無線LAN利用ガイド

家庭でも複数台のパソコンを使用する場合は、家庭内LANを構築し、ファイルやプリンタの共有をすると何かと便利です。特に最近ではADSL接続サービスの普及により、複数台のパソコンでインターネットを利用したいというニーズが強くなっています。

 しかし有線では、やはりLANケーブルが太くて配線が見た目に悪く、とりわけ1階から2階など別のフロアーにはLANケーブルの取り回しが難しいため、無線LANの導入が進んでいます。

 このファイルでは家庭で無線LANを導入するために、現在主流であるIEEE802.11g規格の無線LAN機器の比較、接続・設定の留意事項を整理していますので参考としてください。

 このファイルは、「My Free-style PC」の「ネットワークコーナー」のファイルです。検索エンジン経由で、このページを訪問いただいたのであれば、このサイト内の他のファイルも是非ご覧ください。


 目 次

1 無線LANの規格と機器の種類
  1-1 無線LANの規格
  1-2 無線LAN機器の種類
  1-3 無線LANアクセスポイント
  1-4 無線ブロードバンドルータ
  1-5 無線LANカード
  1-6 無線LANUSBアダプタ
  1-7 その他の無線LANアダプタ

2 無線LAN機器導入の留意事項
  2-1 購入の際の留意事項
  2-2 無線LAN機器の接続
  2-3 無線LAN機器の設定

<はじめに:無線LANセキュリティ>

 なお家庭で無線LANを使うことが多くなって、電波の傍受の問題など無線LANセキュリティーの確保が一層重要となってきています。

 そのため、通信機器業界団体であるJEITA(社団法人電子情報産業技術協会)が、「無線LANセキュリティに関するガイドライン」を改訂しており、総務省でも無線LANのセキュリティに関するガイドライン「安心して無線LANを利用するために」を公表しました。

 無線LANはセキュリティーが心配と思われるかもしれませんが、世間を騒がすパソコンのセキュリテーホールとかウィルスなどは有線接続でも同じように注意しなければならないことであり、無線であるがゆえのセキュリティの問題は、電波の傍受無線LANへの他人の侵入を防ぐことです。

 要は、特定のパソコンしか無線接続ができないように設定することと、通信データを暗号化することが対策であり、JEITAのガイドラインに沿った機器では、家庭では企業と違って、そんなに神経質にならなくても一通りの設定で支障が無いようにという考え方により、最初に使う時の標準設定で、より簡単に必要なセキュリティーの設定ができるようにしようということです。

 なお、JEITAの「無線LANセキュリティに関するガイドライン」では、メーカー各社の用語の統一を図ろうとしており、専門用語がよく解らないときには、この付4の用語解説用語説明一覧に目を通されることをお勧めします。

 また、総務省の「安心して無線LANを利用するために」の参考資料も無線LANを体系的に理解するために参考となります。


1 無線LANの規格と機器の種類

1-1 無線LANの規格

無線LANの規格は、現在IEEE802.11b/g規格の製品が主流です。

 規格としては、IEEE802.11bという規格から、IEEE802.11g規格に発展し、さらに最近では、マルチアンテナ仕様のIEEE802.11n規格(正式な規格の承認は2007年の予定)が登場しています。それぞれ下位互換であり、11g規格の製品は11b規格もサポートしており、11n規格のドラフト(草案)に準拠した製品は11g規格と11b規格の製品もサポートしていて相互通信が可能です。

 この3種類の規格は、同じ2.4GHz帯の周波数を使用していて、その違いは通信速度にあり、11bでは最大11Mbps、11gでは最大54Mbps、11nでは100Mbpsと速くなっています。古い機種ではIEEE802.11b規格のみサポートしている製品もありますが、今ではモバイル向け用途で使われる程度であり、家庭用で新しく購入するのであれば、もちろん速度の速いIEEE802.11g規格またはIEEE802.11n規格の製品を購入した方が良いでしょう。

 また5.2GHz帯を使用するIEEE802.11a規格の製品もありますが、2005年春に欧米各国で使用している周波数に合わせるため、「5GHz帯の無線LANの使用する周波数を変更する手続き」が行われ、現在は新802.11a規格となっています。

 802.11a規格のみに対応する製品は販売されていませんが、802.11a、802.11b、802.11gの3規格対応機種は価格的に割高であり、あえて選ぶ必要はないでしょう。

 802.11g規格対応の製品は2003年2月から発売されていますが、2003年6月12日に正式に規格が承認されています。もし、それ以前のIEEE802.11b規格の製品を使用しているのであれば、通信環境によっては買い替えた方が速くなって便利になることがあります。

 特に、FTTH回線または最大通信速度24Mbpsオーバーの高速ADSL回線を使用していてNTT収容局から自宅までの距離が概ね2km以内であれば、802.11b規格の最大11Mbpsを超える通信速度で現実に接続できる可能性があり、無線LANがボトルネックとならないようにするために、802.11g規格またはIEEE802.11n規格をサポートする機器を選ぶべきでしょう。

 しかし、ADSLの接続速度が遅い場合は802.11b規格の機器でスペック的には十分な場合もあり、既に802.11b規格の製品を使用しているのであれば買い換えなくても良いでしょう。

 整理すると、802.11g規格または802.11n規格の機器に買い替えた方が良い場合は、
  (1) ADSL接続速度が5Mbps以上である。
  (2) 将来的にFTTHなどさらに高速な通信サービスに乗り換える可能性がある。

 802.11b規格の機器を既に持っており、そのまま使っても良い場合は、
  (1) ADSL接続速度が4Mbps台より遅い。
  (2) 無線LANのコストを抑えたい。

 下り最大12Mbps以下のADSL接続サービスでは、現実の接続速度が速くても9Mbps台であり、5Mbpsに届かないユーザーも多いのです。4Mbps台ぐらいまでであれば、802.11b規格で無線で接続してもボトルネックとならないでしょう。

