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Motherboard
マザーボード
(Mainboard)
(主要メーカー)
Asustek
Aopen
GIGABYTE
MSI
Intel




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一般的な自作パソコン用のマザーボードは、通常サイズのATX規格と、小型のMicroATX規格とあり、PCケースの規格に合わせて探すことになります。
<CPUソケット>
マザーボードを選ぶ場合の大前提は、当然ながら選んだCPUを載ることが可能なものを選ぶということです。
AMD製のCPUの場合、マザーボードのCPUソケットが、Athlon64の初期はSocket754、2004年6月以降はSocket939というタイプが主流となり、そして平成2006年5月23日にSocketAM2が登場しました。
Socket939とSocketAM2プラットフォームの違いは、Socket939はDDRメモリーをサポート、SocketAM2はDDR2メモリーをサポートしていることです。
そしてAMDは2007年11月に、クアッドコア・プロセッサ「Phenom」シリーズを発売し、この「Phenom」プロセッサ向けに新たにSocket AM2+を採用する「Spider(コードネーム)」プラットフォームを発表しています。
この「Spider」プラットフォームは、2006年7月にAMDがATIの買収を発表して以来、ようやく実現した念願のAMDのCPUとAMD-ATIのチップセットとビデオカードで揃えるAMDの純正プラットフォームであり、さらに2009年1月に、「PhenomII」シリーズのクアッドコアプロセッサが発売され、第2世代の「Dragon」プラットフォームへと移行しています。
しかし、発売当初の「PhenomII」のソケットは、Socket AM2+であり、2月に入ってSocket AM3に対応するマザーボードがリリースされており、このSocket AM3対応の「Dragon」プラットフォームが、AMDとしては初のDDR3メモリーのサポートとなります。
なお、先に発売されたSocket AM2+版の「PhenomII」はSocket AM3マザーボードでは使用できないものの、Socket AM3版の「PhenomII」はSocket AM2+マザーボードでも使用可能と互換性があります。
Socket AM3対応のPhenomIIを購入しても、当面は手持ちのSocket AM2+マザーボードとDDR2メモリーを使い、いつでも余裕のあるときにSocket AM3マザーボードとDDR3メモリーにアップグレードできるというメリットがあります。
Intel製のCPUの場合は、Northwoodコアと初期のPrescottコアのPentium4はSocket478、2004年夏以降のPrescottコアのPentium4からLGA775へと移行しています。
以降メインストリーム向けのパソコンではLGA775が使われており、2005年5月に発表されたデュアルコアのPentium Dも、2006年8月に登場したCore2シリーズの Core2 Duo 、Core2 Quadも、2008年第1四半期に登場した45nm版のCore2 Duo 、Core2 Quadも、 LGA775ソケットが採用されています。
そして2008年12月に登場したハイエンド向けのクアッドコアプロセッサ「Core i7」シリーズで、LGA1366ソケットが採用され、2009年秋にリリースされる予定のメインストリーム向けのクアッドコア「Lynnfield(開発コードネーム)」では、LGA1156ソケットが採用される予定です。
このLGA1366ソケットも、メインストリーム向けのLGA1156ソケットも、さらに2年後には新ソケットとなる予定とアナウンスされていますが、このところの急速なリセッション(景気後退)により予定変更となるかもしれません。
この他購入はお勧めしませんが、AMDもIntelも、サーバーワークステーション向けプロセッサやノート向けプロセッサなどソケットの形状が異なるCPUがあり、マザーボードのCPUソケットを確認して、間違わないように注意してください。初めて買う場合はショップで確認した方が良いでしょう。
また、もし故障した場合、他のパーツの場合は検討がついても、CPUとマザーボードとは、どちらが壊れたのかわからないこともあり、CPUとマザーボードは同時に同じ店で購入した方が安心です。
なお、インテルのLGA775ソケットは比較的長く続いていますが、デュアルコアPentiumDも、Core2Duoも同じソケットLGA775であっても、そのマザーボードがサポートしていないCPUは使えないため確認が必要です。詳しくは後述のチップセットの説明を参考としてください。
<メモリースロット>
マザーボードを購入するときに、次に確認する点は、メモリースロットです。
インテルは2004年6月にLGA775プラットフォームが登場したときからDDR2メモリーをサポートしていますが、AMDのプラットフォームのDDR2メモリーへの移行は、2006年5月と2年近く遅れています。
