループに分類されるのではないでしょうか。
 上り帯域を下りでも使用するオーバーラップ方式が、他回線の上り帯域に干渉することが問題のようですが、距離に強い上り帯域に、そんなに大きな影響があるとも思えないのです。同一カッドに収容されている他回線への影響の程度が今後の焦点となるようです。

 
http://www.ntt-east.co.jp/release/0210/021017b.html



  10/13版 Yahoo!BB既存ユーザーの12Mへの変更受付け開始

 Yahoo!BB12Mは、7月1日から試験サービスを、8月12日から正式サービスを始めてましたが、以降、既存ユーザーの12Mへの変更は長い間待たされてました。

 ようやく10月8日から、Yahoo!BBのホームページで既存ユーザーの変更の受付けを開始しましたが、開局予定情報を見ると、すでに12Mのポートの空きがないNTT局がごく一部ですがあるようです。

http://provider.bb.yahoo.co.jp/adsl/12m/12_3.html

 ADSL各社がこの夏から秋に始める12Mサービスの中でも、Yahoo!BB12MはNTT局から距離が遠い場合に比較的強いこと、無料体験キャンペーンもあることから人気が戻っており、新規加入者が増えてNTT局に設置した設備に空きがないということもでてくるのではと思います。しかし、これまではYahoo!BBは設備の増設も他の業者より早いようです。

 既存ユーザーの変更時には、変更手数料2000円、NTT局内工事費3050円の合計5050円の負担がかかりますが、NTT局内工事費は、最近NTTが値上げしたためで他の業者でも同じです。

 12Mサービスの月額利用料金は2480円、モデムレンタル料は890円、NTT回線使用料173円、合計3543円で、8Mサービスと比べて合計400円高くなり、無料体験期間の過ぎた新規ユーザーと同額です。最近では他の業者も料金を下げており、通常料金ではYahoo!BBが特に安いということではなくなってきています。



  10/6版 イー・アクセスがADSL提供エリアを拡大

 イー・アクセスは、NTT収容局の175局で新たにサービスを開始し、10月11日から申込みを受付けます。これにより45都道府県の合計741局へと提供エリアが拡大し、新規の175局でも最大12Mbpsサービスの「ADSLプラス」の対象となるとのことです。

http://www.eaccess.net/company/press/2002/021002.html


 新規提供エリアでは既存ユーザーはいませんが、従来からの提供エリアでの既存8Mユーザーの「ADSLプラス」への変更は、利用プロバイダごとに変更申込みの受付時期を定めるようで、例えばBIGLOBEでは10月21日からとHPに記載されてますが、hi−hoのように10月中旬と書かれている場合もあります。

 なお「ADSLプラス」を申し込んで、つなぎとして8Mサービスの提供を受けているユーザーの切り替えは、9月20日にイー・アクセスから発表されており、10月の中旬までにほぼ完了するようです。

 また「ADSLプラス」の4つの技術のうち、「Reachプラス」のメインとなると思われたオーバーラップ方式の採用が先送りとなるようですが、オーバーラップ方式を使わないのでは長距離化は困難ではないかと思います。

 TTCでは、Yahooが動議を提出後、標準化の審議が遅れているようで、Yahooのオーバーラップ方式を他社回線に大きな影響を与えると批判したイー・アクセス側としては、例え干渉を防ぐ配慮がなされている別のオーバーラップ方式といっても、自らは使いにくく高い代償になっているように勘ぐりたくもなります。

 あくまで8Mサービスの事例分析ですが、回線距離が5kmを超えれば、500KHz以上の周波数の信号が届かないと推定され、いくら12Mサービスで少し手を加えたとしても、低い周波数帯域を下りで使わない限り、距離7kmまでサポートできるようになるとはとても思えないのです。

 しかし開通後の速度測定報告でいずれ明らかになることでしょうし、イー・アクセスも、やはり距離が遠くてリンクできないユーザーはオーバーラップ方式を使わないと救えないということであれば採用するように思います。

   
 
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