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PCケース・電源
ATXケース


スリムATXケース

MicroATXケース

サイズ比較1

左はスリムATXケース
右は普通のATX
サイズ比較2

左はスリムATXケース
中は普通のMicroATX
右は超小型MicroATX
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<電源付属ケースか電源レスモデルかの選択>
PCケースで確認しておかなければならないことは、まず電源ユニットの問題です。
PCケースには、電源ユニットが付属していない電源レスのモデルもありますが、最近はケース搭載電源も良いものが多いことから、どうせPCケースを買うのであれば電源搭載ケースがお買い得です。
ただし、PCケースに付属する電源ユニットは、それなりのもので、ATXケースの場合は、400W〜450WクラスのATX規格の電源が多いのですが、マイクロATXケースの場合は、300Wクラスの小振りのSFX規格の電源を搭載しているPCケースがあります。
マイクロATXケースはドライブベイも少ないなどケースに組み込めるパーツも限界があるため、それで十分ということですが、ハイエンドクラスのビデオカードは消費電力が高いため使えないと思った方がよいでしょう。
またATX規格のPCケースの400W〜450Wの電源ユニットでは、ビデオカード1枚とHDD3台程度の一般的な構成では支障ないでしょうが、SLIまたはCrossFire環境でビデオカードを2枚使うことは無理なことがあります。
ビデオカードを2枚使いたければ、電源レスのPCケースを購入して、ミドルクラスのビデオカードの2枚挿しであれば500W以上、ハイエンドクラスのビデオカードの2枚挿しであれば、さらに大容量のATX電源ユニットが別途必要です。
パソコンを組み立てて、電源スィッチを入れても何の反応もないとか、CPUファンが一瞬回るけれども起動しないという場合は、装着や接続に問題がなければ電源ユニットの力不足がトラブルの原因の可能性があります。
パソコン起動時は、消費電力が大きく、最近の単体で発売されている電源は、起動時に定格出力以上のパワーが供給できるようになっている製品が多いのですが、それでも限界があるのが電源です。
現在販売されているPCケースは、Pentium4対応の12V補助電源コネクタが付いている「ATX12V電源」(インテルは最低 8A/12V の電力を適切に供給できるものを推奨、Athlon 64もATX12Vに準拠)を搭載しています。
またLGA775プラットフォーム、Socket939プラットフォーム以降では、マザーボードの電源コネクタが24ピンコネクタが使われています。PCI Expressインターフェースをサポートするマザーボードは、24ピンコネクタとなります。
実は、電源容量は総出力だけではなく、12V、5V、3.3Vのそれぞれの供給能力が、パソコンに組み込むパーツ構成によって不足しないかどうかということが問題となります。
そのため、CPU、マザーボード、メモリー、ビデオカード、HDDなど各パーツの必要量を計算しないと、足りているかどうか正確には解らないのですが、CPUは12Vを使うこと、最近はその他のパーツも12Vと5Vを多く使うため、まず12Vが何アンペア、次に5Vと3.3Vの合計で何アンペア使えるのか大雑把に考え、余裕を持てば良いのでしょう。
つまり、12V補助電源コネクタが付いていて、ケース電源ユニットの主電源ケーブルが24ピンコネクタであれば、12Vを多く使う時代のCPUに対応しており後は総出力が問題です。
インテルのCore2 Duo、AMDのSocketAM2のTDP65W版のAthlon64 X2ともにデュアルコアCPUは消費電力が低く抑えられており、あまり心配しなくてもよくなりましたが、インテルのCore2 Quad、AMDのPhenomeともにクアッドコアプロセッサのTDPは95W以上と高くなっています。
また、最近のミドルクラス以上のビデオカードは高性能となる反面、消費電力が高くなってきており、むしろビデオカードの消費電力の方が注意が必要です。
少し詳しく説明すると、最近の電源は、+12Vラインを2系統に分け、+12V2をCPUが使い、+12V1をビデオカードなどその他のパーツが使うため、傾向としては+12V1ラインが重要となっています。
そして+12V1と+12V2を電力消費の状況に応じて統合して使える賢い電源や、さらに多系統に分けている高価な高出力電源もありますが、電源単体で購入するATX電源では確認して購入することができても、PCケース搭載電源では系統別出力が解らないことが多いでしょう。
