Socket939 Athlon64 パソコン自作

自作パソコンのメインマシンは2005年始に、インテルのSocket478プラットフォームからAMDのAthlon64 Socket939プラットフォームに組み直しています。このときにCPU、マザーボード、ビデオカードなどパソコンの主要パーツを取替え、Windows XP SP2に入れ替えており、その状況を紹介します。

 また同時期にもう一台、リビングで使うコンパクトな自作パソコンをLGA775プラットフォームで自作しています。その内容は「LGA775 Pentium4 パソコン自作 」で説明しています。


<2006年1月1日追記>
 1年経って、2005年末、2006年始にかけては、メインマシンのCPUを換装するには時期が早いため、RADEON X1600XT搭載ビデオカードと電源(SilentKing4 550W)を交換し、HDDを追加しました。その説明は「電源・ビデオカード換装」を御覧ください。


<2006年1月4日追記>
 1年近く経って、ASUSのマザーボード「A8N-SLI Deluxe」のチップセットファンが回転しないというトラブルが発生しました。このトラブルについては、「チップセットファンの故障」というファイルで、症状や対処法を説明しており参考としてください。


 目 次

1 交換パーツのリストアップ
  1-1 CPU Athlon64 3500+ Winchesterコア
  1-2 マザーボード ASUS A8N-SLI Deluxe
  1-3 ビデオカード MSI NX6600TD128E
  1-4 液晶モニタ・その他のパーツ

2 パーツの交換・BIOS設定・Windowsインストール
  2-1 CPUの装着 マザーボードの取付
  2-2 BIOSの設定・確認
  2-3 WindowsXP SP2インストール

3 動作検証・ベンチマーク
  3-1 PC全体のスペックアップ
  3-2 グラフィイク性能のアップ

電源・ビデオカード換装   2006年1月1日追記

チップセットファンの故障  2006年1月4日追記

1 交換パーツのリストアップ

はじめに

2004年6月に、AMDはSocket939版Athlon64を、IntelはソケットLGA775版Pentium4を相次いで投入し、IntelのLGA775プラットフォームでは、CPUソケットだけでなく、メモリーもDDRUメモリーに、ビデオカードのインターフェースもPCI Expressへと移行しており、LGA775版Pentium4の基本スペックを活かすためには、マザーボードはもちろんメモリーもビデオカードも交換する必要があり、新たに1台のパソコンを組むコストに近い負担がかかります。 

 さすがにDDRUメモリーに買い替えなければならないことは敷居が高く、現実にはLGA775版Pentium4用マザーボードでも、DDRメモリーをサポートするマザーボードが多く発売され、グラフィックオンボードであれば、取り敢えずCPUとマザーボードのみ買えばアップグレードできます。

 一方、AMDのSocket939プラットフォームは、従来どおりメモリーはDDRメモリー、ビデオカードはAGPをサポートしてきました。ようやく2004年12月に、AMD製CPUのプラットフォームでPCI Expressをサポートするチップセットが登場し、PCI Express x16対応ビデオカードが使えるマザーボードが発売されています。

 2004年秋以降、自作デスクトップパソコン向けのCPUとしては、AMDのAthlon64 が優勢というトレンドにあり、Socket939プラットフォームは遅れていたPCI Express x16対応ビデオカードをサポートすることにより、さらに人気が高くなっており、今回のメインマシンのアップグレードでは、Athlon64を使いました。

1-1 CPU Athlon64 3500+ Winchesterコア

Intel Pentium4のLGA775プラットフォームとAMD Athlon64のSocket939プラットフォームを比べたときに、DDRUメモリーとPCI Expressのサポートを急いだIntel と急がなかったAMDとのどちらを選ぶか難しいという面がありました。

 メモリーについては、現時点ではPC3200からPC2 4300に替えても、メモリーアクセス速度が大幅に向上することはなく、DDRメモリーを使っていても全体のパフォーマンスが大きく劣るということはないのです。

 しかし、ビデオカードのグラッフィックチップは、ネイティブでPCI Expressインターフェースをサポートする新型グラッフィックチップを搭載するビデオカードが次々とリリースされており、グラッフィック性能は大幅に向上しています。

 そのためPCI Express x16対応ビデオカードが使えないことは、ここにきてハンディになりつつあり、2004年12月に、AMDのSocket939プラットフォームでも、PCI Expressをサポートするチップセットが登場しており、結果として、いずれのプラットフォームでも買い易くなりました。

 執筆時点で、AMDのSocket939版Athlon64の最高クロックのモデルは、Athlon64 4000+です。
 CPUの実勢価格は、その時点のフラッグシップモデルは割高となりますが、この次の3800+も現時点で70,000円前後と価格が高く予算オーバーです。

Athlon 64プロセッサは、2004年10月下旬から90nm SOIプロセスで製造される新型「Winchester」コアの製品に移行しつつあり、低クロックのプロセッサからWinchesterコアに切り替わるようで、現時点ではAthlon 64 3500+、3200+、3000+はWinchesterコアの製品も流通しています。

 このWinchesterコアのプロセッサは、AMDの技術資料「Athlon 64 Processor Power and Thermal Data Sheet」を見ると、Athlon 64 3000+、3200+、3500+が追記され、Thermal Design Power(TDP)が大幅に下がって67W(従来コア89W)と記載されており、発熱が抑えらたことで人気が高まっています。

