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  PCトラブル対策 <2005年4月10日 更新>
     
 
 パソコン自作のトラブルは、最近は少なくなってきています。また日本語マニュアルが付属しているマザーボードも多くなってきています。

 しかし、英語マニュアルしかないとか、マニュアルの記述が必ずしも詳しくないことがあり、もし組み立ててもパソコンが起動しないときや正常に動作しない場合に想定されるトラブルについて整理してみました。

 なおこのファイルは、「My Free-style PC」の「PC自作コーナー」のファイルです。検索エンジン経由で、このページを訪問いただいたのであれば、このサイト内の他のファイルも是非ご覧ください。

 
 目   次
 
    1 パソコン組立てのトラブル

       (1)最初に電源を入れた時に気づくトラブル
       
(2)パーツ別トラブル対策
       
(3)パーツの故障の場合の対応等

 
 
    2 ソフト面のトラブル

       (1)BIOSの設定上のトラブル
       
(2)HDDの領域設定とFORMAT(98系)

 
     

(1)


パソコン組立てのトラブル

 @  最初に電源を入れた時に気づくトラブル
   
 
  •  パソコンを組立て、電源をONにして異常があった場合、その原因を調べることが必要です。トラブルの原因は、パーツの故障ではなく、装着や接続ミスなど単純な誤りが多いと思います。

  •  電源そのものが入らない、つまり電源のLEDランプが点灯しないときは、電源装置かマザーボードの故障が疑われ、どうなってるの!と驚きますが、最初から故障ということは滅多になく、もう一度マザーボードに供給する電源ラインの接続を確認すべきです。

     また、マザーボードは本体ケースにスペーサーを挟んでネジ止めしますが、スペーサーがずれたりしてマザーボードとケースがショートしていると電源が入りません。この場合、マザーボードをケースから外して電源を入れてみて通電するかどうかで判ります。稀にあるようですので、疑いがあれば確認してください。 

     案外、あわてていて本体ケースの背面の電源スイッチが入ってないだけ、あるいは電源LEDランプに結線してないだけということも多いと思います。

     マザーボードに通電ランプが付いていればすぐわかることですが、CPUの冷却ファンが回っていれば、ケースの電源装置はまず大丈夫だと思います。

     なお、前から使用していたPCケースの電源で、新しいマザーボードとCPUに取り替えて使う場合には、注意が必要です。

     Pentium4では12V補助電源プラグが必要、またLGA775版Pentium4、Socket939版Athlon64では、主電源は24pin電源コネクタが必要ですから、かなり古いATX電源であれば買い換えなければならない場合があります。

     アバウトに言えば、電源に12V補助電源プラグが付いていれば、主電源は20pin電源コネクタでも電源を交換しなくても使えることが多く、マザーボードによって、20pin電源コネクタがそのまま挿せるもの、20pin→24pin電源変換ケーブルを繋いで接続するものとに分かれます。

     私の場合は、Pentium4 2.8Cを使ったときに電源を交換し(PCアップグレードSocket478)、Intelのマザーボードでは20pin電源コネクタがそのまま使え「コンパクトPC自作LGA775」、ASUSのA8N SLI Deluxe(PCアップグレードSocket939)では、20pin→24pin電源変換ケーブルを使用しています。

     また、組み込みパーツが多くて電源容量が不足する場合は、とりあえずパーツを減らしみて正常に動作するのか確認すると良いでしょう。


     CPUの冷却ファンが回ってないのにLEDが点灯しているなど通電されているようであれば、すぐに電源を切らないとCPUがこわれます。CPUに冷却ファンを着けてない状態では、電源を入れないのは鉄則で、冷却ファンが回るかどうかは重要なことです。

  •  マザーボードには、CPU、メモリー、ビデオカード、ドライブ類など多くのパーツを取付けます。こうしたパーツが正しく接続されてないと正常に起動しないのですが、正しく接続されていれば、電源を入れた時に、本体ケーススピーカーから「ピポッ」というビープ音がでます。「ピポッ」という音が聞ければ一安心です。

     このスピーカーからの音が聞けない場合、「ピポッ」という音でなく違う音がする場合はトラブルがあり、どういうトラブルか音で目安がつく場合があります。 なお、音の鳴り方は言葉で表現しにくく、BIOSのマニュアルにもあまり説明されてませんが、BIOSによっても異なるようです。