 なおADSL事業者の付加サービスとして、Yahoo!BBの無線LANパックやアッカやイー・アクセスの無線LANサービスがあります。

 Yahoo!BBは、12Mトリオモデム、26Mモデムでは802.11b規格の無線LANでしたが、45Mモデムで802.11g規格対応となっています。

 アッカとイー・アクセスは、最近の下の表の無線LAN対応モデムは802.11g規格対応であり、ADSLの高速化に合わせて、こちらも802.11g規格が主流となってきています。

 <無線LAN対応ADSLモデム>

  対応サービス モデムメーカー 無線LAN対応モデム
アッカ 50M超サービス 富士通アクセス製  FA11-W5
NECアクセステクニカ製  Aterm WD735GV
50Mサービス 富士通アクセス製  FA11-W4
NECアクセステクニカ製  AtermWD-624GV
 AtermWD-634GV
26Mサービスまで 富士通アクセス製  FA11-W3
NECアクセステクニカ製  AtermWD-622GV
 AtermWD-632GV
イー・アクセス 全サービス  NECアクセステクニカ製  Aterm WD701CV
ADSLプラスQまで NECアクセステクニカ製  Aterm WD606CV
 Aterm WD605CV
NTT東日本 47Mサービス NTT東日本販売モデム  Web Caster 6400M
 Web Caster 3100NV
モアUまで NTT東日本販売モデム  Web Caster FT6200M
 NTT西日本 47Mサービス NTT西日本販売モデム  Web Caster 6400M

なお、NTTについてはレンタルモデムではなく、販売モデムで無線LAN対応モデムが用意されています。しかし、うちWeb Caster FT6200Mは、802.11b規格であり、あえて購入しないでモデムは無線LAN機能のないレンタルモデムですませ、別途市販の無線LAN機器を購入したほうが良いでしょう。

 また、もしADSL事業者の付加サービスが802.11b規格対応の場合でも、端末側の無線LANカードを購入するのであれば、802.11g規格にも対応するカードを購入した方が良いでしょう。

 もちろん、無線LAN機器は相互にサポートされているものを選ぶことが安全で、同メーカーのサポート機器どうしで使わないと機器固有の機能が利用できないことがあり、確認する必要があります。


1-2 無線LAN機器の種類

無線LANを利用するためには、一般的には無線アクセスポイントまたは無線ブロードバンドルータとパソコンの台数分の無線LANカードまたは無線LANアダプタを用意します。

 アッカやイー・アクセスでは、ルータタイプのADSLモデムを採用しており、この場合は無線ブロードバンドルータではなく無線アクセスポイントを使うのが普通です。既にルータを使用している場合も、やはり無線アクセスポイントを購入すればよいのです。

 Yahoo!BBで無線LANパックを利用せず、新たに別途無線LAN機器を購入するのであれば、ルータ機能とアクセスポイント機能を併せ持つ無線ブロードバンドルータがお買い得で、一般的にはそれで良いと思いますが、あえて有線ブロードバンドルータと無線アクセスポイントを別々に買うという選択肢もあります。

 またNTT東西は、ブリッジタイプのレンタルモデムであれば無線ブロードバンドルータを購入することになりますが、ルータタイプ(有線)の販売モデムを使うのであれば、無線アクセスポイントを購入すれば良いのです。

 テレビとビデオと別々の方がテレビデオより良いと思うのと同じようなものですが、将来、ADSL業者を乗り換えたり、光通信に変わったり、有線での配線で何台か接続したりとか、セキュリティーなど機能面で無線アクセスポイントが気に入ってしまったなど理由は様々でしょうが、テレビとビデオと別々が良いというよりは、さらにこだわり派の選択なのでしょう。

 逆に、ルータタイプのADSLモデムでもブリッジモードで使用し、無線ブロードバンドルータを使っているケースもあるのでしょうが、さらに稀なことです。

 しかし最近はMIMO(Multiple Input Multiple Output)」など最新の技術を搭載する機器は、まず無線ブロードバンドルータとして製品化され、家庭用の無線アクセスポイントは新製品が少ないという傾向にあり、機能にこだわると無線ブロードバンドルータにいきつくということもあるでしょう。

 ノートパソコンでCardBus対応PCカードTypeUスロットがあれば、パソコン側は無線LANカードを使えば良いのです。

 しかしデスクトップパソコンの場合、無線LANアダプタの接続インターフェースの種類が、無線LANUSBアダプタ、PCIバス用の無線LANアダプタ、LANコネクタ用の無線LANアダプタとあり、迷うところです。

 802.11g規格対応の機器が登場した頃は、いずれのタイプも製品が少なく困ったのですが、徐々にPCIバス用やLANコネクタ用の無線LANアダプタの製品が増え、2004年に入ってUSB2.0接続の無線LANアダプタが登場して、最近は不自由なく選べるようになっています。

 特に、USB2.0接続の無線LANアダプタは小型スティックタイプの製品が各社から発売されて、デスクトップパソコンでもノートパソコンでも手軽にワイアレスLANが使用できるようになり、価格も安く売れ筋となってきています。

 なお2枚の無線LANカード(アダプタ)だけで、アクセスポイントを使用しないアドホックモード(無線LANパソコン間 Peer to Peer通信)で使えるタイプのLANカードもありますが、2台のパソコン間でのファイルの共有などの通信には便利でも、インターネットを利用するためには向いてないのです。つまりアクセスポイントとアダプタ間で通信するインフラストラクチャーモードで使うことが原則です。

 また802.11g規格の機器は、Windows98では使えない製品があります。リンクシスとプラネックスの製品は使えるようですが、メーカーのホームページを確認してください。


1-3 無線LANアクセスポイント

802.11g規格の無線LANアクセスポイント(実勢価格は2005年12月時点の税込み価格です)