 このAthlon 64 3500+の執筆時点の価格は3万円程度であり、この上の3800+は、とても手が出せる価格ではないため、迷う必要もなくWinchesterコアのAthlon 64 3500+を購入しました。

 (*2006.4追記:Intel、AMDともに、2005年初夏にデュアルコアCPUを投入するなどCPUは新製品が相次いでリリースされており、新しいCPUについては「CPU-自作パーツの選び方」を参照してください)

 


 左の写真は見にくいのですが、AMD Athlon 64の文字の下に、型番文字が「ADA3500DIK4BI」と表記されています。

 型番のADAはAthlon 64、3500は3500+、Dは939ピンのことで、新型WinchesterコアのAthlonは、型番末尾のDIK4BIを確認しましょう。

 他にWinchesterコアは、執筆時点では、3200+「ADA3200DIK4BI」と、3000+「ADA3000DIK4BI」と流通しています。

   

1-2 マザーボード ASUS A8N-SLI Deluxe

2004年12月中旬に、ASUSの「A8V-E Deluxe」を通信販売で注文しましたが、入荷が遅れているということで年が明けても届きません。1か月以上経ってから入荷の目処が立たないと連絡があり、止むを得ず他のマザーボードに替えることとし、同じASUSの「A8N-SLI Deluxe」に変更しました。

 つい最近わかったことは、ASUSの「A8V-E Deluxe」に付属する無線LANアダプタが国内では許可されていないもので、交換のために回収に入ったという顛末です。

 AMDのSocket939プラットフォームで、PCI Express x16対応ビデオカードが使用できるチップセットは、2004年晩秋にNVIDIA nForce4シリーズのチップセット、VIAのK8T890チップセット、ATIのRADEON XPRESS 200チップセットと相次いで登場しました。

 しかし、これら新型チップセットを搭載するマザーボードを購入しようと思っても、年内に入手できるのは唯一ASUSのA8N-SLI Deluxeのみで、年が明けてようやく他社の新製品がリリースされています。(*2006.4追記:ASUSのA8N-SLI Deluxeも現役のマザーボードですが、2006年の最新チップセットと新しいチップセットを搭載するマザーボードは、「最新チップセット比較表」をご覧ください。)

 購入する時点で店でみかけたのは、GIGABYTEの「GA-K8NXP-SLI」と「GA-K8NF-9」、MSIの「K8N Diamond」、Eliteの「NFORCE4-A939」といずれもNVIDIA nForce4シリーズのチップセットを搭載するマザーボードです。

 他のAMD製CPU向けのチップセットは、秋葉原ではRADEON XPRESS 200チップセット搭載のMSIのmicroATXマザーボード「RS480M2-IL」が販売されており、VIAのK8T890チップセットは、SOLTEK「SL-K890Pro-939」が近日中に出荷されるようですが、入手するのは難しいと思われます。

 購入した店では、来週「RS480M2-IL」が入る予定とのことですが、組み立てるのが、もう一週間遅れてしまい、もう待てません。

 nForce4シリーズのチップセットは、性能順にnForce4 SLI、nForce4 Ultra、nForce4無印とリリースされていて、GIGABYTEの「GA-K8NF-9」は、NVIDIAが未発表のnForce4-4XチップセットとHyperTransportのクロックが低い廉価チップのようで選外です。

 すぐに手に入るマザーボードとしては、nForce4シリーズの中でも、やはりnForce4 SLIチップセット搭載製品から選ぶのが無難であり、ASUSの「A8N-SLI Deluxe」、GIGABYTEの「GA-K8NXP-SLI」、MSIの「K8N Diamond」が候補です。

 MSIの製品は、かつて初期ロット製品を購入したときに、リビジョンがテストバージョンのことがあり、「K8N Diamond」も初期ロットでは付属する日本語マニュアルが付いてないという情報があり、今回はマザーボード自体は良くても、少し飛びつくのは早いという感じです。

 ASUSの「A8N-SLI Deluxe」より、GIGABYTEの「GA-K8NXP-SLI」の方が実勢価格が高いのですが、「GA-K8NXP-SLI」はDualBIOSでROMを2つ搭載している上に、IEEE802.11G無線LANカードが付いており、個人的には無線LANアダプタが必要であり、ほぼ同価格で、どちらでも良いようなものです。

 結局、この年末年始に組み替えて、今使用しているパソコンではASUSのマザーボードを使ってないため、今度は「A8N-SLI Deluxe」を購入し、別に無線LANアダプタも買いました。

 かつてはAMD純正チップセットがあり、まずAMD純正チップセット、次にVIAのチップセットという順に探したのですが、AMDはチップセットから手を引き、デュアルチャネルDDR400のサポートという面でNVIDIA のチップセットが定評があります。

 さらに今度は、SLIのサポートにより、NVIDIA が本命となっていますが、個人的にはSLIは必要ないと思いVIAのK8T890を搭載するASUSの「A8V-E Deluxe」を注文し、結局回り道をして「A8N-SLI Deluxeを購入することとなりました。