2005年冬に購入したRadeon X1600XT搭載ビデオカードのマニュアルには電源350W以上が推奨、2007年夏に購入したGeForce8600GTS搭載ビデオカードは20A以上の12Vラインを持つ最低350W以上のシステム電源が推奨と書かれています。
さらに最近のビデオカードでは、Leadtekのサイトで確認すると、GeForce8800GTは26A以上の12Vラインを持つ最低400W以上の電源、GeForce9600GTも400W以上の電源、GeForce9800GTXは6ピンの電源ケーブル(2本)を有する24A以上の12Vラインを持つ最低450W以上のシステム電源が推奨となっています。
AOpenのサイトでは安全を見ているためか、GeForce8600GTSも、GeForce9600GTも500W以上のシステム電源を推奨、またGeForce8800GTと同程度の消費電力であるRadeon HD3870も500W以上のシステム電源が推奨となっており、電源の総出力は目安でしょうが、最近のミドルクラス以上のビデオカードはいずれも12Vラインの出力に少し余裕が必要です。
セカンドマシンのMicroATXケースの270W電源でもRADEON X1600XTビデオカードを使って支障がないため、他のパーツの消費電力が少なければ問題ないケースもありますが、ATXケースであれば、将来のパーツ増設を考慮し、少なくとも400W以上の電源ユニットが搭載されているPCケースが良いでしょう。
ただし消費電力の高いハイエンドのビデオカードやビデオカードを2枚使うSLIやCrossFire環境を構築するためには、PCケース付属電源では無理であり、高出力ATX電源を別途購入する必要があります。
どうせ電源ユニットを購入するのであれば、PCケースは電源無しのケースを選ぶことになり、最近では電源レスモデルも多くなっています。
ATX電源ユニットのスペックの見方は、2005年末と2007年秋に電源ユニットを購入しており、「電源・ビデオカード換装」と「スリムATX PC自作」で説明していますのでご覧ください。
<PCケースの規格・大きさとコンセプト>
マザーボードの規格は、ごく一般的なATX規格(普通のサイズ)とMicroATX規格(コンパクトサイズ)とあり、これに合わせてPCケースも、ATXケースとMicroATXケースとあります。
さらにATXケースでは、大きなフルタワーケースとミドルタワーケースがあり、MicroATXケースでは、ミニタワーケース、スリムケースと横置きのデスクトップケースがありますが、最近ではスリムATXケースも一つのジャンルとなってきています。
コンパクトなMicroATXケースでは、種類が多いATXマザーボードが使えないことが難点ですが、幅の狭いスリムATXケースは場所どらない上にATX電源ユニットとATXマザーボードが使える利便性がメリットです。
しかし、ビギナーの方が初めて組立てるときは、小さいケースを使わないで、組立て作業が容易な普通のサイズのミドルタワーATXケースを使うことがお奨めです。
また、高性能なCPUやビデオカードを使う場合も、安定動作のためには放熱対策が肝心であり、どうしても箱の小さなPCケースではケース内温度が上昇しやすいため不利です。
冷却装置として、CPUクーラー、チップセットファン、ビデオカードクーラーなどを強化して直接冷却する能力を高めても、PCケース内に熱がこもり、ケース内温度が上昇すれば、温かい風を吹き付けても冷えない、つまりケース外に排熱できなければ冷却効果が発揮できません。
一般的には、ケースの前と後ろに2個のケースファンを付け、前面から冷気を取り込み後面から排熱する、つまりケース内で前から後ろへと風の流れをつくる、このエアフローをしっかりと確保した上で高熱となるパーツを冷やすことが基本です。
つまりクアッドコアプロセッサやビデオカードの2枚挿しなど高熱源となるパーツが多い場合は、冷却性能の高いPCケースを選ぶべきであり、この冷却ソリューションの違いがPCケースのコンセプトの背景にあります。
最近のPCケースでは、冷却性能を高めるために次のような工夫がされています。
(1)サイドパネルに吸気口やパッシブダクトを設け、側面から取り入れた 冷たい外気により直接CPUなど高熱パーツを冷やす。 さらに吸気能力を高めるためサイドパネルに大型ファンを設置。
(2)フロントパネルをメッシュ仕様にして前から空気が入りやすくする。
さらに吸気能力を高めるために前面ケースファンの増設が可能。
(3)トップパネル(上面)にファンを取り付け、ケース内上部の暖気を トップパネルから外に排出する。
そして、これらの工夫の全てが採用されている冷却重視のケースもありますが、組み込むパーツによって、どこまでエアフローの確保が必要かという問題です。
現在メインパソコンは、フロントメッシュ仕様と少し冷却能力のポテンシャルが高いThermaltake製の「Matrix vx VD3000SWA」を使用しています。