 なお、802.11a規格をサポートしている製品は割高となるため、大きなメリットがなければリストから外しています。
メーカー 製品名・型番 定価:税込み
(実勢価格)
機能上のメリット  
バッファロー WLA2-G54 10,500円 ESS−IDの「Any」アクセス拒否
高速化独自規格フレームバースト機能搭載
簡単設定AOSS搭載
LANカードとセットはWLA2-G54/PL
WLA2-G54C 9,975円 ESS−IDの「Any」アクセス拒否
高速化独自規格フレームバースト機能搭載
簡単設定AOSS搭載コンパクトモデル
LANカードとセットはWLA2-G54C/P 
リンクシス WAP54G-JPv2 オープン  SSIDブロードキャスト停止設定、Wi-Fi認証取得
WPA
(TKIP,AES)に対応、フレームバースト機能搭載
2本の外部アンテナを標準装備
コ レ ガ WLAPGMN 10,500円 コンパクトモデル
WPA-PSK、WPA-EAPに対応
SuperG対応
、Wi-Fi認定取得
LANカードとセットはWLAGMN-P
WLAPGEX 14,175円 距離延長技術eXtended Range搭載
コンパクトモデル
WPA-PSK、WPA-EAPに対応
SuperG対応
、Wi-Fi認定取得予定
I-O DATA WN-G54/AM 9,975円 手のひらサイズのコンパクトモデル
アクセスポイントモード、クライアントモード切替可能
WPA2-PSK(AES)、WPA-PSK
(TKIPAES)に対応
WN-WAG/A 16,485円 WPA2-EAP(AES)WPA2-PSK(AES)に対応
距離延長技術eXtended Range搭載
SuperA/G対応、Wi-Fi認定取得
プラネックス GW-AP54SGX 9,980円 SuperG対応、Wi-Fi認定取得
LANカードとセットはGW-PK54SGX
GW-AP54SP 8,980円 無線LANコンバータモードとWDSに対応
Wi-Fi認定取得、WPAとWPA2に対応
GW-MF54G 9,980円 コンパクトモデル、Wi-Fi認定取得、WPAに対応
無線LANマルチファンクションアクセスポイント
BRC-AP04 14,800円 SuperG対応、WPAに対応
USB2.0ポート2基搭載Network Attached Storageに対応


 802.11g規格の無線LANアクセスポイントは、無線LAN機器の主要メーカーの製品が揃っています。

 いずれの製品も、ダイバーシティーアンテナを採用しており、同規格のアクセスポイントであり基本的には大差ないのですが、速度的には「SuperG」、「SuperA/G」対応の製品が速く、次いでフレームバースト機能搭載のものが何も高速モードに対応していないものより速いようです。

 なお高速化技術として、最近アンテナを増やして理論上は802.11g規格の倍の最大108Mbpsの通信速度を誇る米Airgo Networks社の技術MIMO(Multiple Input Multiple Output)」が登場しており、プラネックスの「CQW-AP108AG」が採用していますが、まだ桁違いの高価格です。

 また「SuperG」に匹敵するバッファローの独自規格のフレームバーストEX機能、リンクシスのスピードブースター機能があります。最近の傾向としては新しい技術は、それぞれ各社の最新の無線ブロードバンドルータには搭載されますが、無線LANアクセスポイントへの搭載は後回しになるようです

 つまり無線LANアクセスポイントとしてお買い得な製品は、「SuperG」対応低価格な製品であり、コレガの「WLAPGMN」、プラネックスの「GW-AP54SGX」が現時点ではお買い得でお勧めです。

 また、距離延長技術「eXtended Range(XR)」を搭載した機種としては、コレガの「WLAPGEX」とI-O DATAの「WN-G54/AM」がありますが、コレガのお買い得なモデルの「WLAPGMN」もファームウェアVer2.00以降で対応されました。

 このeXtended Rangeのメリットは、親機と子機がすぐ近くにあれば意味は無いのですが、家が広いなど遠い場合に速度の低下が少ないことが大きなメリットです。遠くて電波強度が弱い場合に選ぶと良いでしょう。

 通信速度は、802.11g規格は最大54Mbpsといっても、アクセス管理のため実データ以外も送受信が必要であることなどから、通信環境が良くても実効スループットは規格の半分ぐらい20Mbps台前半(高速モードに対応していない製品)でしょう。

 しかしADSLでは、例え下り最大20Mbpsオーバーあるいは40Mbpsオーバーの高速タイプであっても、これもリンク速度のベストエフォート値、つまり上限であり、実質的に20Mbpsを超えない場合は無線LANがボトルネックとならないでしょう。

 なお滅多に無いことですが、ADSLで最も環境に恵まれた条件で30Mbps台の速度が出る場合は、「SuperG」、「SuperA/G」対応の製品を選ぶと良いでしょう。

 光通信で使用するとか通信速度が気になる場合は別として、通常は無線アクセスポイントの設置位置などむしろ屋内の障害物など環境による速度低下の方が大きく、このことは改善できないこともないのです。(参照2-2 無線LAN機器の接続)

 電波の傍受など無線通信上のセキュリティー機能は、各製品とも64/128bit WEP(無線で送受信されるデータを暗号化する機能)とMACアドレスフィルタリング(ハードウェア固有の識別番号により通信可能なアダプタを限定)を備えており、この点は各社ともほぼ共通しています。

 セキュリティー面での主な違いは、Wi-Fiアライアンスが提唱する最新セキュリティ規格WPA(Wi-Fi Protected Access)への対応状況であり、WPA2に対応する機器が最も進んでいます。

 無線LANカードとのセットモデルを用意しているメーカーもありますが、同メーカーの無線アクセスポイントと無線LANカードを使用することは、当然メーカーで動作検証を行ない無難であり、少しはお買い得です。