インテルがLGA775プラットフォームを導入した当時は、DDR2メモリーの価格が高かったため、現実には、DDR-SDRAM用のメモリースロットを備えたマザーボードの方が多く、特にMicroATX規格のマザーボードでは、DDR-SDRAM用のスロットを搭載することが普通でした。
その後メモリー価格は大幅に値下がりし、むしろDDR2メモリーの方が価格が安くなって、AMD、IntelのプラットフォームともにDDR2メモリースロットを搭載するマザーボードが主力となっています。
そして2007年6月に登場したインテルのFSB1333MHzをサポートする「Intel3シリーズ」の「P35チップセット」と「G33チップセット」は、DDR3メモリーをサポートしています。
しかし当時は、DDR3メモリーは流通量が少なくあまりにも高価なため、普通のユーザーが買える時期ではなく、P35/G33チップセットを搭載するマザーボードでもDDR2メモリースロットを採用するマザーボードが数多く発売されています。
この2007年夏から年末にかけては、DDR2メモリーの価格が暴落といえるほど大幅に値下がりしており、DDR3メモリーとの価格差は開く一方でしたが、ようやく2008年2月から3月にかけて、DDR3メモリーも、それ以前の半値ぐらいと大幅に値を下げ、DDR3メモリーへの移行が視野に入ってきました。
チップセットが新しい規格のメモリーをサポートし、その後1年〜2年を経て新しいメモリーの量産出荷体制が整い価格が安くなってから普及が始まるということを繰り返しています。
将来、メモリーを換装するためにマザーボードを買い換えるのはもったいないので、マザーボードを購入するときに決断しなければならないのですが、この頃は、引き続きDDR2メモリーが、極めて安い価格水準にあり、まだDDR3メモリースロットを装備する売れ筋価格帯の適当なマザーボードが少ないため選びにくいという状況でした。
2008年6月に「Intel4シリーズ」のメインストリーム向けの「P45チップセット」が登場しており、DDR3メモリースロットを備えるマザーボードや、DDR3とDDR2の両メモリースロットを備えるP45マザーボードがメーカー各社からリリースされています。
そして2008年11月に登場したIntelの「Core i7」シリーズ用のX58チップセットではDDR3メモリーのみのサポートとなり、2009年2月にはAMDのプラットフォームとして初のDDR3メモリーをサポートするSocket AM3対応マザーボードが発売されています。
「Core i7」を使うのであればDDR3メモリーしか選択の余地がなく、AMDのプラットフォームでもDDR3メモリーへの移行が始まっており、この時期にあわせたように、DDR3メモリーも値下がりして買い易くなってきています。
DDR2メモリーは、現在主流のDDR2-800メモリーの2GBの2枚組みで5千円以内で購入できるため、まだコストパフォーマンスでは優れていますが、2009年春から夏にかけてAMDのSocketAM3対応CPUのラインアップが出揃って、いよいよDDR3メモリーの時代となってきています。
ゆえに、手持ちのDDR2メモリーを使い回すのであればDDR2メモリースロットのあるマザーボードを購入して安くアップグレードできますが、新たにメモリーを購入するのであればDDR3メモリーの方が将来性があります。
メモリーの種類や選び方について詳しくは、この自作パーツの選び方の「メモリー」の説明を参照していただくとして、DDR3メモリーでは、DDR3-1600(PC3-12800)メモリーが主流となってきており、チップセットがDDR3-1600をサポートしていなくても、マザーボードメーカーの独自規格でDDR3-1600をサポートしているマザーボードが本命でしょう。
<ビデオカードのスロット>
AGPビデオカードの時代がしばらく続いた後、IntelがLGA775プラットフォームでPCI Expressインターフェースを採用し、2004年末にはAMDのSocket939プラットフォームでもPCI Expressをサポートするようになってからは、ビデオカードのスロットは、PCI Express x16スロットが装備されています。
もちろん、PCI Express x16対応ビデオカードを使えば良いのですが、もしAGP接続のビデオカードを使い回すのであれば、AGPスロットを搭載するマザーボードを探すのは難しく、今では中古のマザーボードしか見つからないでしょう。
PCI Express x16対応ビデオカードのスロットが2本以上搭載されているマザーボードも数多く発売されています。
このビデオカードのスロットが2本以上ある高級マザーボードは、PCI Express x16対応ビデオカードを2枚使い3Dゲームを高速描画する技術であるNVIDIAのSLI、またはATIのCrossFireテクノロジをサポートするチップセットを搭載しています。
PCI Expressインターフェースは、帯域幅が2倍となって、より高速にデータ転送が可能な第2世代のPCI Express2.0へと移行しています。
