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ADSL12M速度分析(集計編) |
(2003.3.30追加修正版) |
| 速度データを公表しているADSL回線業者もありますが、距離と損失別の速度水準がわかる資料がないため、ADSL関係の掲示板などに載っていた速度測定サイトでの計測結果を収集し、独自集計しています。 測定サイトでの計測結果は、一般的にリンク速度より2割近く遅いし、どこでいつ測定したかによって、多少結果が異なります。つまりリンク速度の分析と比べれば、はるかに誤差も大きいのですが、反面データの件数は多く入手することができます。そのため誤差も平準化され概ねの傾向や水準をつかむためには参考になると思います。 なお、掲示板で投稿されているデータの中には、ガスの自動検針など電話線を利用するサービスやセキュリティーソフトなど常駐ソフトが原因で、異常と思われる速度のものも含まれてます。その他測定ミスや何らかのハード的な障害も考えられ、距離や伝送損失に対してあまりにもおかしいと思われるデータは除外しています。 また同一回線で何度も測定した結果を除外するため、距離と損失が全く同じデータは、最も速いデータ1件のみ集計に加えてます。よって各表の速度の最低値がデータの追加により上書きされて上がることもあります。速度が速くて嬉しくて何度も投稿されたデータや調整前の問題があったデータを集計除外できており、精度は少し高まっていると思います。 この集計編は、昨年11月中旬に初版をまとめて以来、何度もデータを追加修正して掲載してきています。集計件数が増えて、当然集計結果も初版から変わってきていますが、徐々に精度も高くなってきたと思っています。 しかし最近NTT情報開示システムの伝送損失の算出方法が修正されました。修正内容は、これまで同一ユニット内の分岐数をブリッジタップの数として、実際に存在するブリッジタップより多く数えてきたため、伝送損失が高めに表示される場合があったことが修正され、信頼度を高めているとのことです。 そのため、このADSL12M速度分析(集計編)のデータの追加修正は今回で一区切りとして、しばらく間を置いて、また情報開示システム修正後のデータを調べて補っていきたいと思います。 |
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回線距離と伝送損失の分布 (データ数 1015件) |
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もちろん回線距離と伝送損失がわかるデータを集計してますが、この回線距離と伝送損失は、ほとんどがNTTの線路情報開示システムで調べたものです。線路情報開示システムは、あくまで机上計算値で線路長や損失の実測値ではなく、よく損失値が高目になるのではと言われたりもしますが、現時点では目安として使わざるを得ないのです。 はじめに、距離に対して損失値がどう変化するのか分布図でその関係を見てみます。 |
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グラフを見ると、回線距離が3kmぐらいまでは、距離1kmで損失値が20dBぐらい、2kmで35dBぐらい、3kmで43dBぐらいが相場で、距離の増加に対して損失値が急激に増加しています。しかし、距離が遠くなると4.5kmで50dB程度で、5km、6km、7kmでも50dB台に理論的な平均値が納まり、穏やかに増加しています。 このことは、dBという単位が倍数で表す単位(-6dBでおよそ1/2倍)のようなものですから、カーブするのは当然ですが、距離が遠くなるに従いバラツキも広がっており、情報開示システムの誤差も大きくなっているようです。 つまり傾向としては、距離が近い場合は距離の差で損失値が大きく変わり、距離が遠いと数値としてはあまり変わらないことになります。 このことは、あまり理屈に合ってないように一見思われます。つまりADSL8Mサービスでは、距離が4kmを超えればリンクしないこともあり、5km超ではおそらくリンク不可で、たとえ接続できても、1メガには届かず厳しいのに、伝送損失は誤差によるバラツキはあるものの、距離が近いものより損失値が低いものも多いからです。損失値の算出方法は、距離も勘案されているのでしょうが、やはり損失より距離が問題であるようです。 しかし都合良く考えれば、距離が遠い場合は比較的品質の良い回線が使われていて、少しは距離のマイナスをカバーしているという面もあるのではと思います。 NTTから「距離より損失が問題です。」と言われたということをよく耳にします。 そうは言っても、伝送損失は速度低下をもたらす要因ではないのです。つまり速度低下をもたらす要因は距離と回線品質(線径、皮膜、手ひねり接続数、ブリッジタップ数、)や干渉であって、あくまで伝送損失は、こうした複合的な要因によって信号が劣化する度合を示す指標値にすぎないのです。なお伝送損失は自回線の問題だけであって、他回線からの干渉の影響は考慮されてないようです。 