1-4 無線ブロードバンドルータ

802.11g規格の無線ブロードバンドルータ

 なお、802.11a規格をサポートしている製品は割高となるため、大きなメリットがなければリストから外しています。
メーカー 製品名・型番 定価:税込み
(実勢価格)
機能上のメリット  (実勢価格)
バッファロー WYR-G54/PN 8,904円 ダイナミックパケットフィルタリング機能搭載
エコノミー・カードセットモデル
WHR-G54S 11,025円 フレームバーストEX機能対応
LANカードとセットはWHR-G54S/P
EthernetコンバータセットモデルはWHR-G54S/E
USBアダプタセットはWHR-G54S/U
WHR-HP-G54 19,740円 広い住宅向け電波出力強化タイプ
フレームバーストEX機能対応
LANカードとセットは
WHR-HP-G54/PHP
EthernetコンバータセットモデルはWHR-HP-G54/E
WZR2-G108 27,615円 高速化機能MIMO採用11g規格の2倍・108Mbps
LANカードとセットはWZR-G108/P
WZR-G144N 27,615円 Draft IEEE802.11n規格対応
LANカードとセットはWZR-G144N/P
リンクシス WRT54GC-JP オープン
 ( 6,600円〜)
コンパクトモデル
WPA(TKIP/AES)に対応、Wi-Fi認証取得
ステートフル・パケット・インスペクション搭載
LANカードとセットはWRT54GC/P-JP
コ レ ガ CG-WLBARGL 7,770円 簡易ファイヤーウォール(DoS攻撃検出)機能搭載
ESSIDを隠すことができる「ステルスAP機能」を搭載
カードセットモデルはCG-WLBARGL-P
USBアダプタセットはCG-WLBARGL-U
CG-WLBARGS 9,975円 距離延長技術eXtended Range搭載
Super G対応、WPA2対応予定
カードセットモデルはCG-WLBARGS-P
USBアダプタセットはCG-WLBARGS-U
CG-WLBARAGM 14,805円 MISO搭載
LANカードとセットモデルはCG-BARAGM-P
CG-WLBARGM 19,950円 高速化機能MIMO採用11g規格の2倍・108Mbps
LANカードとセットモデルはCG-BARGM-P
CG-WLBARGMH 23,520円 高速化機能TrueMIMO(最大126Mbps)採用
LANカードとセットモデルはCG-BARGMH-P
I-O DATA WN-G54/R3 11,025円 eXtended Range対応
LANカードとセットはWN-G54/R3-S

USBアダプタセットはWN-G54/R3-U
WN-WAG/R 10,920円 IEEE802.11g/b/a全規格対応(切替使用)
Super A/G に対応、eXtended Range対応
WPA2-PSKに対応
LANカードとセットはWN-WAG/R-S
USBアダプタセットはWN-WAG/R-U
WN-WAPG/R 18,690円 IEEE802.11g/b/a全規格対応(同時使用可能)
Super A/G に対応
WPA (TKIP)、WPA-PSK (TKIP)に対応
LANカードとセットはWN-WAPG/R-S
プラネックス BLW-54CW 7,800円 距離延長技術eXtended Range搭載
カードセットモデルはBLW-54CW-PK
USBアダプタ付きはBLW-54CW-PKU
BLW-54SG 9,980円 Super A/G に対応、eXtended Range対応
WPA に対応、Wi-Fi認定取得
カードセットモデルはBLW-54SG-PK
USBアダプタ付きはBLW-54SG-PKU
BLW-HPMM 13,500円 MIMO XR技術搭載「電波王シリーズ」
カードセットモデルはBLW-HPMM-PK
BRC-W108G 26,800円 高速化機能MIMO採用11g規格の2倍・108Mbps
WPA-PSKに対応、SSIDの隠蔽
カードセットモデルはBRC-W108G-PK
NEC    
アクセステクニカ
WR7850S オープン
(12,700円〜)
IEEE802.11g/b/a全規格対応(同時使用可能)
Super A/G対応、eXtended Range対応
カードセットモデルはWR7850S/SC
ETHERNETボックスセットモデルはWR7850S/SU
WR6650S オープン
(10,100円〜)
IEEE802.11g/b/a全規格対応(切替使用)
Super A/G対応、eXtended Range対応
カードセットモデルはWR6650H/SC
ETHERNETボックスセットモデルはWR6650S/SU

無線LANアクセスポイントにルータ機能を付加した製品が無線ブロードバンドルータであり、最近では各社とも最新機種が豊富に揃っています。

 しかし価格が高ければ良いということではなく、例えばVPN(Virtual Private Network)ルータは外出先から家庭のパソコンに接続することがなければ無用の長物であり、また親機と子機が対応していなければ使えない機能が多いものです。

 速度的には同じ802.11g規格でも新たな高速化技術が採用されており、米Airgo Networks社の技術でアンテナを増やして理論上は802.11g規格の倍の最大108Mbpsの通信速度を誇るMIMO(Multiple Input Multiple Output)」が登場し、バッファロー、コレガ、プラネックスから「MIMO」搭載機が発売されました。

 その後、同じように複数のアンテナを使用する高速無線機器として、プラネックスの「電波王シリーズ」とコレガの「TrueMIMO」搭載機と「MISO」搭載機が発売されました。

 うちコレガの「TrueMIMO」搭載機は従来の「MIMO」より高速な最大126Mbps(理論値)の改良版ですが、「電波王シリーズ」と「MISO」搭載機は、速度は従来の「MIMO」より遅く、安く提供されています。

 なお「MISO」はMultiple Input Single Outputの略であり、コレガの「MISO」搭載機は受信側で2本のアンテナを備えることで障害物に強くても、送信側は1本であり、最大通信速度は54Mbpsです。

 これらの複数のアンテナを使用して高速化する技術は、現実に製品の登場が先行しましたが、IEEE 802.11n規格は2007年に承認される予定であり、100Mbpsの実効スループット(理論上の最大通信速度は145Mbps程度と推定)を目標とする無線LANの高速化規格となります。