     Aパーツ別トラブルと対策では、これまでの経験やネットでの情報をもとにあくまで参考までにビープ音の鳴り方を記述してますが、あまり信用し過ぎずに、参考としてください。
     また、音がしないので困ったなと思って調べたら、単にスピーカーの結線が切れていて、動作はそのままでも支障がないということもありました。

     なお最近のASUSのマザーボードで、AMIのBIOSを使用している一部の製品は、正常動作していても、「ピポッ」とビープ音が鳴らない場合があります。これはAMI BIOSの仕様ですから問題なく、USBデバイスを接続すれば鳴るので確認してみてください。
    http://www.uac.co.jp/support/check.html

  •  前述したように、正常に起動しないときの原因の多くは装着、接続ミスです。確認の方法はマザーボードにCPU、CPUファン、メモリー、ビデオカード、モニター、キーボードの最少構成のパーツを取付けた状態で電源を入れてみるのが基本です。

 A  パーツ別トラブルと対策
   
 
  •  CPU・マザーボードが原因の場合

     他のパーツの取付けに関するトラブルは後述しますが、マザーボードにCPUの装着が不十分で、電源を入れても何の反応もないことがあります。

     CPUとマザーボードに触れるときは、静電気に気をつけるのは当然ですが、マニュアルでCPUの向きを確認し、マザーボードのCPUソケット(今はソケット型が主流)にしっかり装着します。とは言っても、普通は力を入れる必要もなくスポッとはまりますから、下まで落ち込んで納まっていることを確認することです。

     たまたまソケットのできが悪かったのではないかと思いますが、これまで2度、装着不良が原因のことがありました。

     CPUには必ず冷却ファンを装着しますが、Athlonの場合は純正ファンの取付けバネが固くて、かつてはCPUのコア欠けで使う前に壊してしまうということがありました。この頃はマニュアルに十分取付け方の説明が書かれており、注意して取付ければ大丈夫ですが、装着し直すために取り外すときにもマニュアルをよく読んで注意してください。

     CPU関係のトラブルでは、ビープ音がピー、ピーと救急車のような音が出るという投稿を読んだことがありますが、全く無音のこともあるようです。

     電源を入れても画像が映らない、画像がおかしいという場合、マザーボード上にあるCMOSをクリアするジャンパーピンにより、CMOSデータをクリアしてシステムを初期設定に戻すと正常に戻るということは時々あります。(CMOSはパソコンの電源をいれた時に最初に立ち上がるBIOSのセットアップで設定した情報が保存されているRAM)

     CMOSクリアの方法は、普通のマザーボードにはCMOSクリアジャンパピンが付いており、このジャンパピンでできます。マザーボードのマニュアルにジャンパピンの位置とCMOSクリアの方法が載っていると思いますので確認して行なってください

     一般的には次の手順ですが、必ずマザーボードのマニュアルに従ってください。
     まず初めに、CMOSのクリアは電源offの状態で行ないますので、プラグをコンセントから抜き、ケース電源からのケーブルをマザーボードから外してください。

     その後、CMOSクリアするジャンパピンの1-2番ピンに刺さっているキャップを、2-3番ピンに差し替え10秒ほど待って、またキャップを元の1-2番ピンに戻す。その後マザーボードに電源ケーブルを挿す。これで完了です。

     それでもクリアできないときは、マザーボード上のリチウム電池を抜き(ピンセットを使うと便利)しばらく放置し、電池を元に戻すという方法があります。

     なおASUSのマザーボードの説明では、電源offの状態で、リチウム電池を抜き、ジャンパピンによりCMOSクリアするように書かれてますが、それが一番堅い方法なのです。

     かつては、CPUの設定は、マザーボード上のジャンパーピンで行う方が普通で、FSBクロック(外部クロック、ベースクロック)、クロックレシオ(倍率)、CPU電圧の設定を間違えると立ち上がらないどころかCPUを壊してしまうこともありました。今では、CPUを自動認識するものがほとんどで、載せるCPUをサポートするマザーボードを購入すれば何も設定しなくても支障がないのが普通です。

     しかし、発売されたばかりのCPUを載せるときは、購入する店で確認することが大切です。(例え載せれても、BIOSの書き換えが必要な場合があります。)