 
 A8N-SLI DeluxeのSLIモードと非SLIモードの切り替えは、ASUS EZ selecter cardを差し替えて行います。

 真ん中のビデオカードの下に、ASUSの文字が入っているASUS EZ selecter cardと、その下に、もう一つのPCI Expressx16スロット(黒色)があります。

 A8N-SLI Deluxeの電源コネクタは、24ピンコネクタです。

 写真右にケーブルの束のコネクタがありますが、既存のATX電源の20ピン電源ケーブルに、バリューウェーブの20ピン→24ピン変換ケーブル「AGC-24」を繋いでいます。

 一般的な付属品に加え、Serial ATAケーブルが8本、2ポートSerial ATA電源ケーブルが4本、SLIコネクタ、各種ブラケットが付属し豪華なものです。

 日本語マニュアルがなく、ビギナーには少しハードルが高いマザーボードかもしれません。

 
 リビング用のセカンドマシンで使ったIntelのマザーボード「D915GAGL」では、24ピンコネクタでも20ピン電源ケーブルがそのまま使える仕様であり、変換ケーブルを使わなくても良いのですが、A8N-SLI Deluxeのようにマザーボードによっては、別に変換ケーブルを用意する必要があります。


1-3 ビデオカード MSI NX6600TD128E

ミドルクラスのPCI Expres対応ビデオカードは、現在ATIのRADEON X600シリーズとX700PRO、NVIDIAのGeforce6600シリーズのグラフィックチップを搭載したカードが数多く発売されています。

 ATIのグラフィックチップX600シリーズは、既にX700シリーズの登場で、X600PRO搭載ビデオカードが1万円程度で購入できるものもありますが、現時点で選ぶなら新しいX700PRO搭載カードでしょう。

 ただしX700シリーズの最上位のX700XTグラッフィックチップを搭載するカードは、ビデオカードメーカーが発表していても発売されてなく、少し待たないと入手できません。RADEONファンにとっては、単体ではGeforce6600GTを上回るベンチマークが期待されるRADEONのX700XT搭載ビデオカードの発売が待ち遠しいことでしょう。

 しかし今購入する必要があれば、コストを抑えるためにはGeforce6600、余裕があればRADEON X700PROかGeforce6600GTを搭載するビデオカードを選ぶことになります。

 ゲームを主用途として使うのであれば、SLI対応のGeforce6600GTを2枚ざしで使うことになるのでしょうが、あまりゲームをしないのであれば宝の持ち腐れです。

 ビデオカードを購入するときに、取り敢えずGeforce6600GTを1枚購入しようかとも思いましたが、この冬はリビングで使うパソコンを、もう一台組んだため既に予算オーバーです。

 最近は、コストを抑えるためにビデオカードを少し我慢することが続いてますが、このところ画質に定評のあるRADEONチップがどちらかというと気に入っており、そのうちRADEONのX700XTを搭載するビデオカードが発売されると欲しくなりそうです。

 そのため、今はNVIDIAのGeforce6600チップが最新チップでコストパフォーマンスが高く買い時であり、Geforce6600搭載ビデオカードで付属ソフトが豊富なMSIのNX6600TD128Eを購入しました。

 購入したMSIの「NX6600TD128E」の他には、NVIDIAのチップを使い続けている老舗であるLEADTEKの「WinFast PX6600TD」が信頼性が高いのですが、「NX6600TD128E」にはゲームソフト「ソニック アドベンチャーDX」がバンドルされています。かつてWindows95、98の時代に、SEGAのソニックシリーズは何枚か購入しており、お買い得と思えるのでしょう。

 
 NX6600TD128Eは、Geforce6600チップを搭載し、コアクロック300MHz、メモリークロック600MHz、DDRメモリー128MBというスペックです。

 バンドルソフトが豊富で、通常のD-SUB15ピン端子のほかDVI端子、TV-OUT(S)端子があり、接続ケーブルや変換コネクタも一通り揃っています。

 日本語ガイドが付属しており、設定の変更、調整がしたいときに役に立ちます。

 
 今回はSLIは必要ないと思って、マザーボードを注文しビデオカードを購入しましたが、注文したマザーボードが手に入らず、結果的に購入したマザーボードASUSのA8N-SLI DeluxeがSLIをサポートしています。

 ビデオカードのベンチマークは、「3 動作検証・ベンチマーク」に記載してますが、Geforce6600でも予想以上に良いスコアであり、このNVIDIAのGeforce6600シリーズが挽回していることもなるほどと感じます。

 試しにGeforce6600を使い次はRADEONという気持ちがありましたが、もし数ヶ月後に購入するのであればGeforce6600GTとRADEONのX700XTとは迷うことでしょう。


1-4 液晶モニタ・その他のパーツ

WindowsXPがCD-ROMからブートしてインストールできるため、FDDは無くても良いようなものですが、各種セットアップディスクやパスワードの保存などサイズの小さなファイルの移動・保存用に手軽であり購入しました。

 どうせ3.5インチベイを一つ占有するのであれば多機能なものが良く、カードリーダー兼用のOwltechの「FA404M」3.5インチFDD+カードリーダー7in1を購入しました。
 この「FA404M」は、WindowsXPのOEM版とバンドルで販売しているパーツショップがあり、WindowsXPのOEM版が欲しいときにお値打ちに購入できます。