 米Airgo Networks社の「MIMO」は理論上の最大速度が108Mbpsですから、IEEE 802.11n規格では、さらに改良されて少し速くなるという感じです

 次いで、「SuperG」、「SuperA/G」対応、バッファローの独自規格の「フレームバーストEX」機能、リンクシスの「スピードブースター」機能が肩を並べて速く、何も高速化技術を採用してない機器よりはフレームバースト機能(PRISM NitroTM技術)搭載のものが少し速いということです。

 MIMO」が発売されたことの影響もあるのでしょうが、この半年ぐらいで「SuperG」、「SuperA/G」対応の機器が安くなりお買い得になってきました。しかも「SuperG」、「SuperA/G」と同じAtheros Communications社が開発した距離延長技術「eXtended Range(XR)」と両方サポートする低価格な製品が最近の売れ筋でしょう。

 この「SuperG」または「SuperA/G」とeXtended Range(XR)」両対応の高速モデルは、コ レガの「CG-WLBARGS」、I-O DATAの「WN-WAG/Rプラネックスの「BLW-54SG」、NECアクセステクニカの「WR6650S」の4製品がお買い得であり、しかも子機とのセットモデルが無線LANカードとUSBアダプタと両種類用意されています。このセットモデルで1万円前後で購入できるとは高速モデルも安くなったものです。

 しかしFTTHや高速ADSLを使用していて、無線LANがボトルネックとなる可能性があれば、MIMO」搭載機も少し実売価格が下がって2万円を切って購入できるようになりました。

 また無線LANセキュリティーについては、新しい機は、Wi-Fiアライアンスが提唱する最新セキュリティ規格WPA(Wi-Fi Protected Access)に対応し、最新のWPA2に対応する機器も多くなっています。

 各製品共通なことは、ルータとして有線でも接続が可能であり、いずれもLAN側はスイッチングHUB機能を内蔵した4ポート装備しています。

 またルータとして、インターネット利用上のセキュリティー機能を備えており、NAT/IPマスカレード機能、パケットフィルタリング(ポートフィルタリング、IPアドレスフィルタリング)機能はどの製品も対応しています。

 さらに、DoS攻撃やポートスキャン検出機能、通信ポート以外は閉じるダイナミックパケットフィルタリング機能やステートフル・パケット・インスペクション搭載、ステルスモード搭載など高度なセキュリティー機能を備えている機種もあ多くなっています。


1-5 無線LANカード

802.11g規格の無線LANカード

 なお、802.11a規格をサポートしている製品は割高となるため、大きなメリットがなければリストから外しています。
メーカー 製品名・型番 定価:税込み
(実勢価格)
機 能 上 の メ リ ッ ト
バッファロー WLI3-CB-G54L 3,328円 ハイコストパフォーマンスモデル
WLI-CB-G54HP 6,457円 電波出力強化タイプ
WLI-CB-G54S 5,355円 フレームバーストEX機能対応
WLI2-CB-G108 12,075円 高速化機能MIMO採用11g規格の2倍・108Mbps
WLI-CB-G144N 12,075円 Draft IEEE802.11n規格対応
リンクシス WPC54G-JPv5 オープン
 ( 2,300円〜)
Wi-Fi認定取得
WPA(TKIP/AES)に対応
コ レ ガ WLCB-54GL2 3,360円 Wi-Fi認定取得
WPA EAP、WPA PSKに対応
WLCB-54GS 5,565円 距離延長技術eXtended Range搭載
Super G対応、WPA-PSK、WPA-EAPに対応
WLCB108GM 8,400円 高速化機能MIMO採用11g規格の2倍・108Mbps
WLCB126GM 12,390円 TrueMIMO(最大126Mbps)採用
I-O DATA WN-G54/CBH 4,410円 WPA2-PSK(AES)、WPA2-EAP(AES)に対応
Super G対応eXtended Range対応
WN-G54/CBL 3,328円 WPA2-PSK(AES)に対応
Super G対応eXtended Range対応
プラネックス GW-NS54GMZ 2,680円 Wi-Fi認定取得、WPAに対応
GW-NS54CW 2,980円 Wi-Fi認定取得、WPA、WPA2に対応
距離延長技術eXtended Range搭載
GW-NS54SGX 4,980円 Wi-Fi認定取得、WPA2に対応
SuperG対応、eXtended Range
対応
GW-NSMM 4,980円 MIMO XR技術搭載「電波王シリーズ」
WPA、WPA2に対応
CQW-NS108G 12,800円 高速化機能MIMO採用11g規格の2倍・108Mbps
WPAに対応
NEC    
アクセステクニカ
WL54SC オープン
 ( 6,000円〜)
IEEE802.11g/b/a全規格対応(切替必要)
SuperA/G対応eXtended Range対応
Wi-Fi認定取得


 802.11g規格の無線LANカードとしては、各社ともCardBus対応PCカードTypeUスロット用の製品となっています。

 Wi-Fi認証を取得している製品は、認証済み同規格の他製品との相互通信の互換性がチェックされており、心配であればWi-Fi認証を取得しているものを選ぶと良いのですが、最近の製品はWi-Fi認証がなくても、ほとんどの同規格間の製品は相互通信が可能です。なお新製品では認定を申請中で予定の場合もあります。

 自宅内でADSLで使用する上では、実用的には距離が少し離れても速度が落ちないなど基本性能が重要なのでしょうが、同規格の製品では大きな差がないようであり、もしアクセスポイントやブロードバンドルータが、「MIMO」、「SuperG」、「SuperA/G」、「フレームバースト機能」、「スピードブースター機能」など高速モードが備わっていれば同じメーカーの対応カードが良いでしょう

 なお最近では、各社からUSB2.0接続のスティックタイプの無線LANアダプタの新製品が次々と発売されており、中には自動インストール機能があるモデルもあり、ノートパソコンでもUSB2.0接続のスティックタイプのアダプタを使うと便利ということがあります。