購入当初はTDP65Wと消費電力の低いCore2 Duoを使用したため、エアフローはPCケース前後の12cmファンで十分、むしろサイドの透明パネルに惹かれて購入しましたが、2008年5月の連休にTDPが95Wと高いCore2 Quadに換装するときに結果として良かったと思っています。
一般的には、フロントメッシュにこだわらなくても、PCケース前後のケースファンとサイドパネルの吸気ぐらいで十分でしょう。
一方、パソコンの用途によっては、パソコンを静音化したいという強いニーズがあります。
騒音の発生源は、内部パーツでは、CPUファン、電源ファン、チップセットファン、ビデオカードの冷却ファン、HDDの駆動音であり、チップセットファンとビデオカードはファンレスモデルを選ぶことにより無音化することができますが、すべての騒音源を無くすことは不可能です。
また、ファンレスのパーツを使用して、内部の騒音源を抑えれば、そのファンレスのヒートシンクには冷気をあてて冷やさなければならないためケース内のエアフローの確保がさらに重要となります。
そのエアフローを確保するためのケースファンは、ATXケースでは12cmファンが主流となってきており、口径が大きい12cm以上のファンを使用することで騒音レベルを抑えることができますが、ケースの開口部が大きくなると内部パーツの騒音が外に聞こえるようになります。
つまり、フロントメッシュ仕様やサイドパネルの大型ファンそのものは、ケース内の温度を抑えて、内部パーツのファンの回転数を抑えることにより騒音を抑制するものの、その開口部は内部の音を外に伝えるという観点ではマイナスとなります。
しかし密閉して騒音を抑えようとしても、排熱が十分できなくてケース内温度が高くなれば、最も大きな騒音源であるCPUファンや電源ファンの回転数が上昇し、ファンがブン回ることによりかえって騒音レベルが高くなります。
内臓パーツは発熱の少ない消費電力の低いパーツのみ使えば良いのですが、パフォーマンスは妥協したくないものです。ということであれば、やはり発生する熱は外に出し、ケース内温度を抑えた方が好ましいでしょう。
静かなパソコンを目指すことと、高性能な発熱の高いパーツを使用することとはパラドックスの関係、つまり相反する面があり難しいのですが、パソコンの静音化のために整理すると、最も重要なことはケース内温度を抑えること、次いで、CPUファンの交換など発生源で騒音レベルを抑えること、そしてケース外に音を伝えないということでしょう。
そのため、静音パソコン志向のPCケースは、必要なエアフローを確保しながら密閉性を確保しなければならないというバランスが問題となり、現状では静音電源を使い前後の静音12cmファンで効率よく排熱するPCケースが向いているのでしょう。
PCケースを選ぶときに、次に確認することは、ドライブベイの数です。DVDドライブ、CD-ROMドライブ、内臓スピーカなどを取付ける5インチベイ、フロッピーディスクなどを取付ける3.5インチベイ、ハードディスクを取付ける内臓3.5インチシャドウベイ、それぞれ使用するパーツの数以上にドライブベイがついているケースを選んでください。
ケースの材質ですが、スチール製のものとアルミ製のものとあります。完成後に、ケース内のパーツを取り替えることが多い場合は、アルミ製のものが価格は高いけれど軽くて取り扱い易いでしょう。
しかし最近は、ケースが重い方がドライブ回転時の振動を抑えビビリ音が少ないなど振動に強くて、好まれるという傾向があります。
DVD編集などの用途が多くて、振動騒音が気になるのであれば重い方がメリットがありますが、冷却そのものはアルミ製は躯体そのものから放熱するため悪くはなく、つくりがしっかりしたミドルタワーであればアルミ製が良いでしょう。
また最近はケースも見栄えにこだわっものも多くなってきています。例えば、光るパーツの流行でケース本体も総アクリル製の透明ケースや側面パネルの一部に中が透けて見える素材を使ったものが発売されています。
ミドルタワーケースは、利便性に工夫されたケースやデザインが良いケースなど店に数が揃っており、選びやすいでしょう。
価格の目安は、電源付属のスチール製ATXケースで1万円ぐらいです。
なお、電源レスATXケースを選んで電源ユニットを別途購入する場合は、電源ユニット分のコストがプラス必要です。
電源ユニットは400Wクラスであれば5千円を切っている製品がありますが、どうせ別途電源ユニットを購入するのであれば500Wクラスの電源が余裕があり、ATXケースも電源レスモデルは比較的高級なPCケースが多いため、ほぼ電源ユニット分の予算が余分に必要でしょう。
しかし、安い電源ユニットでもPCケース付属電源よりは品質が良いため、予算に余裕があれば別途電源を購入したほうが良いでしょう。
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