PCI Express2.0は、従来のPCI Expressとスロット形状が同じで互換性があり、現状ではインターフェースがネックとなっているわけではないので、インターフェースを高速化してもグラフィック性能が向上するわけではないのですが、新しいチップセットや新しいビデオカーはPCI Express2.0をサポートしています。
現在PCI Express2.0をサポートしているチップセットは、IntelではX38、X48、X58チップセットと「Intel4シリーズ」のチップセット、AMD-ATIでは「AMD7シリーズ」のチップセット、NVIDIAでは「nForce700番台シリーズ」のチップセットであり、各社最新のチップセットは対応しています。
ビデオカードでは、NVIDIAではGeForce8800GT以降、AMD-ATIではRADEON HD3800シリーズ以降のGPUを搭載するビデオカードがPCI Express2.0に対応しています。
<チップセットの選択>
実は、そのマザーボードでどのようなパーツが使えるのかということは、搭載しているチップセットでほとんど決まってしまうものです。
IntelのCPU向け、AMDのCPU向け、それぞれ複数のチップセットがあるため、先にチップセットを決め、そのチップセットが搭載されているマザーボードを選ぶことが一般的です。
チップセットベンダーとしては、Intel、AMD-ATI、NVIDIA、VIA、SiSとありますが、現在では新しいチップセットはIntel、AMD-ATI、NVIDIAの3社のチップセットに絞られています。
このNVIDIAも、IntelのCorei7、i5世代、AMDのDDR3メモリーをサポートするSocketAM3世代では、チップセットの提供を続けるかどうか微妙であり、将来はIntelもAMDも、自社製チップセットのみに囲い込むという時代が来る可能性があります。
最新のチップセットが開発されても、パーツショップでは古いチップセットを搭載したマザーボードも販売されており、チップセットの型番を確認することが重要です。
インテルのプラットフォームでは、2008年11月に登場した「Core i7」シリーズで、LGA1366ソケットが採用されましたが、このLGA1366プラットフォーム用のチップセットはハイエンド向けのIntel純正X58チップセットのみであり、チップセットの選択の余地はありません。
「Core i7」以外では、現在もLGA775ソケットが使われており、このLGA775プラットフォーム用のチップセットも、Intel純正チップセットが本命です。
2007年6月に、FSB1333MHzをサポートする「Intel3シリーズ」のチップセットとして、メインストリーム向けのP35チップセットとグラフィック統合型のG33チップセットが登場し、サウスブリッジに ICH9、ICH9RまたはICH9DHを組み合わせたマザーボードが発売されています。
その後、Intel3シリーズのチップセットは、2007年10月に、PCIExpressビデオカード2枚(2×16レーン)をサポートするハイエンド向けのX38チップセットを搭載したマザーボードが発売され、このX38、P35、G33チップセットは、FSB1333MHzのCPUとDDR3メモリーをサポートしています。
このIntel3シリーズのP35/G33チップセットは、2007年7月に発売されたFSB1333MHzをサポートするCore2 Duo E6850、E6750、E6550を使うためにリリースされましたが、2008年1月に発売されたCore2 Duo E8500、E8400、E8200、2008年3月末に発売されたCore2 Quad Q9550、Q9450、Q9300もサポートしており、以降のモデルも含めて製造プロセス45nm版のプロセッサも使用可能です。
このP35/G33チップセット搭載マザーボードは、45nm版のCore2シリーズを使う場合、BIOSのアップデートが必要なマザーボードがありますが、2008年6月に「Intel4シリーズ」のP45チップセットが発売されるまで、Intelのプラットフォームで主力チップセットとして使われています。
Intel4シリーズのチップセットは、2008年3月にハイエンド向けのFSB1600NHzをサポートするX48チップセットがリリースされ、メインストリーム向けより先に搭載マザーボードが発売されました。
Intel4シリーズとIntel3シリーズのチップセットを比べたときに、DDR3メモリーのサポートの問題があります。
Intel3シリーズのP35/G33チップセットはDDR3-1066(PC3-8500)まで、X38チップセットはDDR3-1333(PC3-10600)まで、Intel4シリーズのP45/G45チップセットはDDR3-1333(PC3-10600)まで、X48チップセットはDDR3-1600(PC3-12800)までと、チップセットレベルでは正式に対応しているメモリーの種類が異なります。
しかし、マザーボードメーカーの独自仕様で、P35マザーボードでDDR3-1333に、X38マザーボードとP45マザーボードでDDR3-1600に対応しているモデルも多く発売されています。
また、正式にFSB 1600MHzをサポートしているのはX48チップセットのみですが、X38マザーボードとP45マザーボードでも独自仕様でFSB 1600MHzをサポートしているモデルも多く、マザーボードの仕様を確認して選ぶことが重要となってきています。