     電源スイッチ、リセットスイッチ、本体ケーススピーカー、レッドランプ類のケースに付属するケーブルは、原則、色着きの線がプラスで、白黒の線がマイナス(GND)です。

     Intelのマザーボードの簡単組み立てガイドでは、電源スイッチ、リセットスイッチには向きはなく、レッドランプ類の極性は合わせるように記載されていますが、気になるのであれば全ての極性を合わせておけば良いでしょう。

     大きなトラブルがある場合、ケーブルの+−が反対に挿してあることが原因ということではなく、もっと別の原因があるだろうと思われます。


    <2006年1月4日追記>

     メインパソコンのマザーボード「A8N-SLI Deluxeを1年近く使ってきて、チップセットファンが回転しないというトラブルが発生しました。このトラブルについては、「チップセットファンの故障」というファイルで、症状や対処法を説明しており参考としてください。


  •  メモリートラブル

     メモリーは相性があると言われていますが、幸い私自身は、マザーボードとメモリーの相性が合わなくて使えなかったという経験は一度もありません。

     かつて、ベースクロックが100Mhzになった時に、マザーボードのチップセットとPC100メモリーとの相性が問題になったのですが、その時でも幸い無駄な投資はせずにすみました。また、DDR-SDRAM対応マザーボードの初期バージョンは、メモリースロットを2基に絞って発売されたのもメモリートラブルを防ぐためと言われています。

     また最近、DDR400(PC3200)メモリーをデュアルチャネルで動作させることができるマザーボードが主流となってきています。

     デュアルチャネルで動作させるためには、2枚の同メーカー、同容量、同型番のメモリーをマザーボードの定められたメモリースロットに挿さなければならないので、マニュアルを見てください。

     このメモリーのデュアルチャネルで動作するかどうかは、マザーボードとの相性の問題があり、各マザーボードのメーカーのサイトで動作検証済みのメモリーのリストを確認してください。

     つまり、こうしたトラブルは購入前に良く情報を調べておけば、未然に防げる、買ってからでは遅いということです。

     購入したメモリーがデュアルチャネルで動作しなくても、シングルチャネルでは動くことが多いのでしょうが、もし心配であれば、相性保証つきで購入すると良いでしょう。

     なお、メーカー製のPCでは、そのPC向けの国内メーカーのブランドメモリーでも使えなくて、知人が購入したメモリーを引きとってあげたことがあり、基本的には自作用のマザーボードの方が汎用性が高いのではと思っています。

     なお余談ですが、かつてベースクロック100Mhzでクロック倍率2.5倍の250MHzでCPUを使った方が、ベースクロック66MHzでクロック倍率4倍の266MHzで使うより、10%ぐらい速度が速い、つまりCPUクロックが少し低くてもベースクロックが1.5倍となっているのでその方が速いということを実感しています。

     以来速いメモリーが出れば使いたいという気持ちがありますが、最近のIntelのプラットフォームではデュアルチャネルメモリーのサポートによるパフォーマンスの差が大きく、同じ規格のメモリーでもデュアルチャネルで動作するかどうかということに留意すべきでしょう。

     電源を入れた時のビープ音が、「ピポッ」という音でなくて、低くて長い音がしたら、メモリー関係のトラブル可能性が高いとのことですが、私はまだ聞いたことはありません。また、ピーという音が長いとメモリートラブルということも言われてますが、BIOSにもよるようで、音は言葉に表わしにくいのですが共通するのは長い音のようです。

     メモリートラブルの確認は、そのメモリーを別のスロットに差してみて、メモリー本体か、マザーボードのスロット側の問題なのか確認しますが、他に予備のメモリーがあれば念のため差してみて確認してください。

     またかつては、メモリーの相性の問題は、予備があれば、取り合えず正常に動くメモリーで立ち上げ、BIOSのメモリー関係の設定を変更し対応可能な場合もありましたが、今ではBIOSの初期設定で使えないメモリーはあきらめた方が良いように思います。

     メモリーのマザーボードのDIMMスロットへの装着は、強い力で押し込まないと挿しこめないほど硬くなっていて注意が必要です。上からまっすぐに力を入れて挿しこまざるをえないのですが、かつてマザーボードの第2スロットが、何度か差し替えているうちに、ノッチが物理的に壊れてしまったことがあります。


  •  ビデオカードのトラブル

     ビデオカードも、AGPスロットの接触不良が時々あるようです。自分のパソコンではありませんが、組立てを手伝っていたときに、スロットに挿しネジ止めしても接触不良で、手で押さえてないと画像が表示できないという経験があります。