 特に、デスクトップパソコンなど他のパソコンでも使い回すことがあれば、USB接続のアダプタを選ぶという方法があります。


1-6 無線LAN USBアダプタ

802.11g規格の無線LANUSBアダプタ

 なお、802.11a規格をサポートしている製品は割高となるため、大きなメリットがなければリストから外しています。
メーカー 製品名・型番 定価:税込み
(実勢価格)
機 能 上 の メ リ ッ ト
バッファロー WLI2-USB2-G54 7,770円 WPA(TKIP)、AESに対応
WLI-U2-AMG54HP 8,715円 Super A/G に対応
ハイパワーモデル
WLI-U2-KG54 3,885円 スティックタイプ
WPA-PSK(TKIP、AES)に対応
Wi-Fi認定取得、延長ケーブル(50cm)
WLI-U2-KG54AI 5,565円 スティックタイプ、自動インストールモデル
WPA-PSK(TKIP、AES)に対応
Wi-Fi認定取得、延長ケーブル(50cm)
コ レ ガ CG-WLUSB2GL 3,759円 スティックタイプ
WPA2に対応、Wi-Fi認定取得
延長ケーブル(1.5m)
CG-WLUSB2GS 5,040円 スティックタイプ
WPA-PSK、WPA-EAPに対応、Wi-Fi認定取得

Super G対応、延長ケーブル(1.5m)
I-O DATA WN-WAG/US 7,140円 スティックタイプ
SuperG対応
、WEP、WPA-PSKに対応
Wi-Fi認定取得、フレキシブルケーブル付き
WN-G54/USL 4,809円 スティックタイプ
WPA-PSKに対応、フレキシブルケーブル付き
プラネックス GW-US54Mini 3,280円 スティックタイプ
WPA-PSK(TKIP、AES)に対応
Wi-Fi認定取得、延長ケーブル(1m)
GW-US54GXS 3,980円 薄型スティックタイプ
WPA-PSK(TKIP、AES)に対応
Wi-Fi認定取得、延長ケーブル(1m)
GW-US54SG 5,280円 スティックタイプ、自動インストールモデル
SuperG対応、WPA-PSK(TKIP、AES)に対応
Wi-Fi認定取得、延長ケーブル(1m)
GW-USMM オープン
 ( 7,400円〜)
MIMO XR技術搭載「電波王シリーズ」
リンクシス WUSB54G-JP オープン
 ( 3,400円〜)
WPA(TKIP/AES)に対応
Wi-Fi認証取得
NEC    
アクセステクニカ
WL54SU オープン
 (7,500円〜)
スティックタイプ
SuperA/G対応


 802.11b規格の製品では、デスクトップパソコンではUSB接続の無線LANアダプタを使うことが多かったのですが、高速な802.11g規格の製品のインターフェイスとしてはUSB1.1の転送速度がネックとなるおそれがあって、802.11g規格の無線LAN機器が登場しても1年間ぐらいはUSB接続の製品がリリースされず不自由でした。

 しかし2004年になって、USBでも高速なUSB2.0規格に対応した無線LANUSBアダプタが製品化され、主要メーカーの製品が揃ってきました。

 特に最近は、各社とも手軽に使えるUSB2.0接続のスティックタイプに力を入れており、スティックタイプの製品は手軽に使えるとともに、後発なだけに設定インストール面でも使い易いものが多くなっており、デスクトップパソコンの無線LANアダプタとして、価格も安いことから主流となっていくことでしょう。

 高速化技術「SuperG」に対応しているアダプタは、I-O DATAの「WN-G54/US」と「WN-WAG/US」、NECアクセステクニカの「WL54TU」、コレガの[WLUSBG2」、プラネックスの「GW-US54SG」とありますが、いずれも「eXtended Range(XR)には対応してなく、XR対応モデルが必要であればPCIバス用無線LANアダプタを探すことになります。

 これらUSB2.0対応のアダプタでも、USB1.1でも動作する製品が多いのですが、USB2.0でないと速度が遅くなることがあり注意が必要です。少し古いパソコンで、パソコンがUSB2.0規格に対応していない場合は、LANコネクタ用の無線LANアダプタやPCIバス用の無線LANアダプタを使用した方が無難でしょう。


1-7 その他の無線LANアダプタ

802.11g規格の無線LANアダプタ

 なお、802.11a規格をサポートしている製品は割高となるため、大きなメリットがなければリストから外しています。
メーカー 製品名・型番 定価:税込み
(実勢価格)
機 能 上 の メ リ ッ ト
バッファロー WLI2-PCI-G54S 8,925円 PCIバス用無線LANアダプタ
フレームバーストEX機能対応
ロープロファイルPCI用のブラケット付属
WLI-PCI-G144N 14,280円 PCIバス用無線LANアダプタ
Draft IEEE802.11n規格対応
WLI3-TX1-G54 8,715円 無線LANイーサネットコンバータ
フレームバースト機能対応
LANコネクターのある機器なら何でも接続可能
WLI-TX4-G54HP 13,125円 無線LANイーサネットコンバータ、ハイパワーモデル
フレームバーストEX機能対応
LANコネクターのある機器なら何でも接続可能
リンクシス WMP54GS-JP オープン
 ( 4,600円〜)
PCIバス用無線LANアダプタ
WPA(TKIP/AES)に対応、Wi-Fi認証取得
高速スピードブースター機能対応
アンテナの向きは自由に変更可
コ レ ガ CG-WLPCI54AG2 9,975円 Super A/G 対応、eXtended Range対応
PCIバス用無線LANアダプタ
WPA-PSK、WPA-EAPに対応、Wi-Fi認定取得
ロープロファイルPCI用のブラケット付属
CG-WLPCI54GL 7,770円 PCIバス用無線LANアダプタ
WPA-PSK、WPA-EAPに対応、Wi-Fi認定取得
ロープロファイルPCI用のブラケット付属
CG-WLCB126GM-P 16,065円 TrueMIMO(最大126Mbps)採用
無線LANカード+PCI用カードアダプタ
I-O DATA WN-WAG/CM 13,125円 手のひらサイズのワイヤレスLANコンバーター
IEEE802.11g/b/a全規格対応(g/bとaは排他利用)
WPA2-PSK(AES)、WPA-PSK(TKIP/AES)対応
Super A/G対応
プラネックス GW-DS54SGX 7,980円 PCIバス接続用の無線LANアダプタ
Wi-Fi認定取得、卓上設置用アンテナが付属
Super A/G 対応、eXtended Range対応
ロープロファイルPCI用のブラケット付属
GW-DSMM 7,480円 PCIバス接続用の無線LANアダプタ
MIMO XR技術搭載「電波王シリーズ」、2本アンテナ
NEC    
アクセステクニカ
WL54TE オープン
 ( 10,900円〜)
ETHERNETボックス(パソコン側 2ポート装備)
LANコネクターのある機器なら何でも接続可能
Super A/G 対応
IEEE802.11g/b/a全規格対応、WPAに対応