実は、LGA775プラットフォームは、2004年6月末に発表されて以来、長い間使われています。
しかしCPUソケットは同じLGA775でも、チップセットは新しいCPUがリリースされる度に新しくなっており、売れ筋のメインストリーム向けチップセットは次のように推移してきています。
2004年6月 i915P、i915G プレスコット Pentium4をサポート
2005年5月 i945P、i945G デュアルコア PentiumDをサポート
2006年6月 P965、 G965 Core2シリーズをサポート
2007年6月 P35 、 G33 FSB1333MHzのCore2シリーズをサポート
45nm版のCore2シリーズをサポート
2008年6月 P45 、 G45 (P35/G33とCPUサポートは同じ)
2009年秋(予定) P55 (LGA1156ソケットLynnfield向け)
ただし新しい45nm版のCore2シリーズは、P35チップセットでもサポートしており、最新のP45チップセットのメリットは解りにくくなっています。
P45チップセットは、新たにPCI Express 2.0をサポートしていること、また前述したように、将来主流となるDDR3-1600メモリーを独自仕様でサポートするマザーボードがあること、DDR2メモリーであれば最大16GBまで使用可能と最大容量が倍になったことが挙げられますが、いずれもメリットがあると思えるユーザーは限られています。
P45チップセットと組み合わせるサウスブリッジがICH10、ICH10Rに進化したことも含めて、むしろ機能面より製造プロセスが65nmとなって消費電力の抑制が可能なことが好感が持てるぐらいでしょう。
P45チップセットの魅力は少ないとしても、インテルのメインストリーム向けの最新チップセットであり、マザーボードメーカーは売れ筋のマザーボードとして多くのバリェーションのモデルを用意しています。
なおP45マザーボードでも、DDR2メモリースロットを採用しているマザーボードの方が先行して数多く発売されています。
新しいチップセットは、基本的には同じLGA775ソケットの旧世代のCPUもサポートしており、現時点でATXマザーボードでは、P45チップセットを搭載するマザーボードが本命です。
MicroATXのマザーボードは、主にグラフィック統合型チップセットが使われていますが、グラフィック統合型チップセットは、肝心のグラフィックス性能に差があるため、新しいIntel4シリーズが明らかに優れています。
ただし、このところIntelから新しいシリーズのチップセットが発表されても、グラフィック統合型チップセットのリリースが遅れるという状態が続いています。
最新のIntel4シリーズのグラフィック統合型チップセットとしては、上位のG45チップセットと下位のG43チップセットがあり、2008年7月とあまり遅れることなく、いずれも搭載マザーボードが発売されましたが、選ぶとなるとまだ種類が少ないという状況です。
G45チップセットとG43チップセットの相違は、G45チップセットの内臓グラフィックスGMA(Graphics Media Accelerator)X4500HDはHD動画再生支援機能をサポートしているのに対し、G43チップセットの内臓グラフィックスGMA X4500は動画再生支援機能が省かれています。
一世代前のIntel3シリーズでは、G35チップセットとG33チップセットが主力であり、G35チップセットはDDR3メモリーのサポートが省かれているものの、内臓グラフィックスが高性能なGMA X3500であり、G33チップセットのGMA 3100より優れています。
現実に市販されているマザーボードは、G33マザーボードでDDR3メモリースロットのあるモデルは見たことがない、おそらく国内では販売されていないので、どうせDDR2メモリーを使うのであれば、内臓グラフィックスが高性能なG35マザーボードの方が良いでしょう。
現時点でIntelのグラフィック統合型チップセットは、この4種類のチップセットを搭載するマザーボードが販売されており、紛らわしいので整理すると、グラフィックス性能が良い順に、G45、G43、G35、G33チップセットという順になり、Intelの内臓グラフィックスとしては初めてHD動画再生支援機能をサポートしているG45マザーボードがベストです。
要するに、マザーボードのチップセットは新しい方が良いということがセオリーであり、また廉価チップセットは機能が制約されるため避けた方が無難です。
IntelのLGA775プラットフォームのサードパーティ製チップセットとしては、元々GPU(グラフィックチップ)ベンダーであるNVIDIAのチップセットがリリースされています。
NVIDIAのGPUを搭載する2枚のビデオカードを使用して高速描画するSLI(Scalable Link Interface)テクノロジは、これまでNVIDIAが他社に技術開放していなく、NVIDIA製のチップセットが必須でしたが、IntelのLGA1366プラットフォームの X58チップセットがNVIDIA以外のチップセットとして初めてSLIをサポートしています。