WindowsXP SP2 OEM版

 WindowsXPのOEM版は、私自身はパーツを多く買うので容易に入手できます。
 この秋にWindowsXPは、ServicePack2が適用されていますが、このメインマシンはWindowsXPを使っており、MicrosoftのサイトでSP2にUpdateが可能であり、新たに買う必要がないのです。

 しかし、マザーボードを交換するため、どうせWindowsをインストールし直すことになり、その後のServicePack2の適用や、あまりにも多い累積修正プログラムの適用は面倒であり、使っていて再インストールしなければならなくなったときにも常に時間がかかります。

 そのため、この冬に新たに組んだコンパクトPC用と、このメインマシン用にWindowsXP SP2 Home Edition のOEM版を2枚購入しました。


無線LANアダプタ 「GW-US54GZ-WO」

 最初に注文したASUSの「A8V-E Deluxe」は、IEEE802.1G無線LANアダプタが付属していますが、購入したA8N-SLI Deluxeには無線LANアダプタが付属してなく、別途購入しました。

 これまでルータはコレガ、無線LAN機器はI-O DATA製のものを使用していますが、予定外で買わなければならなくなったこともあって、とにかく安いIEEE802.11G無線LANアダプタを店で探しました。

 購入したのは、PLANEXのUSB接続の無線LANアダプタ「GW-US54GZ-WO」であり、これは「GW-US54GZ」から、らくらくインストール機能を省いた廉価版ですが、セットアップの説明マニュアルは解りやすく、簡単にネットワークに接続できました。


17インチ液晶モニタ e-yama17LE-1W

 リビングで使うコンパクトPCは、最初はテレビに接続して使うつもりでしたが、実用的ではなく、古い17インチモニタは処分していたため、モニタが1台足らなくなりました。

 17インチ液晶モニタで、DVI接続可能、スピーカ内臓、応答速度が速い製品を探しました。
 ネットで探すと、MITSUBISHIの法人向けモデル「RDT1710VM」が、パーツショップの特売品として出回っており評判もよく、その他は、IIYAMAのProLite E431S-2とe-yama17LE-1W、I-O DATAのLCD-AD174CWが候補です。

 LCD-AD174CWはコントラスト比500、応答速度12msと良いのですが、他の製品と比べ価格が高く、RDT1710VMは、バランスがとれていても内臓スピーカの出力が1Wと弱く、音は出さえすれば良いという感じです。

 実は今使っているI-O DATA製15インチ液晶モニタの内臓スピーカが1Wで、DVDを観るときにドライブの駆動音がうるさいと聞こえにくいという不満があり、スピーカ内臓なのに外付けのスピーカが欲しいようでは意味が無いのです。

 そのためIIYAMA製のモニタのどちらかとなりますが、ProLite E431S-2はコントラスト比が450と優れ、e-yama17LE-1Wは輝度350cd/m2と応答速度10msが優れています。
 
 パソコンをDVD編集など映像・音声処理に使うことが多くなって、SONY、MITSUBISHIの製品では応答速度が8msと高価な液晶モニタも発売されていますが、3万円台と低価格で応答速度が10msと高速であり、内臓スピーカが2.5Wと少し余裕のあるe-yama17LE-1Wを購入しました。

 同じ17インチのCRTモニタと比べると、縦2.5cm、横1.5cmぐらい表示画面が大きく画質もきれいであり、気に入っています。

2 パーツの交換・BIOS設定・Windowsインストール

2-1 CPUの装着 マザーボードの取付

Socket939版Athlon 64 のマザーボードへの装着は、従来どおり、ソケットレバーを上げ、CPUとソケットの切り欠きの位置を合わせてそっと置く感じで差し、レバーを戻すという手順であり難しくはありません。

 またAMD純正CPUファンの装着は、リテンションモジュールの位置に合わせて乗せ、固定金具をかけ、レバーを回してロックする方法で、昔のように強い力で押さえなくても容易に装着できます。この手順はマニュアルに図解されてますので、目を通せば間違えることはないでしょう。
 最後に、CPUファンの電源ケーブルを挿すことを忘れないように注意しましょう。


マザーボードの取付

 このメインパソコンのケースは、マザーボードを取り付ける背面パネルが取り外せるため、取り外して、マザーボードを取り付け、CPUを装着し、メモリーを挿してから、ケースに背面パネルを戻していますが、マザーボードを直付けする普通のケースでも、マザーボードにCPUを装着し、メモリーを挿してから、ケースに取り付ける方が扱いやすいことが多いでしょう。

 DDRメモリーは、デュアルチャネルで動作させるためには、取り付けるメモリースロットに注意する必要があります。そのため、ほとんどのマザーボードはスロットを間違えないように色分けしてあり、2枚のDDRメモリーを使う場合、同じメーカーの型番、容量が同じメモリーを、このマザーボードでは2つの青色のメモリースロットに取り付けます

 またSLIをサポートしているため、PCI Expressビデオカードのスロットが2つあります。
 ビデオカードは1枚しか使わないため、これも青色のスロットに取り付けるのですが、その前にSLIモードと非SLIモードのを切り替えを確認する必要があります。

 ASUSA8N-SLI Deluxeでは、SLIモードと非SLIモードの切り替えは、ASUS EZ selecter cardを挿し替えることにより変更でき、初期設定ではSLIモードとなっていたため、非SLIモードに挿し替えました。