 汎用性の高いLANコネクタに接続するタイプのアダプタ、PCIバス用無線LANアダプタともに、最近は各社の製品が揃ってきました。

 PCIバス用無線LANアダプタは、メーカー製パソコンなどでPCIスロットに標準サイズのPCIカードが装着できない場合は、LowprofilePCI用のブラケットが付属している製品を購入する必要があります。

 これらの無線LANカード以外のアダプタは、製品としてラインアップされていても、地方の場合はパソコンショップでは取り揃えてないかもしれません。見つからなければ通信販売ショップで探すという方法もあります。


 なお、無線LANカード(CardBus対応PCカードタイプ)を、PCIバス搭載のデスクトップパソコンに装着するためのアダプタとして、I-O DATAのWN-OP/PCI2が発売されてます。

 このPCIバスアダプタの製品価格の分、コストが上乗せとなりますが、既に無線LANカードを持っているなど無線LANカードが使いたければ、組み合わせて使う方法もあります。


2 無線LAN機器導入の留意事項

2-1 購入の際の留意事項

無線LAN機器は、これまで次々と新製品がリリースされており、メーカーから新製品が発表されて、発売前に価格改定により値下げされることがあるほど価格競争が激しく、しばらくすると安くなり買い時ということがあるのです。

 無線LAN機器だけでなく有線LANのルータも、この2年ぐらいの間はブロードバンドの普及で急速に需要が拡大し、新製品が次々と開発され価格も下がり、今では高スループットタイプのブロードバンドルータでも5000円ぐらいから手に入るようになっています。

 有線ブロードバンドルータは行き着くところまで行ったという印象ですが、無線LAN機器は価格的にまだ高いものも販売されています。この場合、価格設定そのものが割高ということばかりでなく、小売店で仕入れた後に価格改定があっても、商品の仕入れ値を前提に値札をつけたままという店側の事情があることも多いのです。

 また最近は、高機能な低価格の新製品が発売されて、在庫処分で価格の高い旧製品の実勢価格が大幅に値下がりしていても、店によっては値段を下げていない場合があり、注意が必要です。

 その点メーカー直販では、価格改定が反映されてないということはないでしょう。802.11g規格の無線LAN機器のメーカーでは、コレガとプラネックスに直販システムがあり、いずれも送料は比較的安くなっています。
  コレガダイレクトショッピング(無線LAN) ←パッケージ汚れ品を特価販売
  PLANEX Direct (プラネックスダイレクト)←ガレージセール特価品有

 少し割高でもADSLが開通したときに必要であれば買わないと不便でしょうから、購入の際には、価格改定情報や通販店舗の相場を調べておくと良いでしょう。


2-2 無線LAN機器の接続

<Yahoo!BBやフレッツADSLなどADSLモデムがブリッジタイプの場合>

(1) ADSLモデム === 無線ブロードバンドルータ ・・・・・・ パソコン

(2) ADSLモデム == 有線ブロードバンドルータ == 無線アクセスポイント ・・・・・ パソコン



<アッカやイー・アクセスなどADSLモデムがルータタイプの場合>

(3) ルータタイプADSLモデム === 無線アクセスポイント ・・・・・ パソコン



 いずれも有線・無線ブロードバンドルータ、無線アクセスポイントは、ADSLモデムの近くに置くのが一般的です。その場合、無線ブロードバンドルータやアクセスポイントは家具の上など高いところで見通しの良い位置が適しています。

 既に有線LANの配線がある上の(2)のケースでは、パソコンの近くに有線ブロードバンドルータを置いている場合もあるでしょうが、無線LAN導入の機会に屋内の配線を見直しても良いでしょう。

 もちろんメインのパソコンはこれまでどおり有線接続で使うのであれば、そのルータの近くに無線アクセスポイントを置くことになりますが、無線での電波強度を確認して置く位置を少し見直した方が良い場合もあると思います。

 無線通信は、一般家庭では通信距離はまず問題がないのでしょうが、金属製ドア、コンクリート壁・床などの障害物があると通信速度が低下します。

 一般的には外壁に使われている石材、レンガ、セメント、コンクリート、スチール、アルミ箔断熱材などが影響が大きく、屋内で使われる木材の仕切り・ドア、石膏ボードの仕切り壁、ガラス窓はあまり障害とならないので、木造2階建て家屋は受信環境が比較的良いでしょう。

 鉄筋2階建て家屋や鉄筋コンクリートのマンションの場合でも、1階と2階では、2階の床材によっては影響がある場合もあるのでしょうが、一般的には同じフロアーであれば大きな影響はないと思われます。