AMDがATIと合併してAMD純正プラットフォームを強化しており、Intelは元々純正チップセットが強いため、NVIDIAとしてはチップセット部門の展開が難しいという局面になりつつあります。
NVIDIAが代々チップセットを提供し続けてきたSLIの展開についても、同種の技術であるのCross FireXがAMD製チップセットだけでなくIntel製チップセットでも利用可能な状態となって、SLIのみNVIDIA製チップセットが必要では普及のためのハンディとなります。
前途厳しいNVIDIAにとっては、根強い人気のあるSLIテクノロジを自社製チップセットに縛ることは、チップセット部門にとっては強みですが、AMDのRADEONとの熾烈な競争をしている本業のGPU部門にとっては足を引っ張る要因ともなりかねません。
ATI RADEONを擁するAMDのプラットフォームでは、SLIをサポートするチップセットはNVIDIAが提供し続けなければならないのでしょうが、ともあれIntelの新世代のLGA1366プラットフォームではSLIの技術を供与し、一歩踏み出したということです。
IntelのLGA775プラットフォームでは、45nm版FSB1333MHzのCore2シリーズをサポートするNVIDIA製チップセットとしては、nForce600シリーズ以降のチップセットとなります。
ただし、NVIDIAのCPU Compatibility Listを確認すると、nForce600シリーズのチップセットを搭載するマザーボードは、45nm版のデュアルコアのCore2 Duoシリーズはサポートしていても、ほとんどの現行マザーボードがクアッドコアのCore2 Quadシリーズをサポートしていないと書かれています。
そのため45nm版Core2 Duo E8500、E8400、E8200を使うのであれば、nForce600シリーズのチップセットを搭載するマザーボードで支障ないのですが、Core2 Quad Q9550、Q9450、Q9300を使うのであれば、2007年12月以降にリリースされているnForce700番台シリーズのチップセットを搭載するマザーボードを選ぶ必要があります。
最新のnForce700番台シリーズのチップセットは、「nForce780iSLI」はPCI Express 2.0と3-way SLIをサポートしており、その下位モデルの「nForce750iSLI」とともに、LGA775クアッドコアプロセッサでSLI環境を構築するのであれば本命でしょう。
さらに上位の「nForce790iSLI」と「nForce790i Ultra SLI」チップセットを搭載するマザーボードも発売されていますが、ヘビーゲーマー向けの超高級マザーボードしかなく、一般的には高価すぎるでしょう。
NVIDIAのグラフィック統合型チップセットとしては、FSB1333MHzに対応している「GeForce7シリーズ」のチップセットを搭載するマザーボードが数多く発売されていますが、2008年11月にグラフィック性能を強化した「GeForce 9 シリーズ」 がリリースされています。
このGeForce9シリーズとして、「GeForce9400」と「GeForce9300」があり、チップセットの機能として、FSB1333 / 1066 / 800 MHzのCPUのサポート、 PCI Express 2.0のサポート、デュアルチャネルDDR-1333メモリーのサポート、RAID0, 1, 0+1, 5のサポート、Gigabit LANの装備、USBの12ポート装備と基本的には不満がないスペックでしょう。
GeForce 9 シリーズ内臓グラフィックス性能は、DirectX10対応、ストリームプロセッサ数16基であり、GeForce9300はコアクロック450MHz、シェーダクロック1200MHz、GeForce9400はコアクロックが580MHz、シェーダクロック1400MHzというスペックであり、NVIDIAは競合するIntelのG45チップセットよりパフォーマンスが優れていると映像で紹介しています。
また、グラフィックス関連の機能としては、物理演算処理の PhysX technology、動画再生支援機能の PureVideo HD、チップセットのGPUとビデオカードで高速描画する Hyblid SLI をサポートしており、さらに並列処理が得意なGPUを汎用の並列演算プロセッサとして使用するCUDA technologyも利用可能とされています。
グラフィック統合型チップセットの分野では、AMD-ATIの内臓グラフィックスが優秀であり、分が悪いIntelのプラットフォームの中でグラフィック性能を重視して選ぶのであれば、NVIDIAのチップセットの GeForce 9400 が最善でしょう。
現時点では、このGeForce7シリーズの「GeForce7150+nForce 630i」、「GeForce7100+nForce 630i」、「GeForce7050+nForce 610i」搭載マザーボードも数多く販売されており、45nm版のCore2 Duo、Core2 QuadもマザーボードのBIOSが新しいものであればサポートしています。