また、NTTの情報開示システムで調べたものは160KHzにおける信号電力の劣化程度を示す損失量(机上計算値)つまり推定値なのです。12MサービスのADSL信号は、32KHz〜1104khzと広い周波数帯域を使用するため、160KHzという限られた周波数で同じ損失(推定値)であっても、実際に測定速度が速い、遅いということがあるのです。 なお、最近NTTの情報開示システムの伝送損失の算出方法が修正されました。 これまで同一ユニット内の分岐数をブリッジタップとして数えていたため、損失値が高めにでてしまう場合があったので修正されたのですが、この修正により、全ての回線で伝送損失が変わるのではなく、ブリッジタップが元々ない場合や、あるいは数が少ない回線は、修正後も同じ損失値となり、そういうケースの方がむしろ多いのではと思います。 情報開示システムの伝送損失の信頼度が高まることは良いことで、これからは上記分布図のバラツキも少なくなる、つまり距離の割に損失値が飛び抜けて高いというデータがあまりなくなると思います。 また、もちろん損失値が修正され低くなったとしても、これまでより速度が速くなるということではありません。ただ改めて自分の回線で測定してみて、前より損失値が下がっていれば、ブリッジタップがある可能性が極めて高いということが解るのです。 |
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Yahoo!BB12M速度報告 |
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| (1) | 距離別集計結果 (データ数 637件) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Yahoo!BB12Mの測定結果637件分を集計した追加修正版です。 |
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速度は、3.0km未満なら3メガ、5.0km未満なら1メガオーバーが期待できそうですが、8Mサービスではリンクしないこともある4.0km以上でも、1メガオーバー出ることがあるのは、やはりオーバーラップ方式を採用する12Mサービスだからと思います。 |
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| (2) | 距離別伝送損失区分別集計結果 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
伝送損失が低い(回線品質が比較的良いと推定される)もの、普通のもの、高い(回線品質が悪いと推定される)ものとに分けて集計しています。 具体的には、各距離区分の伝送損失の平均値プラスマイナス2〜3dBのものを普通(表の黄色)として、それより低いもの(水色)と高いもの(赤)に分けてます。 なお、最近NTT情報開示システムで距離と伝送損失を測定された場合は、システムが修正されたことにより損失値が低くなっている場合があります。下記の伝送損失区分は、修正前の損失の水準で、「低い」、「普通」、「高い」と分けてますので少し割引いて見てください。 |
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前述したように、3.5kmから5.0kmの間は伝送損失の平均値がほとんど変わらないのですが、この間の普通の損失(46〜50dB)のものの平均値をみると、3.5〜4.0km未満は1,997Kbps、4.0〜4.5km未満は1,339Kbps、4.5〜5.0km未満は1,169Kbpsと、この間でもやはり距離により相応の速度低下がみられます。 8Mサービスでは、伝送損失が50dB以上あるとリンクが危ぶまれるという水準ですが、距離が5km未満であれば12Mサービスでは1メガオーバーも期待できそうです。 距離が5km以上あると、さすがに伝送損失が気になります。損失値が50dB以下であればやはり平均値は1メガオーバーで、驚くことに最高値は2,330 Kbpsと2メガを超えています。 一方損失が56dB以上では、最低値が140Kbpsとなっており、リンクしないものはこの表では当然集計されてないので、その心配はぬぐえません。おそらくブリッジタップが複数あるような余程劣悪な回線でなく、干渉の影響も強くなければ、Yahoo!BBのカバーエリア7kmまでは、なんとかリンクするのでしょう。 他の距離区分でも伝送損失が高い区分のものの最低値は、回線品質が悪くブリッジタップが複数あるようなことが疑われます。伝送損失が低いのに、つまり比較的回線品質が良いと思われるのに速度が極めて遅い場合は、同一カッドにISDN回線が収容されていることも疑われます。 しかし、MTU、RWINの設定などPC側に問題がある可能性もあります。ADSLに接続できたばかりでまだ調整されてない報告も含まれるでしょうし、なにせリンク速度でないためPC側の問題も除外できないためです。 また、Yahoo!BB12Mは7.3Mの壁がある、つまりNTT局舎側の機器のトラブルによって頭打ちとなる場合があると言われ、そのことを調べているホームページもありますが、最近の測定結果では、リンク速度は12Mフルリンクしている事例ももちろんあると思われ、この問題は解消されてきているのではと思います。私の環境ではご縁のない問題です。 |