 ビデオカードは、一般的なケースではマザーボードを本体ケースに取り付けてから挿しますが、このASUS EZ selecter cardは、CPUやメモリーを装着する前、まず始めに確認し、必要があれば切り替えておいたほうが手順としては良いでしょう。

 ケースにマザーボードを取り付けた後、ケーブル類の接続は、マザーボード上のコネクタの位置関係を確認して、後で挿すケーブルが挿しにくくて、前に接続したケーブルを外すなど手戻りとならないよう留意して接続します。

 そのためには、まずスイッチやLEDケーブル、CDの入力コネクタケーブルなどコネクタが小さくて挿しにくいものを接続し、次に、SerialATA信号ケーブル、USB内部コネクタ接続ケーブル、IEEE1394内部コネクタ接続ケーブル、FDDケーブル、IDEケーブルなどの信号ケーブルを接続し、最後に電源ケーブルを接続するという手順を基本として、コネクタの位置によって適宜扱いやすいように接続すると良いでしょう。

 ケーブルの向きは、IDEケーブルなど信号ケーブルはほとんどのものが逆挿しできないようになっていますが、注意すべきことはお定まりのことですが、フロッピーケーブルは逆にも挿せるため向きに気をつけることです。また、スイッチやLEDケーブルは、一般的に色つきが+、白または黒が−(Ground)です。

 (フロッピーケーブルを逆差しすると、FDDのアクセスランプが常時点灯するので、差し直せば良いのです。)

 マザーボードA8N-SLI Deluxeに供給する主電源ケーブルは24ピンコネクタに接続します。
 そのため主電源ケーブルは20ピン→24ピン変換ケーブルを繋いで接続しており、12V補助電源コネクタ、4ピンコネクタにも電源ケーブルを接続し、合わせて3本の電源ケーブルで供給しています。

 ASUSの「A8N-SLI Deluxe」は、多機能なマザーボードでオンボードコネクタも多く、このコネクタから接続するブラケットなど付属品も豊富で、使わないものが多いのでもったいないようなものです。

 付属品のブラケットは、USB2.0ブラケット、USB2.0+ゲームポートブラケット、IEEE1394ブラケット、SerialATA外部コネクタブラケットとありますが、使う予定が無いものまで付けても無駄なので、USB2.0+ゲームポートブラケットとIEEE1394ブラケットのみ取り付けました。

 全部使おうと思わないで、必要なもののみ先に決めてから作業に入ると良いでしょう。

2-2 BIOSの設定・確認

今回は、マザーボードを取り付ける前に、念のためCMOSクリアをしています。
 そのため、パソコンの電源を入れて、ビープ音が正常であることを確認し、「Delete」キーを押しBIOSの設定画面に入り、日付と時刻をまず修正しています。

 次に「Boot」メニューで、CD-ROMからBootできることを確認して、Windowsをインストールしてから、再度、各種設定を確認しました。


「Advanced」メニューの確認事項

 もちろんパフォーマンスに影響する「Advanced」メニューが最も気になるところです。
 「Advanced」メニューの中で、「CPU Configuration」は、プロセッサ情報は表示するのみで、後はメモリー設定の「DRAM Configuration」、「Hyper Transport Frequency」、「AMD K8 Cool'n'Quiet Control」と設定項目があり、初期設定は全て「AUTO」となっています。

 うち「AMD K8 Cool'n'Quiet Control」は、ASUSのAi Boosterと同時使用は支障があるようで、「AUTO」のままではWindows起動後に、「BIOSセットアップメニューに入って、初めに[disable]にしてください。」とAi Boosterのホップアップ警告表示が出るため[disable]に変更しています。

 次に、「PCIPnP」は、すべて初期設定のままです。ネット情報でA8N-SLI Deluxeでは、リソースの競合が話題となっていました。

 Windows95の後期バージョンやWindows98で、PnP機能が弱く、デバイスドライバをインストールするのも苦労することがあったことを思い出しましたが、それは昔の話であり、まず「Plug&Play O/S」の[NO]を[YES]に変更して、Windowsに任せてトラブルかどうか、私の環境では何も問題なく解りません。

 「JumperFree Configuratiom」は、オーバークロックの設定をする項目であり、「Overclock Profile」の初期設定[AUTO]を、[Manual]、[AI Overclock]、[AI N.O.S]に変更して、オーバークロックの設定を行います。

 [Manual]では、ベースクロック「CPU Frequency」 X クロック倍率「CPU Multiplier」を選び、必要があれば「CPU Voltage」など変更しますが、[AI Overclock]と、インスタントオーバークロック[AI N.O.S]で10%までのクロックアップが可能で、10%でも常時使用は避けるべきであり、これ以上のオーバークロックは無謀でしょう。

 [AI Overclock]と[AI N.O.S]は、どちらかを選ぶ排他利用であり、試してみようとするときに迷いますが、実はWindows起動後に、Ai Boosterで[AI Overclock]や[AI N.O.S]を設定すると、BIOSに反映されています。つまり、「Overclock Profile」は初期設定の[AUTO]のまま何も変更しなくて良いのです。