こうしたNVIDIAのチップセットは、nForce 7シリーズはLGA775プラットフォームでSLIが必要な場合の選択肢、グラフィック統合型のGeForce 7シリーズとGeForce 9シリーズは、グラフィックスが本業のNVIDIAの内臓グラフィックスを使用してコストパフォーマンスが良いパソコンを組むための選択肢となっています。
なおNVIDIAは2009年8月に、Intelの「Lynnfield」向けのP55チップセットに、SLI技術のライセンスを供与することを発表しており、Corei7、i5世代では、NVIDIA製チップセットは提供されないことも想定されます。
主なチップセットの仕様と搭載マザーボードは、「チップセット比較 - LGA775」を参考としてください。
AMDのプラットフォーム向けのチップセットは、随分昔はAMD純正チップセットがありましたが、その後AMDが純正チップセットから撤退し、主にサードパーティ製のVIA、NVIDIA、ATIのチップセットが使われてきました。
しかし、AMDがATIを吸収合併し、以降旧ATIの技術をベースとしてチップセットの提供を再開しており、2007年11月に念願のAMDのCPUとAMD-ATIのチップセットとビデオカードで揃える「Spider(コードネーム)」プラットフォームを実現しました。
この「Spider」プラットフォームでは、「Socket AM2+」ソケットを採用し、クアッドコア Phenomプロセッサをサポートしています。
Socket AM2+のCPUソケットの形状は、Socket AM2のソケットと同じで互換性がありますが、 HyperTransport 3.0など新しい機能はAM2+でないとサポートしていません。
そのため、Phenomプロセッサでは、「Spider」プラットフォームを構成する「AMD7シリーズ」のチップセットの「AMD 790FX」、「AMD 790X」、「AMD 770」チップットを搭載するSocketAM2+マザーボードが本命となります。
AMD7シリーズのチップセットは、いずれもPCI Express 2.0をサポートしており、AMD7シリーズのチップセット間の相違は主にCross Fireのサポートが異なることです。
つまり「AMD 790FX」がx16レーンのCross Fireをサポート、「AMD 790X」はx8レーンのCross Fireをサポート、「AMD 770」はCross Fireをサポートしていないことが主な違いです。
2009年1月に、AMDは45nm版の「PhenomU」シリーズのクアッドコアプロセッサPhenomU X4を発売し、この「PhenomU」と、Radeon HD4800シリーズのビデオカードと、AMD 7シリーズのチップセットを組み合わせた「Dragon」プラットフォームを発表しています。
「PhenomII」シリーズのソケットは、当初モデルはSocket AM2+に対応するCPUが先行して発売されましたが、本来は新ソケットSocket AM3に対応し、AMDとして初のDDR3メモリーをサポートするCPUとして開発されており、2009年2月にSocket AM3対応のマザーボードが発売されています。
このSocket AM3対応のマザーボードも、AMD 790FXチップセットなどAMD7シリーズのチップセットが使われています。
AMD-ATIのグラフィック統合型チップセットでは、2008年2月(AMDの発表は3月)にSocketAM2+をサポートする「AMD780G」チップセットがリリースされています。
この「AMD780G」チップセットは、内臓グラフィックスがRADEON X1250と高性能な上にコストパフォーマンスが良いことで人気がある2007年3月に登場した「AMD 690G」チップセットの後継となります。
「AMD780G」は、さらに内臓グラフィックスが「Radeon HD3200」と強化されており、新たに「LFB」と「Hyblid CrossFireX」というグラフィックス性能を強化する機能を備えています。
これまでグラフィック統合型チップセットを搭載するマザーボードでは、ビデオカードのようにビデオ専用メモリーを持っていないため、システムメモリー(通常のメモリー)の一部をシェアして使用しています。
これが「LFB(Local Frame Buffer)」方式では、マザーボード上にビデオ専用メモリーを実装し、GPU内臓チップセットとビデオ専用メモリーを直結させることでパフォーマンスの向上を図っており、このLFBを初めてサポートすることが「AMD 780G」チップセットのメリットの一つです。
また「Hyblid CrossFireX」も、AMD780Gが初めて採用する機能でSLIやCrossFireと同じようにビデオカードとオンボードGPUの2つのGPUを使って高速描画するHyblid Graphics技術の一つであり、AMD-ATIのチップセットを搭載するマザーボードでは「Hyblid CrossFireX」、NVIDIAのチップセットを搭載するマザーボードでは「Hyblid SLI」と呼ばれています。