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アッカ12M速度報告 |
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| (1) | 距離別集計結果 (データ数 299件) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アッカ12Mの測定結果299件分の集計結果です。 Yahoo!BB以外の業者は、距離が遠いと申し込みを敬遠されるようで、現実に計測結果の速度報告も極めて少なく集まらないため、距離5km以上の場合は、分析編を参考としてください。 |
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回線品質が悪くなければ12Mフルリンクも可能な1.5Km未満という近い距離では、Yahoo!BBを上回る速度となってます。 その他の距離区分でも、Yahoo!BBとほぼ同じぐらいの速度となってますが、同じ品質の回線で比べているわけではなく、集計データの伝送損失の平均値に差があり、まだ件数が少なく今後データ数が多くなれば結果は違ってくることもあります。 アッカでは、15000件分のフィールドデータを公表しています。アッカのフィールドデータはこの表と同様にNTTの情報開示システムの距離と損失値を用いてますが、速度はリンク速度を調べており、測定サイトでの計測結果より2割近く速い値になります。 このフィールドデータの「線路距離と下りADSLリンク速度」のグラフを見ると、距離4km以上で少し速度が持ちあがっているような印象を受けます。注書きを読むと、距離に応じてオーバーラップを自動的に切り替える技術を採用しているとのことで、近い距離だけDBM(デュアルビットマップ)フルオーバーラップを使い、距離が遠くなると順に「XOL」(FEXT時のみオーバーラップ)、「DBM」(オーバーラップなし)、「FBMオーバーラップ」の4つのモードを使い分けているのです。 フィールドデータを見る限りにおいては距離3.5km-4kmぐらいが弱いのではとも思われ、この表でも、平均速度が3.5-4kmの区分1,614Kbpsと、やはりオーバーラップなしの部分が弱いようです。FBMという速度的に不利な方式でもオーバーラップを使えば効果が大きいのでしょう。 昨11月中旬頃、Yahoo!BBでバックボーン回線がネックとなって深夜の混雑時間帯での速度低下が問題となりました。比較的早くバックボーン回線が10Gbpsクラスに増強され解消されましたが、バックボーン回線が比較的しっかりしているYahoo!BBでさえ問題となるようでは、アッカなど他の業者ではプロバイダ側の問題もあり、なおさら心配です。 なお、OCNのバックボーン回線の増強については、「今週のトピックス3/9版」で取上げており、「HOME」に戻り「ADSL関係の最近の情報」を参照してください。 |
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イー・アクセスADSLプラス速度報告 |
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| (1) | 距離別集計結果 (データ数 259件) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ADSLプラスの測定結果259件分の集計結果です。 距離5km以上の場合は、分析編を参考としてください。 |
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距離2km未満という近い距離では、YAHOO、アッカとほぼ同じ速度なってます。 しかし2kmを超えると、Yahoo!BBやアッカより遅くなり、さらに距離が遠くなるとADSLプラスはフレッツモアと同程度かやや遅いという水準です。 |
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フレッツ・モア速度報告 |
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| (1) | 距離別集計結果 (データ数 490件) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
モアの測定結果 490件分の集計結果です。 |
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