 「PEG Link Mode」は、ビデオカードを高速化するASUSの独自機能であり、初期設定は「AUTO」となっています。AI Overclock10%でベンチマークを取るときのみ、「AUTO」を「FAST」に変更していますが、また元の「AUTO」に戻しています。

 
 左の画面は、Windows環境からオーバークロックの設定ができるAi Boosterです。

 BIOSの設定は、頻繁に変更するものではなく、オーバークロックのために、BIOSの設定画面を何度も立ち上げることは感心しません。

 Windows環境から、[AI Overclock]と[AI N.O.S]の設定を変更でき、あまりその必要がなく、そのうち使わなくなるのでしょうが、あると便利でしょう。

 
「Boot」メニューは注意が必要

 次に「Boot」メニューは、まず「Boot Device Priority」で、デバイス(Removable(FDD)、Hard Disk、CD-ROM)の起動順を選んで、複数接続されているデバイスHard Diskは、「Hard Disk Drives」で固体の起動順を必要があれば変更します。

 最近は、SATA接続のハードディスクが多くなり、このパソコンでも、3台のHDDのうち2台がSATA接続です。BIOSの「Hard Disk Drives」のデフォルトでは、IDEのプライマリのマスターが一番上の1st、2番目はSATAの1st、3番目はSATAの2ndとなっています。

 この初期設定のまま、Windowsのインストールに入り、どのハードディスクのどのパーテーションでもインストールできますが、将来困るかもしれません。つまりWindowsにとって物理的な先頭ドライブは重要であり、もし将来IDEのプライマリのマスタードライブを外せば起動情報を失い、例えSATAドライブにWindowsをインストールしていたとしても起動しません。

 もし「Hard Disk Drives」の順番を変更して既に起動しないのであれば、元に戻せば起動しますが、この起動の仕組みについては「WindowsXPの環境移行」というファイルを参考にしてください。

 要するにWindowsをインストールした後で、「Hard Disk Drives」の順番を変更すれば、起動しなくなるおそれがあるので、Windowsをインストールする前に先々のことを考えて、「Hard Disk Drives」の順番を変えておくと良いでしょう。

 例えば高速なSATA接続のドライブにWindowsをインストールしたいのであれば、そのドライブをSATAの1stポートに接続して、BIOSの「Hard Disk Drives」で、WindowsをインストールするSATAドライブが起動順の先頭ドライブとなるよう変更しておく.ことが無難でしょう。

 その他にも、支障はないけれどもいくつか変更しておいた方が良いと思われる項目もありますが、そのうちBIOSを書き換えるつもりであり、今する必要はないことです。


2-3 WindowsXP SP2インストール

WindowsXP SP2のCD-ROMを入れ、電源を入れて適当なキーを押すと、Windowsのインストールが始まり、あとは画面の指示に従えば、特に何も問題なくインストールが完了します。

 WindowsXPのインストールについて詳しくは、「WndowsXPの導入」というファイルをご覧ください。


ドライバ・ユーテリティーソフトのインストール

 ドライバのインストールする順番は、まず始めにチップセットドライバ、次にネットワークドライバ、ビデオカードのドライバ、その他ハードウェアのドライバを入れて、その後にハードウェア関連のユーティリティーソフトをインストールすると一般的にトラブルが少ないでしょう。

 マザーボードに付属するサポートCDを見ると、収録されている順にDriverとUtilityをインストールしても問題が無さそうであり、収録順に全てのドライバをインストールし、UtilityソフトもNorton Internet Securityは後でインストールするとして、必要なソフトを順にインストールしました。

 この時に、Marvel Yukon Gigabit Ethernet DriverのInstallShieldが立ち上がらなかったように思いましたが、大げさなInstallShieldが表れないでインストールできるドライバもあるため、後でデバイスマネージャで確認すれば良いと思い続行しました。

 その後、ビデオカード、ビデオキャプチャカード、無線LANアダプタ、プリンタのドライバをインストールし、いつも使うアプリケーションソフトをインストールして完了し、特に問題なく使えるのですが、そのうちASUSのAiBoosterがCPUのクロック情報の取得に失敗していることに気づきました。

 CPUそのものは、BIOSでもWindowsでも正常に認識され、試しにBIOSでオーバークロックしてみるとクロックは変更されており、ASUSのアプリケーションが読み取れないだけのことでしょう。

 またデバイスマネージャで確認すると、RAIDコントローラとイーサネットコントローラに「!」マークが付いています。RAIDも有線LANも当面使うつもりはないので、実用的には問題がないのですが、ほとんどアプリケーションをインストールしてない今なら、最初からインストールし直した方が無難でしょう。

 ということで、Windowsのインストールから再度やり直しました。

 マザーボードに付属するサポートCDから、Nvidia Chipset Driver Program、Marvel Yukon Gigabit Ethernet Driver、Lealtek ALC850 Driver、AMD Cool'nQuiet Driverのみ先にインストールしました。

 今度は横着をしないで、一つドライバをインストールすれば必ず再起動をかけており、Ethernet Driverも問題なくインストールできました。その後もセオリーどおり、その他のハードウェアのドライバ、ハードウェア関連のユーティリティソフトをインストールして、デバイスマネージャで確認すると、ドライバをインストールしていないRAIDコントローラのみ「!」マークが付いています