このATI Hyblid Graphics技術では、高速描画する「ATI Hybrid CrossFireX」だけではなく、4台以上のモニタをサポートする「ATI SurroundView」、低負荷時にビデオカードの消費電力を抑える「ATI PowerPlay」、内臓グラフィックスとビデオカードを切り替える「ATI PowerXpress」の4つのテクノロジをサポートしています。
2008年8月に、グラフィック性能が高くて評価の高いAMD 780Gチップセットより、さらに高性能なRADEON HD3300内臓のAMD 790GXチップセットが登場しています。
このAMD 790GXチップセットは、グラフィック統合型チップセットであっても、PCI-Expressスロットを2基(8レーン×2)サポートしCrossFire Xに対応しています。
一般的にグラフィック統合型チップセットは、MicroATXマザーボードで採用されることが多いのですが、790GXチップセットは、むしろグラフィック非統合の790FXチップセットと比べて、最初はビデオカードを省きコストを抑えて導入できることがメリットであり、発売されているマザーボードもATXマザーボードが数多く揃っています。
そしてSocketAM3対応CPUのラインアップが揃った2009年8月に、AMD780Gの後継となるAMD785Gチップセットがリリースされ、内臓グラフィックスがDirext X10.1、UVD2をサポートするRADEON HD4200へと進化したAMD785Gマザーボードが本命となっています。
Socket AM2+プラットフォームのNVIDIAのチップセットとしては、「nVIDIA nForce780a SLI」、「nForce750a SLI」、「nForce730a」、「nForce720a」チップセットがあります。
SLIテクノロジーは、かつて2004年夏に登場したミドルクラスのGeForce6600GTビデオカードを2枚使用したSLI構成でのベンチマークが、ハイエンドビデオカードを凌駕するパフォーマンスを誇ったため話題となり、以降NVIDIA製のミドルクラス以上のビデオカードはSLIをサポートしています。
一方ATIからも、2005年秋に2枚のビデオカードを使用するテクノロジ「CrossFire」が発表され、RADEON XPRESS 200シリーズにCrossFire Editionが追加され、2006年にCrossFireをサポートするCrossFire XPRESS 3200が登場し、前述のように現在はAMD-ATIに引き継がれています。
そしてAMDのプラットフォームでは現在でも、NVIDIAのGPUを搭載するビデオカードでSLIを使うのであればNVIDIAのチップセットを、AMD-ATI製のビデオカードでCrossFireを使うのであればAMD-ATIのチップセットが必須と分かれています。
「nVIDIA nForce780a SLI」は3-way SLIをサポート、「nForce750a SLI」はx8レーンのSLIをサポート、「nForce730a」と「nForce720a」はSLI非サポートとなり、NVIDIA製のビデオカードが人気があるため、SLIに関心があるユーザーに主にSLIをサポートするチップセットが選ばれています。
なお、これらのチップセットでは、いずれも「Hyblid SLI」をサポートしています。
このHyblid SLIでは、高速描画する「GeForce Boost」モードだけでなく、低負荷時にビデオカードの電源を切って消費電力を抑える「Hyblid Power」モードも備えており、「Hyblid Power」をサポートするビデオカードは限られますが、AMD780Gの「Hyblid CrossFire」と同じように面白い機能です。
なお、Hyblid SLIの「GeForce Boost」に対応するビデオカードは、GeForce8400GS、GeForce8500GTとなっており、「GeForce Boost」によりGeForce8400GSがGeForce8500相当、GeForce8500GTがGeForce8600相当に、それぞれ性能が向上すると説明されています。
GeForce8600GT以上の高性能ビデオカードは、内臓GPUとの性能差が大きすぎて「GeForce Boost」の意味がないようですが、ハイエンドモデルのGeForce9800GTXとGeForce9800GX2は「Hyblid Power」をサポートしており、ハイエンドモデルは消費電力が高く、その抑制はメリットがあるということでしょう。
NVIDIAのグラフィック統合型チップセットは、Socket AM2+対応の「GeForce 8300」、「GeForce 8200」、「GeForce 8100」が発表されており、うち「GeForce 8200」を搭載するマザーボードが2008年4月に登場しています。
いずれもPCI Express 2.0と、Hyblid SLIをサポートしており、このほかGeForce 8200のスペックは、DDR2-1066メモリーのサポート、Gigabit EthernetとNVIDIA FirstPacketテクノロジのサポート、3.0Gbs対応Serial ATA ×6ポート、USB 2.0×12ポートとチップセットレベルで実用的に十分な機能を備えています。