     最新のPCI Express x16対応のスロットも、取り付け方はAGPスロットと同じです。しかし最近のマザーボードでは、ビデオカードの固定に配慮されていて、接触不良は少なくなってきているように思います。

     電源を入れた時に、BIOSにもよりますが高音のビープ音が続けてでると、ビデオカードの初期化に失敗しており、ビデオカードの差し込みを確認するのですが、こちらのビープ音は私も聞いたことがあります。

     なお、ビデオカードはハード的な問題だけでなく、デバイスドライバの問題などソフト面でのトラブルがある場合もあります。しかしデバイスドライバの問題では、パソコンの電源を入れても画面に何も写らないということではなく、使っているときにフリーズするなどの障害が多いと思います。

     発売されて間もない最新のビデオカードを使うのであれば、すぐに問題点を修正した新しいバージョンのデバイスドライバが提供されることが多いので、ビデオカードメーカーのホームページからダウンロードして、インストールし直す必要があります。

     場合によっては、ビデオカードメーカーのドライバでなく、元のビデオチップメーカーのリファレンスドライバーをインストールして使った方が安定して動作する場合があり、トラブルが多い場合は試してみてください。

  • IDE・FDDケーブル

     IDEケーブルは、マザーボードとハードディスク、DVD、CD−ROMなどのドライブ類をつなぐ信号ケーブルですが、普通は向きが逆には差せない形状になってます。これらドライブ類に接続する電源ケーブルも同様に逆差しはできません。

     そのため、しっかり奥まで差しこまれていればトラブルになりようがありませんが、複数台のドライブを繋ぐときは、マスタードライブとスレーブドライブの接続位置に気をつける必要があります。

     つまり、Windowsをインストールする起動ハードディスクはハードディスクのジャンパーピンをマスターの位置にセットして、信号ケーブルのプライマリーのマスターにつなぐことです。

     起動ハードディスクのジャンパーピンをマスターにしてないという手違いはたまにありますが、ジャンパーピンをセットし直せばすみます。

     また、ハードディスクが2台以上あるときは、初期設定でジャンパーピンがケーブルセレクト(CS)の位置にセットしてあるHDDであればIDEケーブルの接続位置でマスターにもスレーブにもなりますが、購入したまま取付けて2台ともマスターになっているとトラブルとなります。

     なお最近のSerialATAハードディスクを使用する場合は、IDEケーブルではなくSerialATA信号ケーブルでマザーボードと接続します。(マザーボードも対応している必要があります。)また、SerialATAハードディスクに電源を供給するケーブルは、普通のドライブ用の4ピンケーブルではなく、SerialATA電源ケーブルが必要なドライブがあります。

     FDDケーブルは、ねじれの入ったほうの先端にFDDをつなぎますが、差しこみ口の形状が逆に差せるようになっており、間違えることも多いです。ケーブルが赤になっている側が1番ピンですが、もしケーブルを逆差しすると、FDDのアクセスランプが点灯しっぱなしになるので、差しかえればすみます。

       
 B  パーツの故障の場合の対応等
   
 
  •  トラブルの原因は多くの場合は、パーツの故障でなくて、装着、接続ミスだと思います。
     しかし、パーツの故障であれば所詮手におえませんので、購入した店に持ち込むよりないのですが、パーツによっては初期不良の交換期間が異なり注意が必要です。期間内に持ちこめば、余程手荒に扱ってない限り、故障であればまず新品に交換してくれます。

     ただし壊れてない場合、メモリーなどは店で動作確認をして、正常に動き相性が悪いのではということで替えてくれない場合があります。自分で使えなければ、人に譲るか中古パーツ店に売るよりないのですが、セカンドマシンを作るために、またマザーボードを替えたときに使うためにとっておくようになれば、少し自作にはまり過ぎのようにも思います。

     私も一度ビデオカードがおかしくて店に持ち込んだところ、店では正常に動き、どうもビデオチップの相性のようでしたが、別のビデオカードに差額を払い替えてもらったことがあります。その時は1万円以上差額を払っており金額によると思いますが、価格の高いものに交換する場合は交渉の余地がありそうです。

  •  長年自作していて詳しい人でも、そんなにトラブルは経験できないし、ましてや、上級者の方はトラブルなく組み上げてしまうと思います。どちらかというと不器用であわて者の私でも、さすがに電源を入れたままメモリーの抜き差しをするというようなことは、経験がありませんので、本当に使えなくなるのかと聞かれても答えようがありません。