 802.11g規格の通信速度は最大54Mbpsであっても、電波状況により、54/48/36/24/18/12/9/6Mbpsと自動的に通信速度が切替わるため、電波強度が弱い場合はアクセスポイントや無線アダプタのアンテナの向きや位置を変更するなどの工夫が必要です。

 2003年11月に、プラネックスから、一定方向からの電波やノイズを遮蔽することができ受信感度が20〜30%程度向上するワイヤレスブースターGW-BST01という目新しいアイデア製品が発売されました。

 このワイヤレスブースターは、手帳を開いたようなシンプルな構造の製品をアンテナ部に取付るだけのことで受信感度がよくなるということで、IEEE 802.11b規格、同802.11g規格準拠の無線LANアクセスポイントや無線LANアダプタであれば、メーカーを問わず広く使えるようです。

 無線LANの電波強度が弱い場合は、外部アンテナを別途取り付けるという対策を考えるのですが、取り敢えずメーカー参考価格が980円と安いこのワイヤレスブースターを試してみる価値がありそうです。

 また通信が不安定になる場合は、電波の届きにくい場所をなくすため、アクセスポイントを複数台導入する方法もありますが、一般家庭では通信距離が短いので電波強度が強いことが普通であり、そこまでコストをかけなくても良いでしょう。

 Yahoo!BBのトリオモデムはADSLモデムにルータ機能と無線アクセスポイント機能が付加されており、無線LANパックを利用する場合は、無線LANアダプタのみ用意すれば有線でも無線でも接続可能です。しかし有線で接続したパソコンと無線接続のパソコンとの間はつながってなく、ファイルの共有などができないのです。つまりトリオモデムによりインターネットに接続できても、有線と無線は、それぞれ別のLANとなる仕様です。


2-3 無線LAN機器の設定

無線LANアダプタは、初めにパソコンに接続してドライバのインストールとWindowsのネットワーク(TCP/IP)の設定を確認する必要があります。無線アクセスポイントと無線ブロードバンドルータは、無線LANアダプタを搭載したパソコンから無線で設定する方法と、一旦有線LANで管理用パソコンに接続して設定する方法とあります。

 メルコの無線LAN機器など、添付されているユーテリティCDに収納されている設定ツールを使うものもありますが、他のメーカーの機器では、WWWブラウザ(インターネットエクスプローラ)を使って設定を行うものが主流です。

 この場合、一般的にはブラウザを起動して、所定のURLを入力し、初めにユーザー名、パスワードを入力すると機器の管理画面、保守モードとも言われている設定画面が表示されます。

 いずれも各メーカーの製品紹介のホームページでは、簡単な操作で設定できることを強調しており、初期設定のままでも支障ないよう設定されていることもあるのでしょうが、マニュアルを見て、ESS−ID、WEP、MACアドレスフィルタリング、パスワードなど無線LANのセキュリティー関係の設定やルータ機能の設定を一通り確認することが必要です。

 ESS−IDは、同じIDでないと通信できないようにネットワークを識別するのためのIDであり、無線LANに接続する全ての機器に同じIDを設定します。

 WEPは、無線でデータを受信しても中身を解読できないように暗号化する機能であり、WEPキー(文字列)を指定します。。64bitより128bitWEPの方がセキュリティーが高くなるものの、通信速度はWEPにより少し低下します。

 MACアドレスフィルタリングは、ハードウェア(無線LAN機器)固有の識別番号であるMACアドレスをアクセスポイントに登録し、登録されてないアダプタからのアクセスを遮断する機能です。

 こうした無線LANのセキュリティー関係の設定は、要は、特定のパソコンしか無線通信ができないように設定することと、通信データを暗号化することであり、電波の傍受や無線LANへの他人の侵入を防ぐ対策です。

 なお最近は、電波の傍受の問題など無線LANセキュリティーの確保が一層重要となってきており、通信機器業界団体であるJEITA(社団法人電子情報産業技術協会)が、「無線LANセキュリティに関するガイドライン」を改訂しており、今後このガイドラインに沿って、最初に使う時の標準設定で、より簡単に必要なセキュリティーの設定ができるようにメーカーが改善することになっています。

 なお無線ブロードバンドルータでは、ルータ機能の設定も適宜必要であり、セキュリティー面では、必要に応じてパケットフィルタリングなどのファイアーウォール機能の設定を行ないます。


 またIEEE802.11g規格の機器は、規格がドラフト案の時期から製品化しており、正式規格に対応する前の古いファームウェアの場合は、バージョンアップが必要です。

 ファームウェアの書き換えは、最新のファームウェアをダウンロードして、書き換えユーティリティを使用して書き換え行うケースと、WWWブラウザの設定画面上で書き換えるケースとありますが、リスクを伴うことであり、これも機器のマニュアルどおりに行うことが重要です。特に注意が必要です。


<おわりに>

 このファイルに目を通して、専門用語が難しくてよく解らないときは、JEITAの「無線LANセキュリティに関するガイドライン」の用語解説用語説明一覧を見てください。
 また、総務省の「安心して無線LANを利用するために」の参考資料も無線LANを体系的に理解するために参考となります。

 私自身は、既に802.11b規格の無線アクセスポイントと無線USBアダプタを使用しています。ADSLのリンク速度が3Mbpsには届かない環境ですから、有線でも無線でも現実の接続速度は変わらず、ADSLを利用していく限りにおいては、今後も十分と思っています。

 しかし無線LANアダプタを増設する必要があれば、802.11g規格のアダプタを購入すると思いますので、新規に無線LANを導入されるのであれば、802.11g規格の製品を本命として検討されてはと思います。

 なお無線LAN機器の機能や定価は、各メーカーのホームページを参考に2004年10月12日時点で追加修正していますが、今後もメーカー表示価格や実勢価格はもちろん、機能的なこともファームウェアのバージョンアップなどにより修正されることがあるのでご留意ください。

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(2003年12月 1日 追加修正)
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(2006年10月22日 更新修正)
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