グラフィック統合型チップセットでは、取り敢えずビデオカードは省いて内臓グラフィックスで使用することが多いでしょう。
しかし、もし内臓グラフィックスの性能に不満であれば、コストパフォーマンスの良いバリュークラスのGeForce8500GT搭載ビデオカードを購入して、Hybrid SLIの「GeForce Boost」で性能向上ができるため、グラフィック統合型チップセットの方がHybrid SLIをサポートするメリットが大きいでしょう。
NVIDIAのGPUを搭載するビデオカードはよく売れていますから、それを使うつもりであれば、NVIDIAのチップセットを搭載するマザーボードも有力な選択肢となりますが、今のところDDR3メモリーをサポートするSocketAM3対応マザーボードは発売されてなく、SocketAM3世代でもNVIDIAがチップセットの提供を継続するのかどうか微妙なところです。
主なSocketAM2対応チップセットの仕様と搭載マザーボードは、「チップセット比較 - SocketAM2」を参考としてください。
<マザーボードの装備・購入の際の留意事項>
最近はマザーボードが装備する機能が増えており、今はサウンド機能はオンボード、LANポートも標準装備のものがが普通です。
他にも、SerialATA対応ハードディスクへの対応、IEEE1394ポート装備、メモリースロットの数、PCIスロットの数、RAID機能の有無などが、人によってはこだわる事項です。
ソフト面の問題ですが、マザーボードには、Phoenix-AwardかAMIのBIOSが入ってます。いくら最新のボードでも、自宅で組立てた時には、すでに新しいリビジョンのBIOSが出ており古いということが結構あるのです。
BIOSの古い理由は、BIOSが工場の出荷前に組込まれており、輸送、ショップでの在庫期間など購入までに時間がかかること、また最新のチップセットを使った製品は、初期ロットを出荷した後にもBIOSのバージョンアップがされること、開発後に新しいCPUが出たこと、使っているうちに不具合が見つかったなどさまざまで、やむを得ないことです。
そして最近は、いち早く製品を出荷するために、発売後すぐにBIOSがバージョンアップがされる傾向が強まっています。
私の場合も、かつて新製品を買ったらBIOSがテストバージョンだったということがありました。BIOSの書き換えはリスクが高く、前に書き換えたことがない人にはとても勧められません。私もかつて何度か書き換えたうち2度失敗しています。
BIOSの書き換えでオシャカにしないよう、GIGABYTEのDualBIOS、AOpenのDieHard
BIOS、ASUSのCrashFree BIOS2のように工夫されているマザーボードもあります。
ビギナーは、こうしたBIOSの書き換え失敗のときにも困らないように工夫されたものを購入するか、あるいは、もともと大した不具合がないのなら書き換えなくても良いので、最新のマザーボードには飛びつかず、少し待って評判が良いことを確認してから購入する方が安全です。
マザーボード選びは、本当はこうしたことに注意を払うことが重要です。
かつてインテルは、デュアルコアCPUのシェア争いを背景として、AMDとの対抗上、i945P/Gチップセットを搭載する純正マザーボードを実売価格1万5千円ぐらいまでと当時の価格破壊的な低価格で発売しており、以来インテル純正マザーボードの価格水準が他のマザーボードにも影響を与え、一般用途向けのマザーボードは安い価格で推移しています。
またインテルのCore2 Duoの発売以降、一気に劣勢となったAMDが今度は追う立場になり、旧ATIの技術を活用してチップセットの提供を再開し、グラフィック統合型チップセット「AMD 690G」を搭載したマザーボードは、最新機能なのにどうみても安いと思える価格で登場しています。
CPUベンダーが、CPUとマザーボードを合わせたプラットフォームの導入コストを安くすることは、対抗戦略として常道となってきています。
マザーボードの価格の目安は、基本的な仕様のもので1万円台前半、豪華なもので2万円〜3万円、それ以上高いマザーボードは、最近はCPUを替えれば新しいマザーボードが必要となり、かつてのように長くは使えないため避けた方が良いでしょう。
なお、マザーボードの大きさは普通のサイズのATXとコンパクトサイズのMicroATXとありますが、MicroATXはセカンドマシンなどどうしても小さいマシンが作りたいときに用いるもので、機能・装備は制約されます。
現在市販されているマザーボードと主なチップセットは、「チップセット比較 - LGA775」、「チップセット比較 - SocketAM2」に記載していますので参考としてください。
マザーボードは、地域のパソコンショップでは最新の欲しい商品が手に入らないこともあり、見つからないときや高価であれば通販ショップで探して購入すると良いでしょう。
<通販ショップ - マザーボード>
Clevery-Intel系、 Clevery-AMD系、
Dospara、 ソフマップ-Intel系、 ソフマップ-AMD系、 e-tokka、
TSUKUMO
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