     要はトラブルも経験のうちと思い、今後また失敗したらここに付け加えて書いていきたいと思います。


(2)


ソフト面のトラブル

 
 組立てが完了し、ハード的には問題なく完成してもBIOSの設定、OSであるWindowsのインストールが待ってます。 

 最近は、BIOSは初期設定のままでも通常はパソコンは正常に動作しますが、実は、ハード的なトラブルやBIOSの設定の問題より、もっとやっかいなのは、Windows、そのデバイスドライバ、プラウザなどの必須ソフトに関するトラブルです。

 ソフト的なトラブルは、いくら頻繁におきても、同じWindowsでも私が使っている98のトラブルは、2000やXPでは問題とならないことが多く、その他のソフトもパソコン固有の環境での問題のことが多いと思いますが、今後、少しずつ参考となりそうなことを整理してみたいと思います。

 
  • BIOSの設定上のトラブル

     メーカー製のパソコンは、BIOSなど触らない一般ユーザーを対象としており、BIOSの誤設定によるトラブルを避けるため設定項目の少ないPhoenix製のBIOSがよく使われてます。
     しかし、自作パソコンのマザーボードのBIOSは、AwardかAMIのBIOSが使われてます。AwardもAMIも詳しく設定できる優れたBIOSですが、設定を変更するためにはある程度知識が必要です

     最近のマザーボードのBIOSは、やはり最近の通常のパーツを使いWindowsをインストールして使う限りにおいては、まずデフォルト(初期設定)のままで問題ないようになってますが、もしかのときに確認する事項について説明します。

     BIOS(システムBIOS)の主な役割は、平たく言うと、CPU、メモリー、ビデオカード、ハードディスクなどのデバイス(パーツ)を認識し、チェックしてOSを起動できる状態にすることです。PCの電源を入れ最初の暗い画面に、英字でビデオカードの情報が表示され、続いてCPUの情報が表示され、メモリーチェックの後、ドライブ類の接続状況が表示されます。その後、Windowsが起動しますが、この間の起動プロセスはBIOSに関っています。

     BIOSの設定画面に入るには、一般的にはメモリーチェックの時にデリートキーを押せば、BIOS設定のメニュー画面が表示されます。ついでに説明しますと、BIOS設定画面から抜け出すのは、ESCキーを押し、メニュー画面に戻り、設定を保存する場合はSAVE&EXIT SETUPを選択し、設定を保存しない場合はEXIT Without savingを選択し、Y(Yesのこと)が表示されているときにEnterキーを押せば抜けれます。

     なお、BIOSの設定画面は英語ですが、コンピュータ用語はもともと英語で慣れれば大丈夫です。また設定は、マウスが使えなくてキーボードの矢印キーで移動し、Enterキーで選択し、ESCキーで戻るのですが、その旨画面に説明されてますので、画面の指示を注意してみてれば困らないと思います。

     さて、BIOSの設定上もしかして変更しなければならないことですが、

    @CPUの誤認識、A起動ドライブの選択、Bプラグ&プレイOSの選択とIRQの割り当て、CHDD容量の誤認識、D日付と時刻の誤り、EUSBのサポート、F電源管理の問題、GオンボードサウンドのOFFなどが思い浮かび、かつてはいくつかのトラブルを経験してますが、最近ではいずれも滅多にあることではないと思います。

    @CPUの誤認識
     基本的には、CPUのクロックは自動認識します。特にマザーボードより後に開発されたCPUを使うときは要注意です。
     手動で、FSBクロック、クロック倍率、CPUの供給電圧は設定できますが、場合によってはBIOSの書き換えが必要です。

    A起動ドライブ
     A(FDD)、C(HDD)、CD−ROM、SCSIという起動順を設定するものと、1stBootDrive(起動ドライブ)、2ndBootDrive、3rdBootDrive というようにデバイスを選択するものがあります。
     これら起動ドライブに、通常OSがインストールされるCドライブ(HDD)は必須で、Aドライブ(FDD)とCD−ROMが含まれてないとOSがインストールできないことがあります。

    BPnpOSの選択とIRQの割り当て
     かつてといっても随分前のことですが、当時多かったデバイスのIRQの競合の問題です。最近は、BIOSではなくWindowsにIRQを割り当てさせるのが普通ですが、Windows2000ではトラブルがまれにあるようでBIOSでの設定で解決することもあるようです。