 これはRAIDを組まないので後回しにして、主要なアプリケーションをインストールして完了です。

BIOSのアップデート>

新しいnForce4チップセットを搭載したマザーボードを、発売されて早い時期に購入したため、もちろんBIOSのアップデートは必要となります。

 購入した店でも、BIOSはアップデートする必要があると言われましたが、ネットで確認すると、新しいバージョンのBIOSも、まだ不具合があって戻したという情報があるようです。

 今のところ特に問題があるようでもなく、ベンチマークなど動いており、しばらくしてからBIOSの書き換えをしようと思います。

 CrashfreeBIOS2なので書き換えのリスクは少なく、おそらくBIOSの書き換えに失敗しても、マザーボードに添付のCD−ROMを挿して電源を入れれば、デフォルトのBIOSを呼び戻せると思いますが、もしBIOSを書き換えるのであれば自己責任で行ってください。

3 動作検証・ベンチマーク

3-1 PC全体のスペックアップ

<HDBENCH V330 1024x768 (16Bit color) >

  HDBENCH V330 1024x768 (16Bit color)
 ALL  Integer Float Memory HDD
Read Write RW Read Write
Athlon64 3500+
ASUS A8N-SLI Dx
GeForce6600
PC3200 512MBX2
60,788 102,442 120,286 115,665 100,464 149,561 55,500 50,767
Athlon64 3500+
10% Overclock
64,019 112,151 131,359 126,874 110,291 163,790 55,053 52,837
Pen4-540
D915GAGL
GeForce6600
PC3200 512MBX2
67,120 161,008 184,349 215,858 103,577 207,461 60,093 53,250
Pen4-2.8C
ASUS P4P800
RADEON9600
PC3200 512MBX2
62,025 86,681 107,354 259,788 91,033 185,372 53,667 55,053


 HDBENCHのスコアは、Athlon64 3500+の規定クロックのスコアが最も低く、意外に思われます。これは、CPU関係のスコアがInteger、Floatともに低く、メモリー関係のスコアもWRITE以外は、Intelのプロセッサと比べて大きく差があるためです。

 AMD製のCPUではモデルナンバーが相当表記となっていて、Athlon64 3500+の実クロックは、2.2GHzが規定値であり、Pen4-540(3.2GHz)、Pen4-2.8C(2.8GHz)との実クロックの差が大きいため、各種アプリケーションの処理能力としては、Pen4の3.5GHz相当であるとしても、HDBENCHのスコアとしては表れないのでしょう。

 このことは、GIGABYTEのサイトで検証されているハイエンドプロセッサAthlon64 FX55のスコアを見ても、Integer 121,938、Float 143,406、MemoryR&W 137,890と低いスコアであり、同じIntelのPentium4 ExtremeEdithionを含めて、HDBENCHでは異なるモデルのプロセッサのパフォーマンスを比較しても、あまり意味が無くなってきているのでしょう。

 つまりCPUクロックの差がパフォーマンスの差に直結しなくなってきており、特に異なるモデルでは高クロックのCPUが必ずしもパフォーマンスが高いということではないので、HDBENCHは、むしろ動作検証用に特に異常が無いか取り敢えず確認すれば良いのでしょう。


<Super π>

  52万桁 104万桁 209万桁
Athlon64 3500+
ASUS A8N-SLI Dx
GeForce6600
PC3200 512MBX2
18秒 41秒 1分35秒
Athlon64 3500+
10% Overclock
17秒 37秒 1分26秒
Pen4-540
D915GAGL
GeForce6600
PC3200 512MBX2
19秒 42秒 1分42秒
Pen4-2.8C
ASUS P4P800
RADEON9600
PC3200 512MBX2
22秒 50秒 1分56秒

 Super πのスコアは、Athlon64 3500+の計算時間が最も速いのは当然のことですが、規定のクロックでは格下のPen4-540との差はわずかであり、Pen4-540健闘という感じです。

 しかし、ASUSのAi Overclockを使用して、10%Overclockしても、このSuper πだけでなく全てのベンチマークソフトが完走する余裕は魅力的です。(全ての環境で、10%Overclockして動作するのか保証できませんし、Overclockは自己責任で行ってください。)

 かつてAMD製のCPUでも定格でやっと動くということもありましたが、Overclockできるということは、規定クロックで安定して動く余力がある良いプロセッサということです。

 マザーボードのBIOSの初期設定では、JumperFree Configurationが「AUTO」となっており、これを「Standard」に変更し、Ai Boosterで規定クロックに戻して、各種ベンチマークソフトを走らせましたが、そのままベンチマークソフトを使えば、動的に数%高いクロックで動き、規定クロックより、少し良いベンチマーク結果が普通にでるようです。

 この余裕が自作派に人気が出る由縁でしょう。私自身は最近は、オーバークロックして使わないことにしていますが、わざわざ規定値に固定する必要も無いでしょうから、このマザーボードでは初期設定の「AUTO」で使うことになります。

3-2 グラフィイク性能のアップ

  Athlon64 3500+
ASUS A8N-SLI Dx
GeForce6600
Pen4-540
D915GAGL
GeForce6600
 Pen4-2.8C
ASUS P4P800
RADEON9600
オーバークロック
10%
(2.4GHz)
規定クロック
(2.2GHz)
ダウンクロック
(2.0GHz)
 3DMARK2001SE  
1024 X 768 X 32bit
PureHardwareT&L