    CHDD容量の誤認識
     IDEのハードディスクは、かつて504MBの制約、7.84GBの制約があり、シリンダ数、ヘッダ数、セクタ数を手動で調整しないと容量どおり認識しないということがありました。このところのBIOSは、HDDを自動認識しますが、そうはいってもBIOS上の上限はあります。少し古いマザーボードで最新の大容量HDDを増設する場合は、BIOSが認識できる上限を超えていることもあると思います。この場合、昔は8.4GB、33GBの制限、最近は137GBの容量までのHDDしかBIOSがサポートしてないという制限がありますが、BIOSの書き換えで対応できるかどうかです。

    D日付と時刻
     日付と時刻が狂ってることがあります。

    EUSBサポート
     USBマウス、USBキーボードの使用不可の問題で、特にOSのインストールのときにUSBが使えないと困ります。

    F電源管理の問題
     電源が落ちないことがあります。

    Gオンボードサウンド
     音がしないときは、オンボードのサウンドの設定がOFFとなっていることがあります。

     こうしたトラブルがあれば、マザーボードのマニュアルのBIOSの章を確認して対処してください。同じAwardのBIOSでもマザーボードによって、設定項目や設定方法が違いますし、同じ型番のマザーボードでさえも、BIOSのバージョンによって設定項目や設定方法が異なります。

     BIOSのトラブルといっても設定上の誤りの問題、また、E、F、GはまさにBIOSのデフォルト次第で、その時点で一般的な使用であるように初期設定されているだけのことで、BIOS設定画面に入っていければほとんど解決できます

     なお、メモリー関係の設定などBIOSの設定を変更したためにかえってトラブルとなることもありますが、これもBIOS設定画面に入っていければ、初期設定に戻すことができます。

     しかし、BIOSのトラブルでも、PCの電源を入れても真っ暗なままでBIOS設定画面に入っていけない場合は困ります。
     この場合は、前述したように、CMOSクリアをして、システムを初期設定に戻してBIOS設定画面が立ち上げれるようになるかどうかです。

     CMOSクリアの方法は、普通のマザーボードにはCMOSクリアジャンパピンが付いており、このジャンパピンでできます。マザーボードのマニュアルにジャンパピンの位置とCMOSクリアの方法が載っていると思いますので確認して行なってください

     一般的には次の手順ですが、必ずマザーボードのマニュアルに従ってください。
     まず初めに、CMOSのクリアは電源offの状態で行ないますので、プラグをコンセントから抜き、ケース電源からのケーブルをマザーボードから外してください。

     その後、CMOSクリアするジャンパピンの1-2番ピンに刺さっているキャップを、2-3番ピンに差し替え10秒ほど待って、またキャップを元の1-2番ピンに戻す。その後マザーボードに電源ケーブルを挿す。これで完了です。

     それでもクリアできないときは、マザーボード上のリチウム電池を抜きしばらく放置し、電池を元に戻すという方法があります。ASUSのマザーボードの説明では、電源offの状態で、リチウム電池を抜き、ジャンパピンによりCMOSクリアするように書かれてますが、それが一番堅い方法です。

     なお余談ですが、最近のマザーボードは、CPU設定のジャンパピンがなく、BIOSでFSBクロック、クロック倍率、CPUの供給電圧を設定するものが多いのですが、たとえばオーバークロックなど設定は簡単でも誤れば真っ暗なままです。

     この場合、初期設定に戻して復帰する方法がマニュアルに書いてあるものもありますが、復帰方法を知らないでオーバークロックするのは無謀です。また負荷によりCPUを壊すこともあります。

     たかがCPUの一つ壊れても2・3万円のこと、どうせもうじき買い替える時期とチャレンジする精神は、自作派にとってはそれなりに大切で意味のあることで、どうしてもオーバークロックが試してみたければ、CPUを壊すつもりで、参考となるホームページを探し勉強してハマッテください。初心者にはオーバークロックを勧めません。

     なお、2004年以降の新しいBIOSの見方や操作方法は、組立講座の「通電テスト・BIOS確認」を参考としてください。

     また、最近のCPUタイプ別に組み立てた事例として、「コンパクトPC自作LGA775」、「PCアップグレードSocket939」というファイルに記載しており、それぞれのマザーボードのBIOSの設定について気づいたことを説明してますので参照してください。


  • HDDの領域設定とFORMAT(98系)

     新品のHDDを使うためには、初期化、つまり領域設定とFORMATが必要です。
     さて領域の設定ですが、FDISKを実行します。
     ということは、FDISK.EXEというMS−DOSで動く実行プログラムのファイルを手元に用意しておく必要があります。

     FDISKがみつからない、また使えないという質問が時々あります。
     Windoes98では起動ディスクの一枚目に入ってますが、もし、FDISKがみつからない場合、Windows98がインストールされている他のパソコンがあれば、そのパソコンで起動ディスクを作成します。
     Windows98の場合は、この起動ディスクがどのパソコンでも共通で、余程特殊なCD−ROMドライブを使ってない限り、それでFDISKもFORMATもWindows98のインストールも全て可能です。

     しかしWindows98の起動ディスクに入っているFDISKの場合、容量が64GBまでのHDDしか領域設定できません。この場合、80GBのHDDをFDISKかけようとしても64GB差し引いた16GBしか領域表示されないという状態になります。対策はマイクロソフトのダウンロードページから修正版のFDISKを入手して、起動ディスクのFDISKと置き換えることで解決します。

     Windows95の場合は、セットアップ起動ディスクが個々のパソコン固有のものであり、通常他のパソコンのセットアップ起動ディスクが使えません。セットアップ起動ディスクの作り方は、ファイル14のWindows再インストールで説明しています。

     余談ですが、BIOSの書き換えのときにも、このシステムファイルのみ入ったフロッピーディスクに、新バージョンのBIOSと書き換えユーティリティーをコピーし、FDDに入れてパソコンの電源を入れます。しかしBIOSは書き換えに失敗することが多いので、初心者の方は、慣れている人がそばにいない時には挑戦しないでください。

     起動ディスク又は先に作ったフロッピーディスクをFDDに入れて、パソコンの電源を入れればMS−DOSが立ち上がりますし、Aドライブが選択されてます。
     また他の方法でも、とにかくMS−DOSを立ち上げれば、Aドライブを選択(A:Enterキー)します。フロッピーディスクを入れてFDISKと入力しエンターキーを押すとFDISKが始まります。

     最初に大容量ドライブを使用(FAT32)するかと聞いてくるのでYが点滅している状態でエンターキーを押します。
     HDDドライブが2.1GBまでしか認識しないので困ったという投稿をみかけます。これは、大容量ドライブを使用(FAT32)する設定になってないのが原因のことが多いと思います。

     続いて、「1 MS−DOS領域または論理MS−DOSドライブを作成」に入り、基本MS−DOS領域(Cドライブ)、拡張MS−DOS領域、論理MS−DOSドライブの領域の割り当てを行います。

     このときに、HDDの総容量が全て割り当てられてないと、BIOSではHDDを正しく認識しているのに容量が違っているという質問になるのです。
     FDISKのメニュー画面で「4 領域情報を表示」を選択し、ディスクの総容量が全て割り当てられているかどうか確認してください。

     拡張MS−DOS領域が全く設定されてないこともあり、そうであれば領域の設定をし直してください。どうしても難しければ、全て基本MS−DOS領域にすればとりあえず容量の問題は解決します。

     なお、BIOSで正しく容量を認識しないのは別の問題で、前のBIOSのトラブルの記述を参考としてください。
     この間、BIOSの設定と同様にキーボードでの操作となりますが、数字キー、Enterキー(選択)、ESCキー(戻る)ぐらいしか使いませんので、難しくないと思います。

     なお、大容量HDDを使う場合、あまり大きなドライブをつくらないように分ける、特にCドライブは大きすぎると、デフラグやスキャンディスクをかけたりOSの再インストールのときのFORMATに時間がかかります

     FDISKの後は、FORMATですが、FDISKと同様、Windows98起動フロッピーディスクを使用して、各ドライブのFORMATを実行します。

     かつては、WindowsXPをインストールする場合でも、Win98とのデュアルOSとする場合は、Win98をインストールするドライブはFAT32ファイルシステムでFORMATするため、FDISKで領域設定することが一般的でした。

     最近は、WindowsXPを使用するユーザーが大多数となって、WindowsXPの「ディスクの管理」やHDDメーカーのユーティリティーソフトでパーテーションを切ることが普通となっており、その説明は、組立講座の「ハードディスクの初期設定」で少し詳しく記載してますので参照してください。


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