16,010

14,676

14,061

13,637

6,652

SoftwareT&L

9,484 8,669 8,079 7,792 5,655

3DMARK03

5,433 5,124 4,958 4,978 1,879

3DMARK05

2,085 1,976 1,911 1,900  355

FFXI Bench1

6,614 6,347 6,066 6,218 4,981
FFXI Bench3
High

4,256

4,012

3,880

3,867

2,007

Low

6,448 6,052 5,840 5,864 3,906

 Athlon64 3500+のスコアは、規定クロックで全てのベンチマーク結果がPen4-540を上回ります。これもPen4-550や560と比べているわけではないので、当然と言えば当然のことですが、同じビデオカードでは、CPUのパフォーマンスの差が1割程度あったとしても、それほど違わないものです。

 試しに、Athlon64 3500+(2.2GHz)をAthlon64 3200+の実クロック2.0GHzにクロックダウンしてベンチマークをみると、Pen4-540よりAthlon64 がやや優勢という感じであり、3DMARK2001SEのD3D SoftwareT&Lのスコアの開きを見ると、AMDがゲームに強いとアピールしていることも、なるほどとと思われるスコアです。

 上の表のオーバークロック10%の設定は、BIOSの「JumperFree Configuration」で「AI Overclock」→「Overclock10%」と、このBIOSのバージョンでは手動でVoltageを変更しない上限で、「PEG Link Mode」を「Auto」から「Fast」に変更しています。

 そしてWindows起動後、「Ai Booster」でクロックが2420MHzと表示されていることを確認し、ついでにビデオカードのコアクロックを300→314MHz、メモリークロックを600→632MHzへと5%アップしており、このベンチマーク結果は、現在の構成では限界に近いでしょう。

 
 Overclock10%は、Athlon64 3800+の規定クロックと同じで、L2キャッシュも同じ512KBですから、おそらくAthlon64 3800+を規定で動かしたときのベンチマークはこの程度ではないかと思われます。

 冬場ですから、ケースの側面パネルを外してオーバークロックを試してみましたが、常時この状態で使うことは危険でしょう。

AMDとIntelのCPUの比較はさておき、グラッフィク性能は、やはりグラフィックチップのパフォーマンスによるところが大きく、ある一定レベル以上のCPUを使っているのであれば、よりハイスペックなグラフィックチップを搭載するビデオカードを購入したほうが手っ取り早くスペックアップできます。

 このGeforce6600のスコアを、一世代前のミドルレベルのRADEON9600と比べると、CPUの性能差を少し割り引いて比較しなければならないとしても、概ね1.5倍以上のスコアを出し、特に注目すべきは、最新の高負荷ベンチマークソフトである3DMARK05やFFXI Bench3 Highにおいて、2倍程度のスコアの開きがあることです。

 ミドルレベルの下位クラスのGeforce6600で、これだけスペックアップしているので、上位のコアクロック500MHz、メモリークロック1000MHz、GDDR3メモリー搭載の Geforce 6600GTでは、その前のハイエンドグラフィックチップのGeforce5900シリーズが霞んでしまうことでしょう。

 特に、Geforce6600GTを2枚使うSLIモードは、ビデオカードにこだわるヘビーユーザーの評判が高く、一方のRADEONもX700シリーズのパフォーマンスが大幅に向上しており、よりハイスペックなグラッフィックチップが良いとしても、今はハイエンドよりミドルクラスのビデオカードの性能アップが著しく、人気があります。

 3DMARK2001SEの 16,010 というスコアが、ミドルクラスの下位のビデオカードで出せるとは思ってもいなかったことです。

おわりに

メインマシンのプロセッサとして欲しかったAthlon64 3500+を使ったため、ややAMDに好感を持った記述となっているのかもしれません。

 しかしPen4-540を使ったコンパクトPCも、Intelのマザーボードの完成度が高いからでしょうが、思った以上に静かで安定しており、パフォーマンスも予想外に良かったという印象です。詳しくは「LGA775 Pentium4 パソコン自作」をご覧ください。

 結局、パソコンでゲームをすることが多いという用途や設定が変更できて面白いという点では、AMDのAthlon64、普通の用途で煩わしい設定を気にせずに使いやすいということではIntelのLGA775版Pentium4という印象です。

 そしてパフォーマンスは、AMDの相当表記は、ほぼそんな実力であり、現状ではCPUの実勢価格として同価格帯のものは同じくらいのパフォーマンスでしょう。


<2006年1月1日追記>

 1年経って、2005年末、2006年始にかけては、メインマシンのCPUを換装するには時期が早いため、RADEON X1600XT搭載ビデオカードと電源(SilentKing4 550W)を交換し、HDDを追加しました。その説明は「電源・ビデオカード換装」を御覧ください。

<2006年1月4日追記>

1年近く経って、マザーボード「A8N-SLI Deluxe」のチップセットファンが回転しないというトラブルが発生しました。このトラブルについては、「チップセットファンの故障」というファイルで、症状や対処法を説明しており参考としてください。

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(2005年2月13日 当初執筆)
(2006年1月 1日 追記修正)
(2006年1月 4日 追記修正)
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